Fuu

ある日には山 ある日には畑 自然体で気分良く暮らしています。

大キレットに挑戦 穂高への道

2008-09-18 11:52:57 | インポート

Asahi 朝日に輝く南岳小屋 幸いお天気は良さそう。まだ槍ヶ岳方面へ戻る事は出来たけれど 大キレットに挑戦する気持ちを固めたのだろう。

槍を振り返る。

Yari2 穂先は小さくなっている。 この先はもう見えないだろう。

行く手を見る。北穂高が見える。頂上にあろう事か小屋が建っている。北穂高小屋だ。 唖然。こんなところにまで小屋を建ててしまう人間って。。。。しかしこれが無いと 困るには困る ありがたい存在だ。複雑な思い。

Kitahodakahe 手前のピークが南岳獅子岩辺りだろうか? 大キレットの様子が見える。

大キレットの鞍部が2748メートル 北穂高岳3106メートル 350メートルの標高差 南岳3033メートルと言うことは累積500~600メートル?それを上り下りするのも容易ではないのにキレット?

どきどきしてきた。

獅子岩は登るわけではなく回っていく。 Yamakage

美しい山並みを味わうのもこれでお預け。これからは足下に気を遣いしっかり踏みしめて歩かないと。

Sisiiwamakimiti  しかし ずいぶん降りていくんだなぁ これでキレットの長さが減れば良いかぁ?

すごいよ 上の方歩いている人 豆粒だもの。あそこまではいかんとあかん。違った きっとあそこから降りてきたんだ。矢印の先の白いのが人。

Sisiiwaatari  Hasegawapiku

→左下に今から降りていく人が見えます。ここからあの尾根まで降りるらしい。

あんなせまいところ歩けるのだろうか?

いや それよりあそこまでどうやって降りる。

この写真では分からないけれど 真上から降りていく人を見るとこんなふう

Hasegawapikukara 鎖を使って降りている人が見えるけれど 降りてもちゃんと立てるかどうか・・・・やっぱり私には無理無理

Noboru 矢印を見て 長いことこの写真は登っていると勘違い。 何処にいるかどうしても分からなくて。。。

これは大キレットを降りていくところなんだね。こりゃ厳しいわ

Hasigo2 梯子も二本

はは 直立してる。

この辺まできて緊張で気分悪くなってきたよ。

Koru_2 大分降りてきたね

両側切れている尾根を歩くことはとても怖いのだけれど 写真で見るのよりは広いのだろうか?

どのくらいあるの?

せまいよ 50センチぐらい?

答えは返ってこなかったけれど かなりせまいらしい。疲れてくると畳のヘリでもつまずいて転ぶご老体の私には 人間業とは思えない。真ん中少し下に人が見えるのだけど。。。見えないだろうなぁ?

こんな道でも少しゆとりが出たのだろうか?

Yamanami よく分からない山並みをぱちり

いよいよ飛騨泣きに近づくのだろうか?

Noboru2 

人が登る こんな高いところまで登る

Noboru3 こんな危うい道ばかり

うっかりつまずく何てことは絶対許されない。

Tongariてっぺんに腰をかけて どうやって降りようかと 見ている人がいる。ここ登ったのもすごいけれど どう考えても降りられるとは思えない。

Oriru2 ふぅ こうやって降りるのかぁ

それにしても長い急降下だよ

だんだん怖いって感覚がなくなってくるのだろうか?

Hidanaki3 

降りてきた 降りてきた

あら? 橋が架かっている。 最近三浦雄一郞さんが出ているニュースで割れ目を埋める橋をストックを手すり代わりにして渡っていたのを見て 二人で震え上がったんだった。

それがここにもある。驚き

Hasifukan もっと登る さっきの橋が下に見える。手前には 岩にしがみついて這っている人がいる。

一体この気の抜けない状況はいつまで続くんだ。

Noboru4 厳しい急登と 危うい馬の背の連続

「途中で嫌にならなかった?」と愚問を承知で聞いてみる。

「帰らなきゃいけないもん しょうがないじゃん 只行くだけ」

ハイ そうでした。

Hasi

壁のようにそそり立った岩ごろを登ってくる人が見える。その先にはさっきの橋が・・・

右側はカールが広がっているのか? やっぱり怖い。

Kusari_2 この辺りから最後の難関北穂北壁に挑む。

鎖場がいくつかある。 息子には初めての体験のはず。

「僕は運が良かった。このお兄さんをペースメーカーとしてつかず離れず歩いていった。この人はベテランらしかったけれどとてもゆっくりで 時々話しかけながら うるさくもしないで良い感じで助けてもらった。」

そんな事を言っていた。 良かったね。

しかし これじゃぁ フリークライミングのようにさえ見えるんだけれど 良く行けたね

Kusari2 まだまだ気が抜けないけれど 北穂高小屋はもう一息。 右のピークに見えている。しかしまだまだ厳しい道が続く。

一気に穂高までと思って書き始めたけれど あまりに長くなって 重いので続きは又次の回で。

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9 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
これが、あの大キレットですか。 (mcnj)
2008-09-18 21:46:42
これが、あの大キレットですか。
ものすごい迫力ですね。
もう、50年も昔のことですが、白馬から、唐松まで縦走した時にも、凄いキレットがありました。
返信する
こんばんは (ジオン)
2008-09-19 00:06:08
こんばんは
今日はすみませんでした。
無事に義母の入院は
済ませましたが、
ばたばたと
一日かかりました。

レポ楽しく拝見してます。
北穂から覗いて、キレットは
きつそうでしたよ。
北穂~前穂は歩いているので
また楽しみにしてますね。

良く分からない山並みは
笠~弓折の稜線です。
返信する
やっと出ましたね。 (山小屋)
2008-09-19 11:18:39
やっと出ましたね。
ルートの状況がよく分かります。
このような岩場は遠くからみると怖そうですが、近くに行けばそれほどでもないです。足をかけるところもしっかりしています。
クサリ場や岩場ではあまり体をくっつけるとステップがわかりません。
できるだけ体を離し、頭の中でイメージしてから足を踏み出すと楽です。
また時々遠くを見て歩くルートを確認することも大切ですね。

それにしてもよい天気でした。
羨ましかったです。
私の時とは雲泥の差です。

今度は西穂~奥穂のルートを歩くよう息子さんに勧めてみてください。
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mcnjさん おはようございます。 白馬 唐松の大... (どら)
2008-09-19 11:25:49
mcnjさん おはようございます。 白馬 唐松の大キレットを行かれたことがあるのですか? 前に映像で見たことがあるのですが やっぱりとても怖かったです。
monjさんも山男だったのですね?
もしも私がもっと若いうちに山に出会っていたら 登ってみたいと思うのでしょうか?
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ジオンさんおはようございます。お互い 家庭のこ... (どら)
2008-09-19 11:30:34
ジオンさんおはようございます。お互い 家庭のことでバタバタしてしまう。そんな年なのですね?それでも合間を見てやりたいことが出来る 幸せなことだと思っています。 ジオンさん 身体壊さないようにほどほどにね。
さてジオンさんもこの間穂高いってらした。 吊り尾根経由だったですよね?人のレポートを書いているわけですから 間違って書いてしまうかもしれません。 間違っていたら教えてくださいね。
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山小屋さん お待たせしました。笑 (どら)
2008-09-19 11:43:24
山小屋さん お待たせしました。笑
知らないところを間違いないように調べながらのレポートなので 時間かかって・・・
この写真を見ているので山小屋さんのレポートは特別怖かったです。 息子は「写真が少ないことでどんな山だったか分かるだろ?」って言ってました。
口には出さないけれど かなり怖かったのだと思います。 今でもしょっちゅう滑落で亡くなった方のニュースが流れますもの。
お天気良いでしょ? 彼は本当に晴れ男です。色白なのに 最近では出かける度に日焼けして黒光りしています。
西穂高から奥穂高のルートはもっと厳しいのではありませんか? 登山マップによっては 破線になっていると言っていました。息子が出かける前に 親子の登山者が滑落して亡くなりました。
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つい最近まで山に登っていたような気になっていま... (ななしのグウタラ)
2008-09-19 12:03:41
つい最近まで山に登っていたような気になっていましたが、私が涸沢から穂高山荘・キレット・槍・槍沢と縦走したのはもう10年以上も前、息子さんと同じくらいの頃でした。その頃は、登ハンの訓練をしていたので、怖いと言う印象はありませんでしたけど、ただ道が狭いと言う印象が残っています。道幅が私の肩幅くらい。体感だと足幅しかないように感じました。それから数年後に、槍から焼岳まで縦走しているのですが、その時のキレットのことはまるで覚えていません。息子さんが、せっかくお母さんを安心させようと思って話さなかったのに。ばらしちゃってごめんなさい。
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再三失礼します。奥穂から西穂のコースは、独りで... (ななしのグウタラ)
2008-09-19 13:37:29
再三失礼します。奥穂から西穂のコースは、独りで行ったと言うこともあり半ベソをかいて歩きました。それでキレットの記憶が吹っ飛んじゃっているかも知れません。キレットは危ないところには全部鎖がありますが、奥穂~西穂のコースには鎖が欲しいところになかった記憶があります。これも10年も前の記憶ですけど。
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名無しさんすごいですね?槍から焼岳までの縦走で... (どら)
2008-09-19 21:07:53
名無しさんすごいですね?槍から焼岳までの縦走ですか?息子は西穂への縦走だけは考えなかったようです。もちろん時間の制約もありましたが
道幅せまいですよね?何度見ても 私には50センチほどにしか見えない。 あのナイフの刃先のような稜線で反対側から人が来たらどうしたら良いのだろう? うっかり躓きでもしたらそのまま滑落?一瞬一瞬に生死をかけるような恐ろしいことは出来そうにない。
それにしても独りで縦走とは。。。
実は私も良く独りで山歩きをすることはあります。それでもせいぜい里山です。 帰って気持ち悪いこともありますけれど
名無しさんは正真正銘の山やさんなんですね?
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