三昧日記

小心者川筋男の後悔日誌

マタタビの実とニイニイゼミを見いつけた

2015-08-08 14:51:40 | 日記
マタタビとニイニイゼミとは何の関係もない。
朝いつものようにいつもの山に登った。もっとも,先週は体調不良のため登山は遠慮したし,その前の週は別の山に登った。したがって,3週間ぶりということになる。
きょうは寝坊したので頂上に着いたのは8時半であった。よく晴れ,太陽がまぶしいが,適度な風もあってそれほど暑くはない。汗ばんだ体には心地よい。
遠くが良く見える。

上の写真の中央部の高い山が先々週登ったところである。
実は8時過ぎからNHKで放送される番組を聞くつもりで携帯ラジオを用意していた。取り出してスイッチを入れると…あれ?鳴らない!電池ボックスを開けると,何と電池が入っていなかった。何事も「確認」が大切だね。
30分ほど休憩して下山開始。きょうは中腹のマタタビを見るコースをとった。
あるある。白い葉っぱが目印だ。

この白い葉っぱは遠くから見ると蝶などの虫が群がっているように見える。マタタビが虫をおびき寄せる作戦だという。
近づいてみると……,あったあった。

マタタビの実。残念ながら皆虫がついており,カボチャのような格好になっている。本来は団栗のようなきれいな形をしているといわれる。正直まだそのような実は見たことがない。
来週来たとき少しいただいてマタタビ酒を作ろう。
さて,帰宅後気になっていた生垣を剪定した。かなり高くなっていたのでバッサリ切った。
電動バリカンを使うのだが,あまりに太いものは鋸で切った。その作業中,ある幹に懐かしいセミが止まっていた。

ニイニイゼミ。小さく地味なセミだ。鳴き声も地味。子供の頃,このセミが一番とりやすかったが,このセミを幾らとっても自慢にはならなかった。目標はやはりアブラゼミ。クマゼミは憧れの的であって,これを捕まえたら誇らしく思ったものである。
クマゼミは鳴き声が大きい。ワシワシと鳴く。だからわたしが子供の頃住んでいた地方ではクマゼミのことをワシワシと呼んでいた。
あれから五十余年。気が付いたら周りはワシワシだらけ。アブラゼミはめったに見ない。ニイニイゼミなどまったく見なくなった。
話をもどそう。そのニイニイゼミを久しぶりに見つけたのである。剪定作業でセミにいやな思いをさせたくなかったので遠く離れた場所から伐り始めた。しかし,ニイニイゼミはそこにもいたのである。しかもニイニイ鳴いている。
こうなれば,選択肢は2つしかない。セミのために剪定をやめるか,続行するか。
しばし悩んだが,続行することに決定。というのは,ある程度(ニイニイゼミの)数がいるのなら剪定騒ぎで一時的には驚くだろうがまたもとに戻るだろうとの目算があったからで。
で,どんどん切って行き,再び最初に見たニイニイゼミのところに来ると,まだいた。昆虫は振動に非常に敏感で,敵の接近は振動で察知するのだそうだ。(過日,NHKの「夏休みこども科学電話相談」で先生が話していた。)すると,このセミはどうしたのだろう?よほどその幹が好きか,あるいはその場所を離れられない理由(たとえば,産卵中とか。)でもあるのだろう。
仕方がないのでその幹だけ残して剪定を終えることにした。

中央部に切られていない個体があるのがわかるだろうか?その幹にセミが止まっている。

さすがにニイニイゼミはわかりにくい。ぐっと近づいて撮り,さらにトリミングした写真を下にお見せする。

これぞニイニイゼミ。多分この生垣付近で世代を重ねているのだろう。■