「上矢作の福寿草が満開だって 見て来たら」
朝食事をしながら亭主が一言
「え~~っ だって遠いじゃん。」 「恵那だよ。 いつもひょいと行くじゃん。」
まあね んなもん行くかっ!って思っていたけれど だんだん気になってきた。 行くかぁ岐阜県
なんだかんだで出発は9時になってしまったけれど更にガソリンが無いことに気づく。寄り道して付いたのは11時。2時間だよ。
中馬街道(飯田まで繋がっている塩の道)から稲武まで そこから257号線 ドングリころころのトンネルを通って上矢作まで北上
問題はこれから国道418は車のすれ違いが難しい箇所が何カ所もあってカーブもきつい。それでも所々に街道の風情を残した町並が見られ懐かしい風景がある。
この道地図で確認すると平谷(長野県)まで繋がっている。 目的地の福寿の里は 上矢作と平谷の真ん中あたりだろうか? 所在地は岐阜県だけれど長野県と愛知県に接する様な場所に(しかし秘境中の秘境と思える場所にあった)
一人ドライブは道中の写真が撮れないので 長い文章が続くよ。
突然下に降りる脇道を発見 ガードマンのおじさんも立っている。 しかし特に案内も無いし あり得ないほど狭くて急な坂道だったので通り越してしまった。
突然 福寿の里の案内板が消える。
「ありゃ やってしまった。」戻るとガードマンのおじさん「ごめんね わかりにくかったんだね。 新しい看板取り付けておいたから。」と平謝り。 いえいえこちらの方が恐縮しますがね
ジェットコースターの様な下り坂をくだって車をこすりそうな橋を越えて今度は前が見えない様な坂道をくねくね登って・・・・つきました~~。
協力費300円を納めて車を駐車場に。納めた証拠かしら?こんなものもらった。 ふくちゃんだって
決して可愛いとは言えないキャラがかえって面白い。
しかしです。 山に行くたびに入場料を支払っていると私なんぞは山へ行けなくなります。
たかが300円ですが・・・・ぶつぶつ
その考えは後で吹っ飛んでしまいましたけれどね。
ちゃうちゃう これね福寿草
達原大平地区は山の上から谷間に沿って耕した田畑が有り 今では3戸しか無い集落だそうです。
三戸 私のおばさんの家を思いだします。やっぱり山間の富山県との県境 今では何戸かしか残っていない。 おばさん元気にしてるかなぁ?
福寿草はこの田んぼの周りの土手や畦に咲いています。
ここが福寿草の自生地になったのには二つの説が
一つは300年ほど前に先祖が赤石山系より持ち帰り移植説
一つは武田軍の美濃侵略の際武田軍が持ちこんだもの 何でも武田信玄は心臓が悪かったので福寿草の薬効を狙って植えたのだと・・・・ こちらの話の方が良いな
私のお花博士の一人であるぶちょうほうさん 福寿草のことを金杯って
そうだよね こんなに咲いているなんて。
最初は中央に大きな花が咲いてだんだん下枝へ小さな花が咲いて移っていくんだって。 なるほど
じゃぁ 金杯探そう
重そうだよ こんなにいっぱいのアセビ見たこと無い
満開って事は無理かなぁ
あの頭でっかちな感じ好きなんだけどね
あるかな?
あ~あ あろう事か金杯に限って暈けている。 時間が経つと花びらが開いて少し下向くんだね
ひどい写真をトリミングしてまで伸ばす恥ずかしさ
かえる前にしたの駐車場に寄っていこう。 あそこにも花があったよ
キクザキイチゲとアズマイチゲ見分け方は葉っぱの垂れ下がり具合と書いてあった。垂れ下がるのがアズマイチゲらしいのだけれど まだ若いし よくわからないのでイチゲとしておこう。
紫のイチゲ
日本海側とか 岐阜県でも北部の方でよく見る色です。
さてと さっきから薪の良い匂いがする。
もう嗅ぐこと無くなってしまった毛けれど懐かしい匂い。
おうどんか何かあるのかな? と寄ってみると 五平餅(200円)と岩魚の塩焼き(350円)しか無いと言う。
ま 良いか
と両方頼んで席に座るとあれれ
味噌汁が届き お漬け物が届き 枝豆が届き 自家製だっていうおじさんの唐辛子味噌漬けが届き 骨酒が届き・・・・
さすがに骨酒は遠慮しましたが
まるでお遍路さんのお接待のようです。
味噌も自家せいで美味しかった。 楽しい話に花が咲き 300円以上の福を一杯もらったのでした。
ただちょっと興奮しすぎたようです。 昨夜から発熱・・・ 今も熱があるのですが寝てばかりいるのも辛いので起きています。 夜中一人でうんうん言うの嫌ですからね
明日は元気になると良いな。