三昧日記

小心者川筋男の後悔日誌

短波帯送受信機の手入れ

2016-07-30 19:54:16 | 日記
今流に書くなら「HFトランシーバのレストア」とでも言うのだろうか?
最近インターネットオークションでトリオ(現在のケンウッド)のTS-520Vという古いトランシーバを落札した。実はこれと同一型式のトランシーバをすでに持っている。しかし,何分古い機械のため,万一故障などした場合の予備部品として1台欲しかったのである。したがって,今回手に入れたトランシーバは動作しなくてもよいのであり,事実ジャンク品として出品されていたものである。
まずはその外観をご覧いただきたい。

そうは言っても,動作しないとなれば予備部品として少々不安になる。
まず,電源を投入してみた。一気に電圧を印加すると危険なので,最初は1秒間。つぎに3秒間。それで何ともなかったので1分間通電・・・という具合に徐々に通電時間を長くした。
結局発煙や爆発は起こらなかった。しかし,スピーカからはウンともスンとも音がしない。
ウーン,これはまったくの不動品かな?と思いながら前面の表示灯を眺めるとVFOという名の表示灯が点灯していない。取扱説明書によるとこれが点灯していないと送受信不可とのこと。
これは厄介なことになった。ということでその日は寝てしまった。
翌日,回路図を見てVFO回路をある程度理解したうえで再度取扱説明書を読むと,背面のVFOコネクタが挿入されていなければならないとのこと。見ると,何と,コネクタがささっていなかった。近くの店で探したが見つからない。仕方がないので電線で直結することにした。
その結果,VFO灯は点灯した。しかし,やはり受信音は聞こえない。がっかりしながらもスイッチをガチャガチャやっていると時々聞こえることがある。――これは接点の接触不良に違いない。ということで接点復活材2-26の登場。ケースを外して各スイッチの接点部分にシュッシュッと吹きかけた。
スイッチON。聞こえるようになった。
ところが,CW(電信),USB(上側波帯)は聞こえるが,LSB(下側波帯)が聞こえない。――これで分かった。前の持ち主はこのLSBが聞こえなくなったためにこの無線機を手放したに違いない。
これは修理が難しい。一旦諦めて,背面に出ている点検用信号の周波数を何気なく測定してみた。するとキャリア信号がLSBのモードのときだけ不安定であることが分かった。
このキャリア信号を生成している回路部分は下の写真の赤〇で囲んだところである。

しかし,目視では不良個所がわからない。基板を取り外したがやはり外観上はわからない。現象からしてはんだ付け不良が疑わしいが,はんだ付けに異常は見られない。原因不明。
仕方がないので念のためはんだ付けし直して組み戻した。
電源ON。LSBもきちんと聞こえるではないか?
やはり,一見問題なさそうなはんだ付けに問題が潜んでいたのである。
以上で一応受信機能はOKとなった。
つぎは送信機能である。
本機は本来10W機であるが,前の持ち主はこれを100Wに改造していた。わたしは10Wしか必要ないので10Wに再改造しなければならない。しかし,そのためにはまず現状で正常に働くかどうか確認しなければならない。
しかし,わたしは100Wを試験する設備を持っていない。そこで,知人から300W用の疑似空中線を借りた。それを使った試験の結果丁度100Wが出力されていることを確認した。
一件落着。
残る作業は10Wにパワーダウンすること。いずれ報告したい。

久しぶりの海水浴

2016-07-25 06:13:30 | 日記
久しぶりに海水浴に出かけました。よく晴れてはいますが,ほどよく雲がかかり海水浴には格好の天気だったと思います。
10年ほど前に発見した秘密の場所。仮に二丈海岸とでも言っておきましょう。海水浴客のための設備など何もないところです。去年は何故かこの場所を含めて海にも川にも一度も行けませんでした。

秘密の場所ですが,すでに5人ほどの先客がいました。しかし,広い海岸。5人などいないも同然です。
残念ながらなぜか白い泡や芥がたくさん浮いていて,海水の透明度もよくありませんでした。30分もしないうちに陸に上がりました。
もちろん,わたしは膝が痛いのでとても「泳ぐ」ということはできませんでした。
次回は綺麗な海を期待して離れました。

赤いOM-1に生まれ変わりました

2016-07-19 21:14:03 | 日記
一昨日交換レンズ込みで500円で買ったオリンパスの一眼レフOM-1。当初のもくろみどおり赤い貼り革で貼り替えました。
そのためには,まず劣化した貼り革をはぎ取らなければなりません。これが大変でした。革は取れても接着剤のネバネバが取れないのです。アルコールで丹念にこすりあげてほぼ除去できました。下の写真をご覧ください。

地金が見えている部分を黒く着色すればこのままでも使えそうです。しかし,初心貫徹。赤い貼り革を貼りつけました。
話が前後しますが,このカメラは露出計が動きませんでした。電池室の蓋を取ってみると,中には完全に放電した水銀電池が収まっていました。水銀電池はもうずいぶん前に生産が中止されています。すると,このカメラはそのころから使われなくなったということです。
代用のアルカリ電池LR44を装填しました。あれ?露出計が振れない。壊れているのかな?
そこで,底蓋を開けてみると,電極が外れていました。原因は,電極を固定しているねじが折れたためと分かりました。そこで代用のねじを・・・と思ったのですが,これは何と合成樹脂製ではないか?しかも,M2より太く,M2.6より細い。これは手に入りません。仕方がないのでエポキシ樹脂でねじを接着しました。
一晩経って,件の電極をこのねじで固定し,電池を装填すると露出計はバッチリ!
ついでにLR44を綺麗に収め,かつ電圧を少し下げるためにショットキーダイオードを挿入することにしました。しかし,この作業を始めたらまもなく件のねじがまた折れてしまい,今度はどうしようもなくなりました。仕方がないのでまたまた「接着!」。ただし,今度は電極などまるごと接着です。
一晩おいて固まったのを確認してショットキーダイオードをはんだ付けし,LR44の外径に合わせた筒を固定しました。下の写真をご覧ください。

黒い矢印の下の白い円筒がLR44用に入れた筒です。また,赤い矢印の先に小さなショットキーダイオードが見えます。
底蓋を閉じ,電池を装填して露出計の振れを確認しました。手許にあるデジタル一眼レフとほぼ同じ結果が得られました。
最後に外観をご覧ください。

赤いOM-1に生まれ変わりました。


またOM-1を買ってしまった

2016-07-17 12:05:17 | 日記
またOM-1を買ってしまいました。まずはその写真をごらんください。

写真左から50mmレンズ,28mmレンズを装着したカメラ本体,それにレンズのケースです。合わせて500円でした。
そうそう,レンズケースの中にフードが張り付いていました。上の写真ではそのフードをレンズの前に取り付けています。
OM-1はオリンパスが出した一眼レフ。1970年代初頭だったと記憶しています。それまでの一眼レフの大きい,重い,(値段が)高いの3つの常識を打破した傑作でした。価格はともかく,確かにその大きさと重さには驚いたものです。
初期のOM-1はプリズムが腐食する持病があり,中古品を買うとき(今では中古品しかありませんが)このプリズムの腐食を確認することが大切です。ファインダーを覗けばすぐ分かります。さいわい,この個体には腐食が見られませんでした。後期製造品でしょう。
フィルムの巻き上げ,シャッターも正常に機能しています。ただ一つの難点は貼り革(実際には革ではありませんが,)がべたついていることです。貼り替えればいい訳です。今回は真っ赤な色のものを貼ってやろうかなどと目論んでいます。
わたしはOM-1を何台持っているのだろうか?

嘆かわしい!

2016-07-08 06:00:52 | 日記
何が嘆かわしいのか?まずは写真をご覧ください。

先日わたし宛てに届いた封書です。宛名書きが変だとは思いませんか?
そう,宛先の人の名が低い位置に書かれているのです。失礼ですね。
この人は親や兄・姉達が書いた手紙を見たことがないのだろうか?学校で習わなかったのだろうか?
そういえば,以前教師の真似事をしていたとき,学生から驚くべき手紙を貰ったことがあります。わたしへの宛先を黒板(実際はホワイトボード)に書いたらそのまま封筒の表に書かれたのです。
〇〇県〇〇市〇〇町〇丁目〇番〇号
〇〇 〇〇宛て
~様でも~先生でもなく,「~宛て」ですよ!がっかりして憤る気力も湧きませんでした。