Fuu

ある日には山 ある日には畑 自然体で気分良く暮らしています。

岩ごろごろ 剣が峰へ

2008-08-27 12:50:17 | 山歩き

肩の小屋は人でいっぱい。 休憩は止めて先に進むことにする。

一気に高度を稼ぐ。その道は小石がいっぱいのザレザレ道で 降りてくる人が何人も滑って転んでいる。振り返ると肩の小屋 休んでいる人がいっぱい。

Katanokoya Tozandou

観光ついでの山登りの人が多くて ハンドバッグにスニーカー

そりゃすべるわな

一番困ったのは 間をすり抜けて行こうとしたり 待ちばしょが無いのに 道を譲ろうとしない人たち。 観光客に山登りのルールを求めるのは無理か?

きついと言うほどでは無いけれど 足下の悪い道を延々と歩く。時々足を止めて花や景色を楽しむ。

Kokemomo2 Koronakansokujyo

Kikyou3  右手の斜面がきつい。覗くと雪渓で夏スキーを楽しむ人々がいる。そのしたには乗鞍高原が

もう少しお天気良かったら 北アルプスや 八ヶ岳が見えるだろうにと思うけれど 高原の様子は箱庭の様で美しい。

Norikurakougen2

Komakusadarake 帰りに気付いたんだけれど 見て!このコマクサ

って遠すぎて見えないか? 斜面一面がピンク。 ここなら盗掘も無理だし(転げ落ちるね)人が立ち入ることも無いからきっといつまでも元気だね

かなり登った。右手のピークに近づく頃 登山道は大きな岩のごろごろしたジグザグ道になり なかなか高度を稼げない。

汗を拭き拭き登ると左手に池が見えてくる。え~~っとぉ 権現池

Gongenike すぐに霧がかかって真っ白になってしまったけれど この池もなかなか神秘的。 見たことあるはずなのに記憶からはみ出してしまっていた。

小さなピークにつく。

蚕玉岳 何と読むのか知らない。 蚕にかんけいあるとは思えない山。 通過点のピークを過ぎるとまっすぐ剣が峰への登り 後15分くらい?

Piku 霧の中に剣が峰の頂上が入ってしまっているけれど あそこまで左回りに登っていく。

Kengamine2 火山の山らしい様相を表わしてきて 岩の大きさもだいぶん大きくなってきた。 頂上小屋の前を通って登ると長野県側のお社

裏に回ると 岐阜県側のお社

岐阜県側では宮司さん?も出てお土産も売っている。どっちがどっちでも私たちは構わないけれど 二つ背中合わせの神様・・・

ちなみに三角点は岐阜県側にある。子どもの頃ここに立って富士山を見て 日本中が見えるような気がした。日本は小さいと思った。

Naganoken Gifuken

Kengamine3 剣が峰 3026メートル。 高山病の症状は出ないままここまで来ることが出来た。ありがたい。

周りは真っ白になってなにも見えなくなった。一番近くにあるはずの御嶽山さえも・・・

大急ぎで降りて 蚕玉岳まで行ってから お腹に少し入れようと言うことになって 滞在時間ほんの数分。

Gezan行きとは違う上の方の道を急ぐ。 ピーちゃん下りも早い。下りは自信があったのに 膝を悪くしてから どんどん遅れを取るようになったな。

お菓子を少し食べて 肩の小屋へ

ここで何かを食べたいと思っていた。 ふきのとうの天ぷらの入ったおうどんとおそば 甘めのつゆに 苦み走ったふきのとうはなかなか美味しい。

でここを出たときに大失敗。 じつはここに 雷鳥の親子が来ていた。 あ~ あ~と叫ぶピーちゃん

最近彼女は 何でも見つけるのが早い。 ものをしっかり見る技を身につけたらしい。

Raicyou  少々遠かったのでぼけているけれど 確かに雷鳥の親子 子どもは二羽いた。 昔見たみたいに 足下をよちよち歩くようなそんなサプライズはもう期待できない。

で ここで雨 急に降り始めた雨

雷鳥やら 雨やら ザックをおいてあたふたしている間に ストックをおきっぱなしにしてしまった。

私 足強くないので ストック無いと ちょっと山登りは・・・ 来月知り合いが乗鞍に行くのでそのときに取ってきてもらうことにして 預かってもらう。大失敗。

これで 一応予定のコースは終わったけれど 帰り道にまだ時間があるので富士見岳に挑戦。あっ!私じゃないよ 時間がどれだけかかるか分からないから 躊躇 下道を歩くことにした。競争だよ。

Fujimidake でもなぜか私負けた。 後で見ると下道の方が回り道をしていることが分かった。

行けば良かった・・・と少し悔やむ。

ともあれ 何度も機会がありながら 挑戦できなかった剣が峰 久しぶりに登れて良かった。

お天気が良くて 知っている山を数えながら歩けたらもっと嬉しかったのに。

ちなみにこの日 反対側の槍ヶ岳 穂高には息子が挑戦していた。 山経験の少ない彼を案じながら 山の姿が見えたら無事に帰れる見たいな思いで 探していた。

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蟻の剣が峰詣で? 乗鞍

2008-08-26 14:36:10 | 山歩き

お花畑を右下に 左上に富士見岳を見ての肩の小屋までのアスファルト道路は アルプスにいることを忘れる。 只山岳景観 高山植物のオンパレードで 不思議な違和感を感じて歩く。

コロナ観測所 この辺りが旧日本軍の基地だったのか?と思ったけれどそうではなかった。畳平だったのだ。東大の宇宙線観測所の建設は昭和28年だそうだから 軍からこの地を払い下げられてからの運用になる。

Marisiten

ま それは過ぎ去ったこととして コロナ観測所のある摩利支天は立ち入り禁止。 左に道なりに進むと 肩の小屋がある。ここまでほとんど高低差なし。 斜面に見える花を 遠くに見える景観を楽しみながら歩く。

Kiezunoike2

池の水が翠濃い青色 空の色を映しているとは思えないのだけれど 何か微生物が住んでいるのだろうか? あまりに綺麗な色で見とれてしまう。

Akinisyu 桔梗がとても鮮やかな青色で目立っているのだけれど 全部ロープの中 遠い。イワギキョウなのか チシマギキョウなのかよく分からない。ここではキリンソウと仲良し。

Komakusa コマクサがちらほら見え始める。 昔は富士見岳は 全山コマクサでピンクに染まっていたとか。。。岩場の厳しい環境にしか咲けない花。 と言うより 人の近づく場所では コマクサ取られてしまうんだろうか?

Daikokudake 振り返ると大黒岳 昨日はこの山で雷鳥の親子が散歩していたと・・・ 今日も会えると良いな。

Ontade ここでもオンタデが元気

オンタデの向こうには長野県側から登ってくるスカイラインが見える。岐阜県側と比べるとゆったりしている。

Ontade2 赤いオンタデ

この辺りから剣が峰への登山道が見え始める 

Kengamine まだまだあるね。 ピークがふたつかぁ?

点々と人が歩いているのが見える。

Sirohana 儚げな白い花 

初夏に里山で見たことがあるような・・・・

Usagigiku  ウサギギク

何でウサギ?葉っぱがウサギの耳に似ていることから名前がついたらしいけれど 似てるかな? 知らなければ 只の菊の仲間。葉っぱが少しやっぱり変わっているかな?

Ari 肩の小屋が見えてきた。やや あれは何だ?

ピーちゃん大笑い。

何しろ 私たちはあまり人の来ない山ばかり行っているものだから 斜面に点々と人が繋がっているのを見てびっくり仰天してしまった。

それもなんだか青いぞ

蟻の熊野詣でではなくて蟻の剣が峰詣でだ~~

Ari2 後で青の正体は中学生の山の教室と分かった。

青いジャージに富士松と書かれている。 まだあどけない男の子に「ひょっとして富士松小学校?」「僕中学生だよ 富士松中学」「刈谷の?」「そう」「おばさんは安城だよ こっちのおばさんは富士松」

一所懸命パンフレットをだして行程を説明してくれる男の子は 今時にはめづらしい 純朴な子だった。

青い軍団 同じところから来たんだね。

反対側に 摩利支天のコロナ観測所を望み この頃には空の青さも増してきて 暑いぐらいの山歩きになった。

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コマクサや~い! 乗鞍岳のお花畑

2008-08-26 10:57:30 | 山歩き

乗鞍岳は私に取ってはちょっと特別な山。 母のふるさとが乗鞍の麓と言うこともあって子どもの頃からなじみの山だった。 3000メートル級の山なのに車で行けちゃうようになった訳 いとこ達がまだ子どもの時から清掃登山に登っていたこと 監視員をやって花泥棒から花を守っていたこと。。。たくさんの思い出がある山である。

しかし 山として見てよい山かどうかは どうもはっきり言えない。 何度も来ているのに リタイア-したことも多い。 幼い息子を連れて歩き出したら いつもはぐずらない息子が泣きわめいてたどり着けなかったこと 一昨年は ひどい雨で 真っ白でなにも見えず 肩の小屋で折り返した

8月5日 今回は 花を見に行くのだから と乗鞍楽ちん登山を企てた。(と言っても名鉄ハイクに乗っかっただけだけれど)

ここんところ剣が峰まで行っていないから 今日は行こう。 お花畑の散策路を通って花を愛で その後道路まで登ってコロナ観測所分岐まで その後肩の小屋 剣が峰 降りてきて まだ元気だったら 富士見岳 大黒岳と回って駐車場まで行こう。

標高差たいしてないのに いきなり腰が引けるのは 忌まわしい高山病のせい

今日は比較的調子よかった。 一昨年は雨が悪かったのかもしれない。しかし 今日もあんまり良い天気ではない。 雨具付けないだけ良いか?

Hanabatake

バスを降りたら駐車場からお花畑に降りる。 おっ はな あるよあるよ。 いきなりテンション上がる。 じつはバスの中から見る山の斜面の花に魅せられて 歩いて戻りたい気分だった。これなら良いね

一面に咲いてお迎えしてくれるのは ハクサンイチゲ 際だった白さがすがすがしいし可愛い。

Hakusannitige Hakusanitige2

花畑はハクサンイチゲが一杯で 白く見える。

子どもの頃 ローピングしてなかったので 花のすぐそばを通れた。 時々花泥棒がいて双眼鏡をもったお兄さんが スピーカーで注意を促していた。 

売店には チングルマや ハクサンイチゲを使った押し花のしおりも売られていた。 矛盾を感じて 聞いたら 取り上げた花で作ったから良いんだと言われた。 本当かな? むかしの話。

乗鞍のお目当てのクロユリはすぐに現れた。 丈は小さいものの群生しているからすぐ分かる。

Koroyurigunsei Kuroyuri

観光客のご婦人が 不満そうに漏らしていた。

これクロユリ? みんな下向いてしまって ちゃんとみれる花は無いの?

はぁ そう言われても・・・クロユリは恥ずかしがり屋なんです。彼女 百合のようにすっくと立った姿を想像して探していたのかもしれないけれど

Koiwakagami 定番のコイワカガミ

小さいけれど 頑張っている。白い花の中で言っている。

ここにいるよ。

Aonotugazakuraアオノツガザクラも 朝まで降っていた露を含んで綺麗。未だに この花に桜のなまえがついている意味を知らない。

Iwatumekusa 万年雪を見ながら 遊歩道を上っていく。

本当はお花畑は このカール全体に広がっているのだけれど 先を急ぐのでショートカット。

Sisiudo  草原の番人と私が読んでいるシシウドに誘われて 登り剣が峰へのアスファルト道路を歩き始める。

これが嫌い。でもこれがあるからハイヒールでも行けるアルプスとよばれる。 

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蜃気楼?

2008-08-26 07:32:31 | 日記・エッセイ・コラム

今朝ゴミ出しに玄関を開けたら 猿投山が異様に近かった。

こんなにお天気悪いのにどうしたことだろう?

驚くことに その先には大きな御岳が・・・・冬でも透明度が無いとなかなか綺麗に姿をあらわさない御岳 ん? まさかね えっ? あれは 中央アルプス?

まるで蜃気楼のように浮かび上がって いつもより大きくさえ見える。

ずっとそこにあったのに見えなかったもの

このところ仕事も 体調も優れず いろんな事でやる気をなくしていたけれど 私は元からあるものを見ようとしなかっただけ 忘れていただけなのかもしれない。

気を取り直してまた頑張るよ

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2008年の山 王ケ頭から 王ケ鼻へ

2008-08-19 23:17:34 | 山歩き

ホテルの売店のおじさん 「早くしないと 雷来るよ~。この辺の雷は予告無しに突然来るからね。」 雷の通り道はホテルの裏手西からやってくるのだと・・・・

え~~っ? 確かに少し霧が出てきて 空何となく黒い。

どうする? おかしかったらすぐ戻るよ。 でも予告無しに来るって・・・・

ああでもない こうでもない と言いながら 足は裏に向かっていた。ホテルの裏手に王ケ頭の三角点がある。 鼻はさらに次の鉄塔の方まで行って 左に行ったところにある。

まずは今回の一番の目標だった鼻へ急げ~~ しかし鼻って変な名前 そう思いませんか?

Kiirohana Yanagiran

出ました ヤナギラン

これを見に来たんだった。ヤナギラン したから順番に可愛らしい花を付けていく。柳のような葉で蘭のような様な花だと言うんだけれど。。。私には別物に見える。

急いで行くはずだったのにもう花に捕まってしまう。

Azamigunsei 薊の群生

写真ではわかりにくいけれど こんなに薊がいっぱいのところは 初めて見たよ。頭がふわっと柔らかい。

ちょっと心配 本を見ていたらタムラソウと薊の区別が分からない。タムラソウは葉にとげが無いそうだけれど 葉っぱまで確かめてこなかった。残念。きっと薊だよ。薊にしておこう。

Tidoriこれは一体なに? テガタチドリよりも赤くて一つ一つは6枚の花びらで出来ている。 珍種を発見? そんなわけないし・・・・本探しても載っていない。

あっ! 分かったぁ シュロソウだ 間違いない。

Kisotidori

この間トンボソウって思ったけれどホソバキソチドリと思われる。両手を万歳してしっぱなしでは無いからきっとホソバノキソチドリ

変わった花が多いんだね

Yamaodamaki Yamaodamakiaka

ヤマオダマキ 白いのと赤いのとあった。 これもいつも思うけれど不思議な形している。

Kugaisou あら その麗しいお姿はクガイソウではありませんか?

色の美しさもさることながら ほっそりとたおやかな感じ 私のと何処を切っても似ていないなぁ。

クガイソウは ここにあったきりだったけれど

鉄塔の辺りで 霧が吹き付けてきた。 雷が近い? 山で当てはまるかどうか分からないけれど 私は雷が近くなると とても頭痛がひどくなる。景色も黄色く見えてくる。

今日はまだそれがない。 大丈夫だよ ピーちゃん

左に曲がって ほとんどまっすぐに進んでいく どんな地形になっているのか 不思議だった。ヤナギランが群生している。まだ満開では無いけれど 全部咲いたら 山は真っ赤になるんだろうな。

Hanahoumen

とやがて目の前が開けて 不思議な岩盤が積み重なった頂上へ着く。ここが2008メートル。今年の年号と同じ標高。

Ougahana

Ougahana2思えば 遠くからこの崖 岩場は見えていた。 今まであんまりゆったりした高原を歩いていたので この景色はとても不思議な気がしたけれど この山本当は こんな岩盤で出来ているのかもしれない。

一枚一枚はがせそうな感じ。 試しにはがしてみる。って無理か・・・・でも小さな岩ははがせる。 こうしてこの岩は風化していくんだ。

岩場は こんな風にバウムクーヘンをいくつも積み重ねたようになっていた。 バウムクーヘンの階段のようにもなっていた。 なんだかはがれて落ちそうで 気になるけれど ザックをおいて 手で岩の端をつかんで降りてみる。 かなりしたまで降りて行けそう。 案外しっかりしているけれど 慎重でないと 足下から崩れ落ちそうな気もする。

Iwaba  Isikiribahoumen

石切場から登ってくる道も見える.この登山道なかなか楽しそう。 見晴らしは良いし。今度はこの道から登って 三城に降りてみようよ。

Kowai ピーちゃん 怖がって下を見ようとしない。 いつだっていざとなったら 私よりも大胆なはずなのに。。。おかしい。

Miyamashajin

Kiirohana2 Marubadakebuki2 ここから 王ケ頭が見える。

お天気は持ったものの とりあえずあそこまで戻らないと・・・突然やってくると言われると 気がせく。

しかし 帰り道 たくさんの観光客に出会う。 だいじょうぶなんかな?

ホテルまで戻ると 一安心。雷さん来たら追い出すような事はしないだろう。

王ケ頭に行ってみることにした。

Denpatou2 Ougakasira2

王ケ鼻とよく似た様子をしている。やはり固いバウムクーヘンで出来ている。

ホテルの裏手と言うこともあって あまり険しさを感じないけれど すぐ先は 断崖絶壁

御岳さんが祀られている。 ここではまだ御岳信仰なんだ。。。

Hanahoumen_2 Ontakejinnjya

御岳の神様は 日本の神様のようではない不思議なお顔をしていた。

さて 今日の目的2008年の山にたどり着き 幸いにも雨にも遭わず 残りの行程を駐車場の方向へ帰ることにする。

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