Fuu

ある日には山 ある日には畑 自然体で気分良く暮らしています。

階段の山

2006-12-26 12:31:51 | 山歩き

地元のテレビで カメラアイという特集に新城の奥の鳳来寺山が出ていた。

鳳来寺は真言宗五智教団の本山で 702年に文武天皇の命で作られたお寺だって・・・ とても高いところにあるのです。 山岳宗教の霊山として信仰を集めたらしいのだけれど その頃からあるのかしら? この階段

テレビでは古道としてその特集をされていた。1425段 本当は千三百何段しかないそうだ。

それでも結構な段数である。 昔夏休みを利用して子どもを連れてきたときには 暑くて暑くて 階段を上る気はしなくて パークウェーを上って駐車場から歩いた。 結構距離があったので それ以上登ろうと思わなかったことが ずっと悔やまれていた。

テレビを見て 階段も良いかな?と思えた。 

言っていることが変だけれど それでもとりあえず 上の方まで車で行った。 膝が心配だったから・・・行者越えの駐車場からと思っているうちに通り越してしまった。

ここにも東照宮がある。 家康の母於大のかたが 鳳来寺にお参りしたら家康が授かったと言うことで 後に家光が建立させたものらしいのだけれど 日光や静岡と比べたらかなり寂しげなものだった。

ここに階段は繋がっていた。 階段を味わうために 少し降りてみる。 本当を言うと 馬の背の展望台や 胎内巡りがとても気になっていた。馬の背展望台は 西の稜線の下がったところにある。

階段は急だけれど 割合細かいので そう大変では無い。 私のように膝の故障を抱えたものに取っても困難では無かった。 むしろテレビで見た階段の様に風情があってなかなか良いものであった。

Houraijikaidan  馬の瀬まで往復40分ぐらいだろうか? 山の左端に見えていた東屋がそれと解った。

ここでは東照宮や鳳来寺しか見えない。

この山は 山の上部にお寺や神社を抱くようにして聳えている。岩肌も見えて横に広がった感じ。

今回は お寺のある山の尾根の周回に決めた。 これが面白い。

前に来たときに 20分ぐらいで奥の院へ行けると聞いていたけれど 暑さに どうしても行く気がしなかった。 山登りなんて大嫌いだった頃の話である。

鉄の階段を一気に上がって六本杉を経て尾根に出る。 奥の院まで登ったら後は尾根を 歩けば良いので 大変なコースでは無い。

奥の院は基礎が壊れて傾いている。 あ~あ 由緒あるお寺なのに・・・私のお賽銭ぐらいでは何ともならないのかな?

奥の院の裏手に回ると 棚山の方面が見える。 あっ!あそここの春行ったね?

結構大変な山行きだったから 感動。 

東屋は展望無いけれど 稜線にありがちの風が避けられて良かったので 今日のランチはここ。 リンガーハットのチャンポンと 手羽先と大根の煮物 じゃこてん(四国に行ってきた息子のおみやげ) ピーちゃんの提供のカボチャのスコーンとシュトーレン 漬物

あいかわらず 食べ過ぎだい

Tenguiwa_1 Lunch

ここからは山の上部を横移動。 時々登り降りがあるものの たいしたことは無い 根っこの道 岩ごろごろの道 結構変化があって面白い。 ただ岩ごろごろは 膝の悪い私にとってはやっぱり試練の道になる。 急に速度が落ちて這うように歩く。

何でもこの山 大昔の火山活動によって できた山だとか。 え~~っ? 信じられないけれど 確かにこの山の様子を見ているとそんな感じもする。

頂上を経て天狗岩に向かう。 頂上では この春に行った棚山 宇連山に続く東海自然歩道に向かう道があった。 前に 「あれが鳳来寺山なのね」と反対から見ていたので 感慨深い。 後から追いついてきたお兄さんがどこかに消えた。

どこに行ったかと思ったら 瑠璃山に行ってきたのだと・・・

瑠璃山? そのなまえが綺麗だったので 行ってみたかったのに 案内は無かった。てっきり鳳来寺山の山頂を別名瑠璃山って言うんだと思っていた。残念。棚山へ行く途中にあるらしい。 いかにも残念 瀬戸岩とか 宇連山に続く道を確認してみたかった。

Nekko Inabaua

イナバウアーしている木を過ぎて天狗岩

この木 生きているんだよ。 このイナバウアーの先を辿ると もう一度すっくと立ってその先は天を目指し 葉っぱを青々と付けていた。 恐るべき生命力。

私もまけないぞー 

この山とても面白いのだけれど 老朽化が進んでいるのが気がかり。 たどり着いた天狗岩の東屋は 瓦がバラバラと落ちるらしく 近づくときは注意するようにとの看板が立つ。

Tenguiwa3 Tenbou

ましたに 鳳来寺や東照宮を見下ろすこの場所は 遠くには三河の山々が見える。 残念ながら 南の方の山はあまりなまえが解らない。 

アルプス展望地とか巫女岩とかを過ぎて鷹打ち場に寄り道

Mikoiwa

ここの展望が一番好きだった。 少し低めの所にあるのだけれど 馬の背展望地を西の端とするなら ここは東の端? 大きな岩がせり出していて 岩でテーブルもできている。

湯谷温泉の方から登ってくる道も見える。あのあたりが行者越え?

静岡の山も見える富幕山はそこにある鉄塔から確認できる。 凄いぞー 山山山だよー

陽が西に傾いて まぶしい 4時までには駐車場に戻りたいね?と言うことだったけれど この絶景で ティータイムなしでかえるのはいかにももったいないよ。

コーヒータイム あ! 違った 私はアップルティーだった

なんてぜいたくな 一時なんでしょ。

Takautiba

後ろ髪引かれながら 下山。 帰り道は 歩いてきた道の 少しだけ下をトラバースして東照宮まで移動 やがて足もとに赤い建物が見えてきて 下山完了。

いつも帰りは嫌い なんだか寂しい。

この山 階段の山と思って 敬遠していたけれど また来たいな。 階段も面白いかも知れない。少しだけ味わってみたけれど 階段が細かいので ゆっくり降りたら そうきつくは無いだろう。

雪も殆ど降らないらしい。 パークウェーは今無料になっているし。。。また一つお気に入りの山見ーつけた

 

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雨だけど

2006-12-15 23:54:04 | 旅行記

「明日雨だけれど 何処行こう?」 

相談するまでもなく 出かけることは決まっている。 ただ方向が決まらないだけ。

間違いなく降る雨に 気分が上がらない。 どういう方向にでも転換できる所。 二年前に歩いた由比を選んだ。 あのときは ずっと富士山がお友達だった。 一人で歩いていたけれど いつも富士山が背中を押してくれていた。

あ~~あ 明日は富士山見えないしなぁ

もしも もしも もしも何とかお天気が持ちそうだったら 由比駅から タクシーで山頂近くまで行って そこから さった峠までを歩こうと決めていた。 周回すると全部で6時間半ぐらいかかるコースだけれど 半分で済む。

さった峠までの道は難路と言われていたから(どの程度か解らない) じっくり時間を取って行きたかった。 それでも最悪一時に下山を始めたら 大丈夫だろうと言う計算をしていた。 今年一月 裏の方(清水)から登ったときは ついたときにはすでにできあがっているグループに出くわした。高校の山岳部の同窓会と称していた定年も超えていると思われる おじさん達は 泥酔しながら薩多峠を下りていった。

山頂に アルコール臭を残して(本当だって! びっくりしたもん)

だからというわけでは無いけれど いくら初心者の私でも 時間をかけてゆっくり降りれば行けるはず。 そう思って 雨を想定しながらも 何とか行ってみようと決めた。

10時少し過ぎに蒲原に降りる。 蒲原から由比までを歩く。雨が早くも落ち始める。

浮世絵美術館まで歩くうちにどちらにするか決めようと思っていた。 山登りするか このまま東海道の旅に変えるか・・・

「諦めなさいよ!」と言う私に ピーはどうにも不満そう。何とか登れないかと思うらしい。 ま それは私も同じなのだけれど・・・

美術館まできて交流館につくと ますます雨

「ここで 中を見て雨やまなかったら 山は無しだよ」

強引に決めて 中に入る。 

泳ぐ桜エビの展示。

Sakuraebi ははは 桜エビ 一斉に下に突き刺さるようにして潜ろうとしている。 足を気ぜわしく動かして 苦しそう

わっせわっせ

横にゆったりって事は無理なのか? 何でも深海魚なので 下に潜ろうとするんだとか?

え? 深海魚?

そうらしい 夜になるとえさを求めて上がってくるんだって

じゃぁ じゃぁ 水圧で あの華奢な桜エビちゃんつぶれたりしないのかしら? 不思議 不思議

そんなお馬鹿な事言いながら笑い転げていたら あれれ 外大雨・・・

よし きーめたっ 今日は由比と桜エビと シラスの日だぁ

由比の町を歩くと イヤでも浜石岳を見ながら歩かないといけない。 そうそうあの鉄塔の所に広い広い頂上があった。 誰かが手を振っていそうな気がする。

「諦めてね これからの道も沢山歩くのよ。15キロぐらい。」

諦めきれない様子でため息ついて それでも・・・と繰返すぴーに宣言。 本当は私も少し残念だったけれどね。

決めたら早いよ。早速桜エビを食べる。 開花亭にて桜エビ定食と 生しらすを注文。

Sakuraebitei2 1500円 見ると桜エビ4種

海老三昧っていうの あんまり好きでは無いのだけれど これはおいしかった。 とくに生の桜エビと しらす

絶品

ついおみやげもそれにしてしまった。 

おなかがいっぱいになった私たちは この頃には すっかり山を諦めて さった峠方向に歩いていく。いくつかの由比の昔を見つけながら。

Honjin Konnya

Senryou Namakokabe

倉沢の間の宿を超えていよいよさった峠。 昔の難所も拍子抜けするぐらい 穏やかな表情をした散歩道で 振り返ると 富士が・・・(見えるはずだった)

でも あらら 不思議 雨降っているのに 裾野ははっきり見えるんだよ。 愛鷹山も駱駝のこぶのような箱根も・・・天気よかったら 感動的なシーンが待っていた筈なんだけどね

蜜柑やびわを栽培している話し好きのおじさんと暫く話していたけれど 「家の山に寄っていかないか?」の誘いに 帰りを急ぐから・・・と断り 歩く。

お約束の 現代や 過去の道が交錯している道を見下ろして 広重の版画絵に重ね合わせて 味わう。

Tougekara 最後まで残念がってはいたけれど 十分歩き甲斐のあった 由比から さった峠 興津のコースを 史跡を見ながら歩いた一日。

雨だったけれど それなりに楽しめた一日

また行けばいい。

お天気のいい日にもう一度。 今度こそ浜石岳から さった峠へ

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速弁

2006-12-05 19:50:05 | 旅行記

中日本エクシス(中日本高速道路グループ)では11月三日から 速弁なるものをつくって売り出した。 聞き慣れない言葉だけれど 駅弁 空弁 の流れで速弁

つまり高速道路で売るお弁当をこう呼ぶようにしたらしい。11月三日に販売開始だったけれど それより前に テレビでドキュメンタリーでその企画や途中経過を見たこともあって とても興味を持って待っていた。

今東京駅では3800円のお弁当が飛ぶように売れているらしく 早弁のその傾向を選ぶ。高級 そして地元の食材にこだわる・・・

最近車で遠出することが多くなって思うのだけれど サービスエリアの変わり様は凄い。前のようにまずかろう 高かろうのお店は殆ど姿を消して 今ではたとえばチケットを買ったらオンラインで注文が通っていたり 値段も安く 味もそれなりにおいしくなってきた。

わざわざ来ても良いかな と思えるレストランやフードコートの変わり様を密かに喜んでいた。高速道路変わったぞ といるときに今度の速弁である。

地元の料亭などが名乗りを挙げ 工夫した料理を持ち寄って選ばれたのが現在の店。

まずは「上郷」「南条」「養老」から

私の最寄りの駅は上郷  11月の7日に それを買いたくて上郷に寄ったけれど そのときはすでに売り切れ。 朝11時に売り出すらしい。 11時とは微妙な時間。高速を使って移動するときは 朝早くか 夕方から夜にかけて 従って11時に高速道路上にいることはあまり考えられない。 仕方ない 何時かそのためにだけ行ってみよう。

そして実現したのが 今日。 久しぶりに怠けてごろごろ朝寝を決め込んでいたときに ピーからメール。 下山に行くけど 行かん?

下山へは高速はまったく必要ないけれど あえて土橋から乗って上郷に寄りその後松平までマグロードを使った。

上郷に着いたのは10時45分ぐらい。 「待とう」と思ったけれど もうおじさんが並べているところ。 「大変 早く買わなきゃ」

弁当は二種類 

Hanamai 花舞 2100円

お品書き

<焼き物>鮭けんちん焼き 若鶏八丁味噌漬け だし巻き卵

<揚げ物>車エビ真丈揚げ 米茄子田楽

<流しもの>そぼろとオクラの涼風流し うなぎ豆腐

<煮物>三河牛しぐれ 八丁味噌土手煮

<吹き寄せ>ひろうず 金時芋 花蓮根 紅葉麩 松芋

<練り物>桜餅

<ご飯>八穀米 御新香

Tubomikamigou つぼみ 1680円

お品書き

<焼き物>出し巻き卵 三河牛しぐれ

<揚げ物>牛肉アスパラ巻き 鳥ささみ揚げ 米茄子田楽

<和え物>ホウレン草 くらげ 鶏肉 胡瓜

<吹き寄せ>ひろうず 六角芋 花蓮根 紅葉麩 若竹 揚げ茄子

<ご飯>八穀米 御新香

何とも可愛らしい並び方で 食いしん坊の私はワクワクしてしまう。

それでも花蓮根とか紅葉麩とか1個しかないのに いちいち書かなくても・・・って思ったけれど その考え方が間違っていることが食べて直ぐに解った。 料亭なら当然かもしれないけれど 一つ一つ全部味付けが違う。 つまり小さな飾りの様に見えるものも 全部とても大事に味付けされているのだった。

冷めてもおいしく かといって味が濃すぎるわけでは無い。 町で2000円出してもこれだけのものを提供してくれる店はそう無いかもしれない。

只まだあまり売れないのだろうか? お昼のお弁当としては高いと思われるのだろうか?それぞれのお弁当は5-6個しか用意されていなかった。 残念

まだ思考錯誤の段階だから 無理は出来ないのだろうね? 手に入ったことはラッキーと思わなくちゃ。 その方がまたの楽しみも出来るかもしれない。

そうそう もう一つ嬉しいサービス。

お弁当をレジに持って行くと 可愛らしいリバーシブルの風呂敷に包んでくれる。縮緬というわけにはいかないけれど 思わず素敵!と叫んでしまった。

Hayabenkamigou この風呂敷 何処のお弁当にもつくかどうかは解らないけれど 上郷のおぎ乃さんのお弁当にはついてくる。 至れり尽くせりのお弁当でした。 季節によっても少し変わるのでしょうか? 

また買うのが楽しみです。

コメント (11)
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