Fuu

ある日には山 ある日には畑 自然体で気分良く暮らしています。

天空の郷 下栗

2004-05-25 00:31:24 | 旅行記
ネットの仲間に教えてもらった しらびそ高原 
実は去年 知り合いにもらった上村のパンフレットで 衝撃を受けるほど美しい郷下栗を知って 絶対行ってみたい場所のひとつになっていた。 その仲間が最近 雨の上がるのを信じてしらびそ高原に行ってそこから尾高山に登ったときの写真を送ってきた。 
すぐに決心は固まった。 今日と明日との2連休で休みが取れたので 今しかないとばかりに出掛けた。
飯田から 静岡方面に(と言っても山道を)登っていくこと1時間ぐらいだろうか?
最近出来たという矢筈のトンネルを抜ける頃には まだ見ぬ美しい山里を思って心が高鳴る。
トンネルを出ても すぐにはあの景色が見られないことは地図で知っていたけど まるで神が住んでいるのでは。。。と思えるような 鄙びて美しい山里はもうすぐなのだ。
町役場を超えるまでどのくらい 走っただろうか?中学校の角を曲がると ひたすら山道。 始めはさほどに思わなかった山道だけど だんだん様子がおかしくなる。 まるで空を目指しているかのようなどんどんあがっていく。 そしてその道は ますます狭さをまして 車一台通るのがやっと。 いくら平日と言っても 車がすれ違えない道で車に遭遇したら如何しよう? 
転がり落ちるような道をバックしなくてはいけないかも知れないわけだ。
幸い それはなかったけれど あまりの景色の美しさに 車を止めたいのに 止められない。 うっかり余所見でもしようものなら そのまま 谷底へ 落ちそう。 緊張がつずくみち。
simoguri.jpg

そばどころがある はんば亭まで来て やっと あこがれていた美しい景色を見ることが出来た。
本当は この下栗の郷の一番のビューポイントは もっと先に行ったところで 通行止めの道をしばらく降りて 途中から うっそうとした山道を 歩いていかないと みることが出来ない。 
今回娘と一緒だったのと 娘が眠ってしまっていたので 車の中においていくこともためらわれ途中まで 歩いたもののあきらめて戻ってきた。
下栗の郷をさらにそらに向っていくとしらびそ高原に出る。 ここもさまざまな表情の緑を持った南アルプスの山々を見せてくれて 感動することしばし 尾高山や御池山に登ってみればもっともっと見えるものも変わってくる。
minamiarupusu.jpg

このうつくしい天空の郷をもっともっと愛するために 少し通ってみようと思った。 行事を分け合い 景色を分け合い  風を分け合い 会話を楽しんだら きっとこの場所の美しさが 理解できるだろうと思う。

コメント (5)
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山中の秘祭 花祭

2004-05-21 17:38:25 | 旅行記
今年の 正月2日に 愛知県の山あいの町 東栄町で行われる 花祭に参加した。
参加したと言うのが正しいと思えるほととても小さな規模のお祭りだった。
ことの始まりは 新聞の片隅に 花祭を見にいきませんかという地元の実行委員会のようなところからのお知らせを見たことから。 前から花祭の写真を見て何とかいきたいと思っていたけど 何時やるものか知らず どういうものかも はっきりは知らず なんとなく行ってみたい思っていただけだった。
花祭 ことの由来とかを書き始めるととても長くなるので もし興味がある人は 安らぎ工房FUUのTRAVELのところをご覧になってください。
白山神社のお祭りで 一番のお祭りは2日間昼夜問わず(『どっちかと言うと夜中のお祭りです) 町内の公民館で行われます。 土間にかまどを作りそのうえに お湯を沸かし お風呂に見立てて 全国区の八百万の神様をご招待してお風呂に入っていただきます。 湯気が立ち上るかまどの上には 神で作った神様の代わりの飾り物が神様の数だけ作ってあって お風呂に入った神様は 上から みんなのお祭りを楽しむことになります。
かまどの周りがお祭りの舞台です。
_004.jpg
 
小さな子供から 少しずつ年齢が上がっていって 伝統的な踊りを奉納するのですが。 はじめゆったりしている神楽様の踊りはだんだん激しさをまして 見ている火とも踊り手も 気持ちが高ぶっているのを感じます。
途中で鬼が登場。 鬼を懲らしめたり からかったりというやり取りの後一緒に仲良く踊り 神様と鬼と人々が 一体になって踊り明かす。。。観客も例外ではありません  だんだんに その輪に引き込まれています。
_060.jpg

味噌を観客の顔に塗りつけたり だんだんコミカルにもなってきます。
後で 高千穂の神楽の映像を見ることがあって あ!良く似ていると思いました。 お祭りは3日の夕方まで続いたのですが さすがに体力なく バスの中で爆酔してしまいましたが 本当は全部見届けたかった。 神様と人と自然と 鬼と。。。
これが素朴な政治の形だったのかな?と思ったからです。
静かな山間でのお祭り 今回縁あって 参加できましたが もう二度と出会えない縁だと思います。
素朴で 懐かしい香りのする東栄町に愛をこめてトラックバックです。


コメント (2)
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蒼い薔薇

2004-05-14 23:12:02 | 旅行記
昔蒼い薔薇は絶対作れないのだと聞いた。
娘が この間浜名湖花博に出掛けた。 花があまり好きでない娘が携帯に大事に保存していたのは蒼い薔薇だった。
「今一つだね」と言いながらも綺麗な薔薇だった。
なぜ蒼い薔薇が作れないのか。。。それは薔薇には蒼い色素がとても少ないからだそうだ。
花博は 蒼い薔薇を作る研究の経過を展示してあって 蒼い薔薇を作る過程で 使われた薔薇のいろいろが展示してあった。
大体がピンクの濃い色 サーモンピンクとか 紫がかった薔薇のかけあわせで作られている気がするけど そのサーモンピンクでさえ 数々の研究の結果生まれたとしか思えない 見事に神秘的な色だった。
rose-samonpink.jpg

今現在 最も蒼い薔薇と言うテーマにふさわしいと言われている薔薇が ブルーへヴン と青龍
青龍はかなり青さが際立っていたけど 残念ながら デジカメの調子が悪くてうまく取れなかった。
でブルーへヴン  これは形もかなり美しい。
bara-blueheavn.jpg

浜名湖花博 たくさんの花がこぼれるように咲いていて とても綺麗だったけど 暑さと広さに少しグロッキー
花博は そのまま家に戻って 博覧会のテーマを取り入れることが出来る可能性があるのがいい
散策しながら 植物時間を見ているような旅は 1万3千歩 
まだまだ見たりなかったけどね

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雨の上高地

2004-05-06 01:27:45 | 旅行記
5月4日 前から上高地へ行くことを決めていた。上高地はマイカー全面禁止の場所として有名で 上高地へ入るためには 手前の専用駐車場に車を置き バスで現地へ出掛けるコースを取る。 面倒だけど 自然を守るために このくらいの協力はわけもないことだ。
そんなこともあって 上高地へ出掛けるときは たいていバスツアーを使う。 今東海北陸道が出来て 安房峠はトンネルが開通して 上高地は 出掛けにくい場所ではなくなった。 それどころか たとえばバスツアーでは3千円台で企画されているので とりあえず行ってみるか?と気楽にいけるようになった。 ちなみに今回私の出掛けたコースは ネット価格でお弁当も付いて3880円  これは高速代を考えると 嘘のような価格だ。
と言うわけで 予約したものの その日が近づくにつれて 憂鬱  なぜって雨が降る予想
それも日本全国 大荒れの 雨だとか
仕事を持っているため 違う日にしようかというわけには行かないのがとても残念。 ツアーのために場所を変えることも出来ない。 前のときも雨だったけど それなりに美しい景色も楽しめたし きっと大丈夫  とおまじないのように唱えながら 予定通り 決行
誤算があった 雨の降り方は やっぱり普通ではなかった。 バスにたたきつける雨は ワイパーを忙しく動かしている。
大正池  上高地を代表する景色  焼岳の噴火が梓川をせき止めて一晩で出来た池。 池の中には立ち枯れた木々が 立っていて その景色が不思議だけど美しくて 絵葉書や写真で誰もが一度は見たことある景色
200454_003.jpg


ところが降りてびっくり 上高地は 山からの土砂がどんどん流れてきていて たとえば大正池でも ずいぶん埋まってきているとは聞いていたけど それとは違って 川原があったはずなのに バス道まで水が迫っている感じがする。 道端に雪が残っているから 雪解け水も流れているのだろうか?激しい雨ですっかり水かさをました川には丸たんぼも流れてきて いつもの静かな美しい水を湛えた大正池ではなくなっていた。
散策路はあるにはあった。 すぐ足もとまで水が来ているのと 軽装で来ている人々が 靴の汚れを嫌って脚の運ぶ方法を模索しながら歩くので そう大勢ではなかったけど まったく進まず 大渋滞。
仕方なく 田代湖への入り口まで 上の道路を歩くことにする。 最悪帝国ホテルまでと覚悟したけど 大丈夫だった。
まだ大渋滞の人々はたどり着いていなかった。
200454_011.jpg


田代湖は湿原のせいか 大正池のように泥の渦巻く池ではなく とうめいて綺麗な水がにじみ出ていた。
季節がまだ早く 湿原に咲く花も見られなかったし ただ歩くだけの道のりになってしまったけど。 木々の間から見える焼岳や 穂高連邦がかすんでいるのを見つけるのは嬉しい。 野鳥も美しい声を聞かせてくれる。 おしどりは本当に番で寄り添っていて ここのかも(あれ? どっちだろう?)ぜんぜん逃げない  サンクチュアリなのを知っているのか ひたすら腐った木々の中に頭を突っ込んで何かをついばんでいる。
黄色い蛙はウシガエルではないのだけど とても大きくて 春を(?)楽しんでいる。 あまりに堂々としていて 恥ずかしさを忘れて見届ける。
時折 傘がぼとんぼとんと凄い音をして雨をはじく 仕方ないので帝国ホテルに入って2度目のお昼ご飯を食べる。 オムライスとハッシュドビーフ 値もいいけど絶品 (ここまで来てこんなもの食べなくても)
200454_020.jpg


ゴアテックsのトレッキングシューズはいい 雨でぐしょぐしょになるはずなのに 触るとぬれているのに ぜんぜんなかに雨が入ってこない  したがってかなり快適。
河童橋では 濁流が渦巻いていた。 もう少し水量が増えたら危険なんじゃないの? と言うぐらい  そしてサイレンも何度も鳴り響く
200454_028.jpg


今回娘と一緒だったので 嫌がる娘をさらに奥まで 誘うのはためらわれ 少し明神池のほうまで行ったもののすぐにあきらめてかえってきた  上高地は11月15日まで開山しているわけだから 今度行こう 
自分ひとりなら 文句言われなくて出掛けられる。 おりしも上高地へ行ってきたことを掲示板で報告したら その方面ではかなりのベテランの ネット仲間が いくつかのコースを提案してくれた。
かくして 私は しばらく山に通うことになるのだろうか?

コメント (6)
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