リサイクルショップの入り口に1個100円のガラクタが籠の中に山積みにされていま
す。かき分けてみると,何とも古めかしい双眼鏡が出てきました。革製のケース付
きです。(革は偽革かも?)ひどい状態です。何だかかわいそうになり,100円払っ
て連れて帰りました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/60/d4/0828ed3f985b89d7d35505304d6e8c65.jpg)
何という型でしょうか?プリズムはありません。単にレンズが2個入った筒が2本
並んでいるだけです。ただし,もちろん距離調整機構は備えています。
その距離調整ですが,つまみを回そうとしてもびくともしません。完全に固着して
います。CRC 5-56を静かに噴射して根気よくいじっていると何とか動くようになり
ました。ただし,ガタガタしていています。
塗装の剥げも著しいのですが,貼り革が完全に外れてしまって中身の金属部分が丸
見えです。しかも白い粉を吹いて不潔感極まりありません。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2b/ad/a616e8c2a184acc918d2ac840ac1448c.jpg)
これは何よりもまず貼り革を貼ってやらねばなりません。貼り革はグッタペルカと
呼ぶそうです。手元にカメラ修理用の合成革があるのでこれを使いましょう。
それにはまずぴったりと合うように切り出さなければなりません。久しぶりに三角
関数を使って展開図を描きました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/55/2b/284001dca8b3b8da6d5b995012cbb4d5.jpg)
上の図で,丸印の場所(上底と下底が円弧になった台形)が必要な図形です。これ
を厚紙に印刷して型紙としました。
切り出した合成革を両面テープで貼って完成!もちろん,塗装の剥げたところには
黒のラッカーを塗布。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/24/f3/f45beeced7cc645ed31a3a973e9dabba.jpg)
見違えるようになったと思いませんか?誰もこれが100円のガラクタだったとは思わ
ないでしょう。
レンズのことを言い忘れていました。一番大切なところです。
レンズには何も問題がありませんでした。ただ,非常に汚れていましたので取り外し
てアルコールで洗浄しました。ぴかぴかです。
ところで,この双眼鏡の正体は?何者でしょうか?
距離調整のつまみの下に何やら文字が彫り込まれています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/71/c9/a2e4615b7de9089f2f48e1b87de5631d.jpg)
"GELBON" EARTH KOGAKU
と読めます。何だかドイツ語風の単語と英語と日本語(ローマ字)が混在した不思議
なロゴです。KOGAKUは多分光学でしょう。すると,アース光学というメーカが作っ
たGELBONと言う名の製品でしょうか?
インターネットで検索すると,終戦前1930年代の終わりころから1940年代の初めころ
まで存在したメーカだったようです。何と,陸軍に納めた双眼鏡もあったとか。
そのメーカは戦後カメラを作っていたようですが,ほどなく消えていったようです。
ケースは後日手入れして下げ紐を取り付けることにしましょう。
楽しい一日でした。
以上
す。かき分けてみると,何とも古めかしい双眼鏡が出てきました。革製のケース付
きです。(革は偽革かも?)ひどい状態です。何だかかわいそうになり,100円払っ
て連れて帰りました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/60/d4/0828ed3f985b89d7d35505304d6e8c65.jpg)
何という型でしょうか?プリズムはありません。単にレンズが2個入った筒が2本
並んでいるだけです。ただし,もちろん距離調整機構は備えています。
その距離調整ですが,つまみを回そうとしてもびくともしません。完全に固着して
います。CRC 5-56を静かに噴射して根気よくいじっていると何とか動くようになり
ました。ただし,ガタガタしていています。
塗装の剥げも著しいのですが,貼り革が完全に外れてしまって中身の金属部分が丸
見えです。しかも白い粉を吹いて不潔感極まりありません。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2b/ad/a616e8c2a184acc918d2ac840ac1448c.jpg)
これは何よりもまず貼り革を貼ってやらねばなりません。貼り革はグッタペルカと
呼ぶそうです。手元にカメラ修理用の合成革があるのでこれを使いましょう。
それにはまずぴったりと合うように切り出さなければなりません。久しぶりに三角
関数を使って展開図を描きました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/55/2b/284001dca8b3b8da6d5b995012cbb4d5.jpg)
上の図で,丸印の場所(上底と下底が円弧になった台形)が必要な図形です。これ
を厚紙に印刷して型紙としました。
切り出した合成革を両面テープで貼って完成!もちろん,塗装の剥げたところには
黒のラッカーを塗布。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/24/f3/f45beeced7cc645ed31a3a973e9dabba.jpg)
見違えるようになったと思いませんか?誰もこれが100円のガラクタだったとは思わ
ないでしょう。
レンズのことを言い忘れていました。一番大切なところです。
レンズには何も問題がありませんでした。ただ,非常に汚れていましたので取り外し
てアルコールで洗浄しました。ぴかぴかです。
ところで,この双眼鏡の正体は?何者でしょうか?
距離調整のつまみの下に何やら文字が彫り込まれています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/71/c9/a2e4615b7de9089f2f48e1b87de5631d.jpg)
"GELBON" EARTH KOGAKU
と読めます。何だかドイツ語風の単語と英語と日本語(ローマ字)が混在した不思議
なロゴです。KOGAKUは多分光学でしょう。すると,アース光学というメーカが作っ
たGELBONと言う名の製品でしょうか?
インターネットで検索すると,終戦前1930年代の終わりころから1940年代の初めころ
まで存在したメーカだったようです。何と,陸軍に納めた双眼鏡もあったとか。
そのメーカは戦後カメラを作っていたようですが,ほどなく消えていったようです。
ケースは後日手入れして下げ紐を取り付けることにしましょう。
楽しい一日でした。
以上
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