三昧日記

小心者川筋男の後悔日誌

さるなしの実を味わうこと

2024-09-27 15:35:09 | 日記
きょう知人からさるなしの実をいただきました。

小指の先ほどのやや楕円形状の果実です。
さっそくいただきました。酸味の中に甘みがあります。
山菜の王はたらの芽,女王はこしあぶら。そして木の実の王はこのさるなしだといわれています。(本当かな?)
有名な(?)キウィはこのさるなしを改良種だとか。
以上

福智山のすすき

2024-09-26 19:14:24 | 日記
きょう久しぶりに福智(ふくち)山に登りました。ほぼ2箇月ぶりではないかと思います。何しろこの夏は暑くて暑くて,しばらく登山を遠慮していたものです。

いつもの上野(あがの)登山口を出発したのは7時30分。およそ2時間かかって頂上に到達しました。
その前に山の岩が出迎えてくれました。

午前中だったことと風が強かったことで頂上では涼しく過ごしました。

故郷の霊峰英彦山(ひこさん)は雲に隠れてよく見えません。

それより,すすきの穂です。穂が出そろっています。

15分ほど休憩して下山開始。
きょうは一度も転ぶことなく無事に登山口に到着しました。汗びっしょりです。
道端には

赤とんぼですね。もう秋です。
以上

計算尺の原点的一品

2024-09-24 19:10:15 | 日記
このたびヘンミの No.40 計算尺を手に入れました。まずはその写真をご覧ください。

写真の上側はケースです。かなり草臥れています。下側はもちろん計算尺本体。片面ですが,長さは10インチあります。
なお,No.40 には中尺の裏側にも目盛りがありますが,ここでは省略します。

この計算尺,”SUN”と引用符が付いています。

お分かりいただけますか?
これは終戦前のものだそうです。(以前,わたしは「戦前」と書きましたが,正確には「終戦前」だとのこと。わたしは「戦前」は「戦中」も含むと思っていたのですが,そうではないようです。訂正します。)

なぜこの計算尺が欲しかったか?それは,この計算尺には A, B, C, D の4つの尺しかないからです。

A 尺と B 尺は C 尺と D 尺の2乗目盛りになっています。そして,A 尺と D 尺は固定尺,B 尺と C 尺は中尺(滑尺)です。

その後の計算尺にはたくさんの尺があって,たとえば No.259D という両面型のものは下の写真のようになっています。


上側の写真を見ると,L, K, A [B, T, S, ST, C] D,DI, LL0, LL/0 の12の尺があり,下側のほうには LL/1, LL/2, LL/3, DF [CF, CIF, CI, C] D, LL3, LL2, LL1 の12尺があります。ここで,[ ]内は中尺であることを示します。いずれも,A, B, C, D が混じって見られます。

実は,A, B, C, D には意味がなく,その他の名前には意味があります。
L 尺 常用対数(Log)
K 尺 3乗(Cubic, この場合頭文字の C を使ったら最初からあった C 尺と区別がつかなくなるので同音のまたはドイツ語由来の K を採用。)
T 尺 正接(Tangent)
S 尺 正弦(Sine)
以下省略します。ということで,ABCDだけ意味がなく,単にABC順に命名しただけのようです。

わたしは以前からこのABCDに疑問を持っていました。そして今では計算尺の原点はこのABCDの4つの尺ではなかったかと思っています。
もちろん,計算尺の歴史は調べたのですが,何だかあまりにも詳しすぎて大きな流れが捉えられませんでした。
C 尺と D 尺があれば掛け算と割り算ができます。そして当時一般に難解だったのは平方根ではなかったでしょうか?それは A, B 尺と C, D 尺とがあればできます。もちろん2乗もできますが,2乗など同じ数を掛ければいいのですからこのことが A, B 尺の導入にはあまり関係なかったのではないでしょうか?要するに最初の計算尺は「乗除と平方根」を簡単に求めるための道具として考案されたのではないかと思うのです。

今日では死語となったとも言える計算尺。なかなかどうしてその誕生とその後の発展には興味津々たるものがあります。
以上

トリオ TS-530V の手入れ(8) 受信感度と送信出力の調整

2024-09-23 19:29:20 | 日記
2日ほど前に「手入れ(7)」を書いたばかりなのにもうその(8)です。
じつは(7)の作業を終えた後変な現象が現れました。受信感度が極端に低下し,送信出力も低下したのです。ただし,バンドごとにバラバラです。以前から18MHz帯は感度も出力も低かったのですが,それは個別の現象・原因だと思って当面無視を決め込んでいました。つまり,18MHz帯の部品の一部が不良になったのだろうと考えていたのです。

まずは,感度と出力の調整です。バンド切り替えスイッチの多段ロータリスイッチの下にあるプリント基板上のトリマコイルを調整しました。

上の写真のほぼ中央に見える四角いコイル群です。1.9MHz帯から28MHz帯までの9個のコイルの塊が3群あります。上からドライブコイル,MIXコイル,それにANTコイル群です。受信感度の調整はMIXとANTを,出力はドライブコイルを調整します。

受信はSメーターの振れが最大になるように,また送信はALCの振れが最大になるように対応するコイルのコアをドライバで回して調整します。
何度か調整しましたが何だか思わしくありません。不安定です。

そこで思いついたのがバンドスイッチの接点の汚れです。どうも接触が不安定ではないかと考えたのです。以前はバンドスイッチのシャフトの連結が不安定のためだと思っていたのですが,それに加えて接触不良もあるのかもしれません。そこで,接点洗浄剤の登場です。

先日DIY店で見つけて買っておいたものです。接点の接触不良にはよく「接点復活材」というのが使われて来ましたが,どうもそれはやたらと使うべきではないと。

ロータリスイッチの接点部分はあまりよく見えないのですが,えいっとばかり,いやシュッとばかり吹き付けました。そして,まだ乾かないうちにバンド切り替えつまみをくるくると回して汚れを落とします。
乾燥した頃を見計らって3群のコイルを再調整。以前とはかなり違った感触を得ました。何より18MHz帯が他のバンドとほとんど変わりないほどに改善されました。
さっそくアンテナをつないで18MHz帯を聞いていると,北海道の局がCQを出しているところでした。
まだまだ楽しめます。

注.便宜上「送信出力」の調整と書きましたが,単なる出力の調整ではありません。最適化と言うべきかもしれません。
以上

トリオ TS-530V の手入れ(7) 周波数表示の校正

2024-09-21 20:36:02 | 日記
このシリーズも7回目になりました。TS-530Vの整備を続けています。きょうは周波数のダイヤル目盛とデジタル表示のずれの補正です。
この無線機,手に入れたときから周波数の機械的目盛と7セグメントLEDによるデジタル表示に狂いがありました。まあ,実用面から言えばデジタル表示を見れば問題ありません。もちろん,そのデジタル表示の数値は充分に正確です。つまり,ダイヤル直結表示の方が狂っているということです。
下の写真をご覧ください。

ダイヤルでは7.1MHzに合わせているのですが,デジタル表示は7.1063MHzを表示しています。つまり,0.089%ほど食い違いが生じています。たかが0.089%じゃないかと思う方もいらっしゃるでしょう。しかし,ことは電波の周波数,できる限り正確でなければなりません。と言うより,2つの表示が一致していないのが気に食わないだけです。

サービスマニュアルと回路図を読むと,どうやらVFO(可変周波数発振器)回路内のTC1というトリマコンデンサを調整したらよさそうなことがわかりました。
前面パネルの中央付近にそれはあります。その上部にカウンダ―基板が載っていますのそれを取り払ってみたところ,VFOはアルミ製のケースに覆われていて,TC1を調節するための穴はありませんでした。(1つあったのですが,それはTC2調節用でした。)

そこで,やむなく前面からVFOを引き出しました。

前面の4個の六角穴付きボルトを外せばよかったのです。さっそくアルミケースを固定している5個のねじを外しました。と,よく見るとケースの上面にはアルミ箔が貼られており,それで3つの穴をふさいでいるようです。

上の写真の楕円で囲まれた部分がアルミ箔,左向き3本の矢印の先に穴のかげが認められます。下向き矢印の先の穴の下にはTC2があります。

アルミ箔を剝がしました。

3列の一番下がTC1だということはあらかじめ調べていました。穴からトリマコンデンサが見えます。
周波数カウンターで発振周波数を確認しながらTC1を回してやります。発振周波数は無線機背面のEXT.VFOというコネクタの端子から容易に取り出せます。
ぴったりに合わせました。もっとも,目盛りと周波数は線形ではなく,若干のずれが生じました。これはやむを得ません。

組み戻して完成です。7.0000MHzで確認しました。

ぴったりです。これで気持ちがすっきりしました。
以上