3月15日にネットで知り合った山中間がこの三河の地に来るという。 とても嬉しいことなのだけれど 山歩きではまだまだひよっこの私は みんなを喜ばすような山を知らない。
同じくネットの仲間にいくつかの展望の良い山を紹介してもらった。
その一つに私も行ってみたと思える山があった。宇連山
彼女たちは 山姥中の山姥 ただ登ってくるだけでは面白くない。 というわけで隣の棚山からの縦走ができないかと思いその偵察に出かけた。
とはいえ気の弱い私。 道連れを二人連れて行ってやるというふりをして この計画に巻きこんだ。 梅林と田畑の調和が美しい川売集落を通って(これも計画の売り 当日は梅畑が美しく染まっているはず)棚山高原のキャンプ場ゲートまで行くことにした。
当日宇連山のピストンだと6-7時間かかる。 棚山への縦走ができれば時間も稼げそう。
ところがである。 川売を越えて山道に入るとだんだん道が怪しくなってきた。 道幅は 狭くて仕方ないわけではないけれど 落石あり 道路陥没ありで ゆっくり行かないと 道路上の岩をも跳ね上げてしまう。
はて? どうしよう? と止まってしまった。 道路の半分以上が崩落して その上に土砂をかぶせただけのような道に出てしまった。 車を降りて歩いてみる。 凸凹しているけれど いけそう いや いくら私が重くても 車には負けるよ
あまりに気味悪い道路に撤退を決めざるを得なかった。 よその大事な奥様を乗せているしね。Uターンができそうな道幅の所まで ひたすら坂道をバックで下る。 このときほどバックモニターのありがたさを感じたことはなかった。
仕方なく寝観音から登ってみることにする。 ここも多少荒れてはいたけれど 寝観音までは 行けた。 その手前の分岐でまた立ち止まってしまう。
通行止め? これでかえれってか? この山へ登る方法はないの?
ただ少し情報を持っていた。この看板の下の方にもあるように鉛筆書きの様な小さな字で 無理をしたら行けます と書かれている。
無理 無理? どのくらいの無理? 私でもできる無理?
行けるところまで言ってみよっ!ということで 先に進む。
通行禁止といっているので 文句は言えないけれど どうしたこと? 倒木に阻まれたり 昔綺麗な石畳だったように思える道も 枯葉と枯れ枝に埋もれている。 こんな道嫌いではないから良いけれど夏は避けたい。 マムシ君に狙われそう
あまりに急登で私達は通行禁止の登山道を歩いているんだということをすっかり忘れた頃に その場所は現れた。 谷に向かって山の斜面が抉れている。木の間にロープは張ってあるが 足を置くところは 足もとから崩れていくし 何しろ斜面なので どこかに捕まらないと 谷の方向に向かって落ちていく。
このことはまた情報を得ていた。 下の方に降りて登り返せば問題ない。通行止めを無視して登ってくる人は私達だけではないらしく 踏み後も薄いけれどある。
どっちにするか? 下を見てみる。 もし落ちたとしたらどうなる? 命には別状なさそうだな? 木や岩に捕まれば 行ける。 そう思った私は 迷わず 危険ゾーンの挑戦。 彼女たちは したから登り返しましたがね
そんなこんなで 悪戦苦闘しながら登った棚山は キャンプ場ももう使われなくなってクマザサが生い茂り 廃墟の様な山だったけれど 私達は なんだか面白くてわくわくした。
変な自信もまた付けてしまったよ。
最後に 悪いことばかりではなかった瀬戸岩からの展望。 前は本のグラビアの表紙を飾る程の場所だったんだから 野趣は残しても 安心して登れるように 少し手を入れて欲しいな!
別にあんたに来て欲しいとは言ってないよ!って言われちゃうかしら?