三昧日記

小心者川筋男の後悔日誌

久しぶりの九重・三俣山

2023-10-29 04:24:31 | 日記
投稿が遅くなりましたが,3日前の10月26日九重連山の三俣山(みまたやま)に登りました。紅葉に誘われたものです。久しぶりです。最後に登ったのはコロナが流行する以前のことでした。

家を早朝5時に出発。およそ2時間30分で長者原(ちょうじゃばる)の駐車場に到着しました。登山口に近い場所はほぼ満杯状態。運よく1台分の空きを見つけました。

筑後川の源流から草原を横切って本格的な登山開始。入口でヨーロッパ人と見られる2人が入山届に記入していました。(この後この2人とは抜きつ抜かれつしたものです。ポーランドから来たということでした。)
ところどころ紅葉を眺めながら森林の中を進んで行きます。

およそ1時間30分ほどして雨ヶ池(あまがいけ)が見えてきました。池があるのですが,雨が降ったときだけ水があります。(下の写真は「池」の部分ではありません。)

ここから三俣山に登る登山道があったのですが,今では通行が禁止されています。何でも植生を守るためだとか。

再び森林地帯を水平移動したのち下りになります。そして間もなく坊がつるが見えてきます。

芹洋子が歌った「坊がつる賛歌」で一時有名になりました。正に「四面山なる坊がつる」です。典型的な盆地です。

ススキの原が稲田のようです。そこを流れる小川も綺麗です。

魚はいるのか?いないのか?ここを訪れるたびにうかぶ疑問です。しかし,「水清ければ魚棲まず」のことわざどおり魚はいないのかもしれません。ここは玖珠川の源流だそうです。
写真の中央やや右側の高山は大船山でしょう。タイセンと言う人が多いのですが,本来はダイセンだそうです。(立石敏雄:「九重夜話」,九州山小屋の会,1951)

さて,平地の端のほうにある法華院温泉から急登でスガモリ越,ここから三俣山に直登します。
その途中にあるのが千里ヶ浜(だったと思う)。坊がつるとは全く逆の荒涼たる風景です。

正に火山の様相です。

さて急登が終わって着いたのは三俣山の西峰。その後本峰,南峰へと。

上の写真は本峰の頂上です。はるか後方に由布岳が見えます。

さて,当日の目的は紅葉見物。わたしが九重で一番紅葉の美しい場所と思うのは三俣山の大鍋あたりです。
ところが,コースを間違って大鍋にたどり着けませんでした。と言うより,コースを取り直すと下山が遅くなります。最近,山岳遭難が多発しています。絶対に避けなければなりません。
引き返す途中大鍋を見下ろしました。

紅葉が綺麗です。その大鍋の右上に小鍋が見えます。

大鍋や小鍋の「鍋」とは窪みであって,大昔の火口の跡でしょう。

残念ながら当日はこの遥拝で済ませました。
急な坂を転ばないように気を付けて下山します。
そうそう,南峰で若い人から「健脚ですねえ」と言われました。何でもない一言と思えばそうなのですが,わたしはひがんでいるのか,その言葉の裏に隠れている意味を感じました。「年寄りですねえ」と。もうそんな風貌をしているのでしょうね。がっかりです。

長者原までの長い道のりでも紅葉を楽しめました。真っ赤ではない,こんな錆びた赤もいいですね。

色合いが正しく反映されているか心配です。

当初の(希望的)予定より1時間ほど遅れて駐車場に戻り,帰宅したときは真っ暗でした。
以上

福智山の野花

2023-10-25 09:18:40 | 日記
先週は関門海峡を渡ったことから登山ができませんでした。その分を補うため昨日福智(ふくち)山に登りました。
平日であったためか,駐車場はまあまあ空いていました。

8時10分上野(あがの)登山口を出発。以前のペースですいすい登って行きます。と言うか,きのうはあまりタイムにこだわることなく無理なく進めるスピードで歩いたのです。

八合目を過ぎたあたりで黄色い綺麗な花が目立ちます。

葉がツワブキのようです。しかしちょっと違います。帰宅後調べたところ,オタカラコウのようです。やはりフキに似ていると書かれています。

九合目あたりに来ると急に視界が開けます。いつもの頂上の「山」の岩です。

日に日にススキの穂が枯れて行き,わたしの頭のような寂しさを感じます。
足元を見ると,

菊のような花が咲き乱れています。野菊でしょうか?
これも帰宅後に調べたところ,ヤマジノギクのようです。キク科です。

1時間45分で頂上に到着しました。
南に故郷の霊峰英彦山(ひこさん)がかすんで見えます。

上の写真の中央はるかむこうです。
東のほうは関門海峡です。

関門橋が見えました。上の写真ではちょっと見づらいですね。

以上

海峡を渡る

2023-10-23 05:12:07 | 日記
ここ数日いい天気が続きます。土曜日も快晴でした。その快晴の一日を門司港駅から下関の唐戸市場まで歩いて往復しました。ただし,復路は船でした。

朝の門司港駅です。

数年前に建て替えられたものです。昔の印象を残した造りになっています。

ここから歩き始めます。
途中栄町銀天街を通り,門司電気通信レトロ館に立ち寄って海岸沿いの道を進みます。
小型船舶が多数係留されていました。

いいですね,この船舶の姿。わたしは好きです。

関門橋の下をくぐりました。

初めてのことだったような‥‥2度目だったか‥‥。しかし,橋の下はこんな風景なのですね。
ほどなく関門トンネル人道の入り口です。

エレベータが2基あって下に降ります。ここから海底を歩きます。

外に出るとまぶしいほどの陽光。海岸では紙芝居がなされていました。ほどなく終わりましたが,宮本武蔵と佐々木小次郎の決闘の場面だったようです。
武蔵は二刀流,小次郎は巌流。一説に巌流はわたしの故郷の岩石(がんじゃく)山にかかわりがあるとか。事実,故郷には佐々木という姓が残っています。まあ,姓だけならどこでもあるでしょうが,故郷の名門といえば,中村,高瀬それに佐々木でした。

さて,その紙芝居のとなりに大砲が並んでいました。

説明板を探したのですが,見つかりません。幕末に西欧列強の艦隊に砲撃を加えて惨敗したあの事件にかかわりのあるものかも知れません。
また,この地に松本清張が幼い頃住んでいたということです。

さらに歩くと赤間神宮です。

安徳天皇を祀っています。また,ここで日清戦争の下関講和会議(?)の場所で,李鴻章にもゆかりの地です。
この赤間神宮は2度目のはずです。と言うのは小学校の高学年のとき見学旅行のついでに立ち寄った記憶があります。北九州工業地帯と下関の捕鯨施設の見学でした。たしか,東芝の電球工場,明治かどこかのキャラメル工場,日本水産でした。ほかにも行ったかも知れませんが思い出せません。

最終目的地の唐戸市場はすぐ近くでした。満員の盛況です。韓国の南大門市場とか何とか市場とかをほうふつとさせます。

ここで昼食です。奮発して海鮮丼を買いました。

海岸沿いの道沿いでいただきました。周囲には中国語や韓国語が飛び交っています。空はどこまでも青い!

近くの港から小型船舶で門司港に戻りました。

いい一日でした。
以上

寒い朝

2023-10-18 06:38:27 | 日記
石坂洋次郎の小説を思い出します。
今朝は放射冷却のため冷え込みました。さっそくストーブの出番です。

今春手に入れたアラジンのストーブです。この青い火がいいですね。また,形・色もお気に入りです。ストーブとしての機能よりその姿・形に魅せられた訳です。ただし,手入れが大変なようです。
写真の右下に何やら映っています。広角にしましょう。

わが家の愛犬「ハルちゃん」です。最近の犬は寒がりです。「犬は喜び庭駆け回り」というのは過去の話でしょうか?
以上

Phoebus/フォエーブス/ホエーブスの年次点検

2023-10-16 20:18:46 | 日記
およそ70歳以上の登山家ならPhoebusをご存知でしょう?フォエーブスとかホエーブスとか言いならわされています。野外活動で使う携帯コンロです。バーナーとも言いますかね?


恰好がいいですね。当時の山男のあこがれでした。
フォエーブスの燃料は多くの場合ガソリンです。しかし,ガソリンとはいってもホワイトガソリンという特殊なものです。また,ガソリンは怖い!冬山のテントの中でガソリンが一気に燃焼してテントが一瞬にして消えてしまったという話を聞いたことがあります。もちろん,中にいた山男たちはいっせいに雪の中に跳び出したとか‥‥。
そこでわたしは灯油仕様のものを使っています。灯油なら手に入れるのが簡単ですから。なに,違いはノズルだけです。灯油仕様のものはノズルにEの刻印があります。

以前は山行のたびに携行していたのですが,最近はあまり持ち出しません。そこで,少なくとも年に1度は燃焼試験をして機能・性能を確認・維持しているのです。
きのう百円ショップでいいものを見つけました。着火剤です。

今はやりのガスバーナーと違って,ガソリンや灯油を使うバーナーでは予熱が必要です。(予熱の不要なガソリンバーナーもあります。)そのための燃料が要るのです。わたしが別に持っているSVEAの灯油コンロはアルコールを予熱に使います。しかし,このPhoebusのものは予熱剤の受け皿が小さいためアルコールではしばしば予熱不足を起こします。固形燃料を使えばいいのですが,予熱のための燃料がかさばるのは面白くありません。――適当な予熱剤を探していたわけです。

予熱剤をたっぷり注ぎます。

その後フードをかぶせて点火!
良く燃えます。

ちょっと予熱剤が多すぎたようです。このままでもお湯を沸かせそうです。

予熱剤がなくなったころ,バルブを開けます。火が付きました。火力がちょっと弱いのでポンピング。ポンプも異常なし!

心地よい炎になりました。ちょっと赤いですが,いつの灯油かわからないのでまあこんなものでしょう。

わたしはガスバーナーを使う気がしません。まだまだフォエーブス君には頑張ってもらいます。
さあ,戸外で・山で,使いたいな。
以上