29日 月曜日だけど休みとれない?
ピーちゃんから誘いを受けて 迷ったけれど会社に相談してみたら 休み変わってくれるとのこと。 久しぶりに Tさんと ピーちゃん そして○石さんとで 山梨の山に行くことになった。
毛無山 そう聞いていたけれど 前日メールが来て「雪が深いので 思親山と白鳥山にしよう。でもアイゼンはお忘れ無く。」と
初めて聞く名前の山だった。白鳥山は 此の地で亡くなった日本武尊が白鳥になって飛んでいったと言う伝説の山とも武田信玄が駿河を狙って城を取る山 しろとりやまとも言われる伝説の山 思親山は 身延で修行中の日蓮がこの山越に祖国の親に思いを寄せた山と言われる伝説の山 どちらも 割と簡単に登れるらしい。 うん うん良いね
でもでも またまたお天気が・・・・どうして? 晴れ女の威力もこの間の浜石岳で力尽きたのだろうか? 高速で 縞々がちらっと「ちょっとだけよ~~」って見えただけ。 「どこか植物園でも行くか?」なんて話にまでなってきた。
清水インターを降りて 興津から52号線を北上 山梨県身延線 内舟駅まで行く。道がわからなくなりタクシーの運転手に聞くと 「・・・・・・・でも 上の方は雪でつるつるだから途中で広い道になったら車おいて歩かないと駄目だよ。」とのこと。駅裏をくるくる狭い道を上っていく。すれ違えない。 前にJOMOの車が行く。「山の中になんの用事?」ともあれあの車が先を行ってくれれば安心? 緊張いっぱいであろう運転手をよそに キョロキョロ あちこち雪山がいっぱい。
雪の無い世界に住む私達にとっては雪山はとにかく嬉しい。何もかもが美しく見える。キャー キャーの歓声が響く。 でも雪山登るのは疲れるから嫌い。
はらはらどきどきの林道が 広い道路とぶつかり更に少し進むと「これより通行止め」の案内が・・・ 看板の後ろに車を駐めて出発。
○石さんの号令で 体操をして 歩き出す。 この45分は余分だい。何しろ私の大嫌いなアスファルトの道だからね。 スノータイヤ履いていないの?と少し思ったけれど 歩くにつれてその気持ちも失せてきた。 坂道はスケートリンクのよう。立っているだけで 動いていってしまう。 融けては氷りを繰返しているので 本当に良く滑る。
日陰 カーブ 特に要注意。しかし登りはまだ良い。つるっといっても多分手をついて立ち直ることができるだろう。問題は下り。 いくらスタッドレスでも これは怖い。
そうこうしているうちに目の前が明るくなってくる。 先に行くピーちゃんと ○石さんが 「お~~っ」って叫んでいる。
「冗談でしょ。だまされませんよ。」
笑いながら すこしづつ登っていく。ん? 縞が雪の縞が・・・まさか まさか ど~~ん
両側の壁や樹木を額縁として目の前に富士山が現れた。それは すっかり諦めていたので 拍子抜けするような 現れ方だった。 凄い 富士山だ。
みんな呆然として立ちつくす。
もうここで良いね 十分だね そんな気もあったけれど とりあえず 頂上をめざすことにする。予定としては45分ぐらい。お気楽登山の筈。
登山口は振り返れば直ぐにあった。 真っ白な雪の中に 階段がついている。
ここも東海自然歩道になっていた。 雪でよく見えないけれど ひたすら階段を上っていくらしい。
足を踏み出して あれれ? ちょっと滑って危ないんじゃないの? と言うことで あわててアイゼンをつける。 今年初めてのアイゼン。 大丈夫かな? 雪山苦手
思ったよりしっかり歩けるね。さすがアイゼン。がっしがっしと歩いていく。
はじめは右の方に巻いていく感じ やがてまっすぐに階段を上りはじめ 尾根らしき登山道になる。
この登山道は 富士山が見えるかと思えば 殆ど見えない。樹間にちらっと見える物の あんまり・・・ 右の方には雪山の塊が三つ
南アルプス 中央アルプス 北アルプスが見えているのでは無いか? と思い頭をあちこちに動かしてみても なんだか見えそうで見えない。何とか見える場所があると良いな。
途中で立って休憩 塩キャラメルなる 世にもおかしなキャラメルをもらう。
口に甘ったるい物は 口が渇いて仕方ないので ありがたくないけれど このキャラメルはおいしかった。 塩粒を舐めながら コンデンスミルクの薄いのをなめている感じ。疲れがとれるかもしれない。
両側木々に遮られた道を降りたり登ったり いくつかの階段を過ぎて 最後にずっと先に少し灯りの見える道に進む。
もしやあれは・・・
きっと最後の階段だよ。
でも 前を行く人から歓声が上がらない。どうして?
階段を上りきった人から 暫くしてから後ろを振り返って歓声が上がる。
「すご~い」
まっすぐ尾根をありて来たと思ったけれど 少し左の方に回っていたらしい。富士山は左後ろに さっきよりももっとでかくどーんと鎮座ましましていた。
そしてここからの富士山は 静岡から見ている形とは違うけれど ながーい裾を引いて その裾には富士市方面が見える。海も見える。 船がゆったり浮かんでいる。 なんて言う景色なんだろう。 この横長の景色が見せられないのが残念。
嬉しくて嬉しくて みんなご機嫌。 頂上広場を 熊さんの様にうろうろ歩き回る。
さて お昼ご飯。 今日はTさんのリベンジ味噌煮込みうどん
彼女前に みんなに「明日は私が味噌煮込み作るから みんなは何も持ってこなくて良いからね。」と言って 張り切って用意してきたの良いけれど 肝心のコンロを忘れて泣く泣くおにぎりをぼそぼそかじってお昼を終えたことがあるらしい。 どうしてもリベンジしたいと。。。
と言うわけで 私は楽してごちそうにありつけたわけで 配られたものと来たら プリン どら焼き お汁粉 チョコレート 明太チーズカツオ サンドウィッチ おにぎり・・・
Tさんのリベンジも成功して おなかもいっぱい。富士山も美しい姿を見せてくれて 何もかも手に入れた私達は 子供のように笑い転げていた。
帰りは林道から帰ってみよう と言う○石さんの提案で 分岐から林道終点までまっしぐらに降りることにする。 行きに富士山が見えなかったので 林道からなら 時々見えるのではないかと思ったわけ
分岐から 踏み跡のない 雪の中をとぼとぼ降りていく。斜面に良く見ると階段が出来ている。
このコースは山の斜面を直登に近いジグザグを繰り返して降りていく。 だから早い。 30分もしないうちに 登山道終点に着いた。只 ここから佐野峠までの距離はわからない。
だから結果として早いのかどうか? 只富士山がみえれば それで良しとしよう。
ほんの少し場所かえるだけで違う顔しているんだもの。
20分ぐらいで先ほどの佐野峠に戻り 車まで アスファルトのつるつる道を降りていく。 とても道路を歩けないので山の斜面を駆け下り 安全なところはアスファルトを歩き そんなふうに繋いで 無事車に戻った。
今回白鳥山にはいけなかったけれど 私たちの生活圏から見ると 殆ど縁のなかった山梨の山に登って いつもと違う富士山に出会った。 長いことあえなかった仲間と山にいけたことも楽しい思い出になった。 ひょうたんから駒だったけれど 素敵な一日になったよ。 みんな有難う。