三昧日記

小心者川筋男の後悔日誌

小富士・愛宕山-大坂山-障子ヶ岳縦走

2021-05-23 09:03:10 | 日記
きのうは名実ともに「五月晴れ」でした。
もっとも,朝のうちは曇りがちで,「どうしようか?」と若干迷った
ものです。何を迷ったか?――「山に行くかどうか?」です。
それでも天気予報では午後から晴れるとのこと。決行!

目的地は香春の道の駅から小富士山・愛宕山・大坂山を経て障子ヶ岳
までの尾根歩きです。登山口の道の駅から下山場所の障子ヶ岳の麓(
上野=うえの)まではかなりの距離があるので一計を案じました。す
なわち,上野まで自動車で自転車を運びそこに駐輪する。そしてわが
身は自動車で道の駅まで行くということです。つまり,上野から道の
駅までの4~5kmほどを自転車で戻ることになります。

下の地図をご覧ください。

地図の左端の道の駅を出発し,南東方向に稜線沿いに歩いて小富士山,
愛宕山を経て地図下端の大坂山に行きます。(小富士・愛宕山は地図
には示されていません。)ここで小休止・昼食。
そこから進路を北にとってひたすら尾根を歩き,新仲哀トンネルの真
上を通り,七曲峠・石鍋峠を経て障子ヶ岳の山頂。その後は上野に下
山するというコースです。

9時20分に香春道の駅駐車場を出発。そのすぐ裏が登山口です。しば
らく九州電力の送電線下を通って行き,送電塔から左折。ここから本
格的な山歩きになります。
懐良台という場所に来ました。

看板には「かねよし」と書かれていますが「かねなが」とも。懐良親
王と何か関係があるのでしょう。征西将軍だったそうです。八女のあ
たりに良成親王の墓がありますが,この良成親王が懐良親王から征西
将軍の職を引き継いだそうです。

小富士前山を過ぎるとほどなくして小富士山です。

ここに限りませんが,眺望はほとんどききません。

小富士山を過ぎると荒れ放題の竹林が現れます。

今はどこの竹林もこのように荒れています。竹林に限らないのですが,
竹林は特にその荒れ模様が目立つのでしょう。

岩嵓という場所があります。

よくわかりませんが,古代の宗教的な場所でしょう。懐良台といい,こ
の岩嵓といい,古代の香りが色濃く漂っています。

尾根道を行き,いくつかのピークを過ぎると愛宕山です。頂上のヤマボ
ウシが奇麗でした。

地図に表示されている標高460mはここ最高点ではなく,すこし離れた
西山というところでした。しかし,標柱は見当たりません。

ここから一息で大坂山です。
丁度12時に頂上に到達しました。道の駅から2時間40分を要しました。
途中ところどころでスマートフォンをいじったのでその分時間を食っ
たのでしょう。
頂上には家族連れ3人,友人同士(?)3人の2グループが昼食を摂りな
がら談笑していました。頂上は広いので互いに距離は保たれています。
わたしも小休止でおにぎりを3個いただきました。
頂上は中継局のアンテナが林立しています。その隙間から皿倉山が見え
ます。木々の間から英彦山もみえます。

12時20分出発。進路を北にとります。
しばらくして道が非常に認めにくくなり,荒れています。「悪路」との
表示もあります。
灌木の暗く心細い道を進み,小高い所に立つと瞬間見晴らしのよいとこ
ろに到達。振り返ると大坂山が見えます。
ふと視線を下げると,キイチゴが目にとまりました。

さっそく1粒いただきました。酸味が強いのですが,乾いたのどには
いい感触です。

ひたすら歩きます。アップダウンはありますが,その高低差は大した
ことがありません。その点,福智山系の縦走路とは全然違います。
途中何か所かで木耳を発見。さっそく収穫。
縦走路にはいろんな花が咲いています。つつじも綺麗ですね。しかし,
やっぱり

ヤマボウシの白い花はいいですね。

仲哀越,七曲峠を過ぎ,石鍋峠に到着。ここには表示がありません。
何かないかと探したのですが,朽ちた板切れが1枚あったのみ。しか
も肝心の文字が読めません。
では古道が残っていないかと香春方面に少し下ったのですがはっきり
しません。しかし,水の音が。

その音の方に行くと小さな流れがありました。峠からわずか10mほど
降ったところです。その昔(江戸時代)漢学者の村上仏山がこの峠を
通ったときもしかしたらこの水でのどを潤したかもしれません。
――そんなことを想像しながら稜線に戻ったのですが,冷静に考える
と当日は大雨の直後。普段は水がないのかも。

さらに進んでようやく最終目的地の障子ヶ岳に到着。さすがに疲れま
した。最後の急登ではかなり苦労しました。
頂上に立って振り返るときょうこれまで歩いてきた峰々が一望のもと
に。

上の写真の右端から登り,中央遥か後方の大坂山を経て,手前の山々
を稜線に沿ってここまで来たのでした。
最後の下りは慎重に。
以上

余談
けさ,左の腰付近にかゆみがありました。指で触るとちょっとした突
起が。「あ!これは?」ということで爪で剥ぎ取りました。
虫眼鏡で見ると‥‥1mmほどの体の両側に数本の足が認められます。
ダニでしょう。
しかし,一晩経っても食らいついていないところをみると,いわゆる
悪性のダニではないと思われます。もちろん最近恐れられているマダ
二ではないようです。
皆さま,ご用心,ご用心。
再度以上


ことしのヤマボウシ

2021-05-13 21:04:40 | 日記
きょう仕事で小高い山に登りました。
ヤマボウシが満開でした。

ほぼ毎月登っているこの山。毎年初夏にはヤマボウシの花が咲きまし
たが,ことしの花はその数が全然違います。いつもの年より断然多い
です。
拡大して見ましょう。

ご覧のとおりびっしり咲いています。
もっと拡大しましょう。

もっとも,この写真は最初の2枚とは別の株です。
ヤマボウシの花は,咲き始めは薄緑色であまり目立ちません。その後
白くなり,この状態が非常に清楚に感じられます。さらに赤くなるよ
うですが,詳しいことは知りません。個体差もあるようです。
ヤマボウシの親戚としてハナミズキが有名ですね。こちらは街路樹と
か庭木として植えられることが多いようです。
ヤマボウシの実は食べられます。とは言っても,その果実は小指の先
ほどしかありませんので,食べるというより舐めるといった感じです。
その味は熟した柿のようです。
また,ヤマボウシ酒にするとなかなか香りのよい果実酒になります。
以上

アンテナ切替器の制作

2021-05-11 05:50:55 | 日記
コネクタのBNC化の一環としてアンテナ切替器を作ってみました。
まず,主な仕様です。
 適用周波数帯 短波帯(できれば50MHz帯も)
 通過電力 10W以下
 無線機接続数 4
 アンテナ接続数 2
 コネクタ BNC-J
 その他 疑似空中線(50Ωの抵抗)内蔵
未使用のジャンクシャシを加工して部品を取り付けました。

余分な穴は計画変更のため生じたものです。事前の検討が不足してい
ました。
シャシ内部です。

直径1mmの錫メッキ線を使って奇麗に配線しました。金色の部品は疑
似空中線としての抵抗です。50Wです。充分でしょう。
ところが,疑似空中線の周波数特性がよくありません。50メガどころ
か,7メガにも使えない有様。巻線抵抗のインダクタンスの仕業でし
ょう。
また,単線の空中配線はインピーダンスが高いためか全体の特性もい
ま一というところ。
撚り線でやり直し,抵抗も別の物に取り替えました。

抵抗は200Ω,2Wのものを4本並列に接続しましたので,抵抗値は50
Ωですが,電力は8Wになりました。まあ,短時間で使うのであれば
10Wでも耐えるでしょう。
損失をスペアナで測定しました。最大約0.5dBの損失です。

大丈夫でしょう。
銘板(?)を貼って完成です。

これで無駄な穴も隠してしまいました。
以上

きょうはパプリカカレー

2021-05-09 17:09:08 | 日記
きょうもお昼ご飯はライスカレーでした。
もちろん野菜カレー。きょうはパプリカを入れてみました。

味の方は?——残念ながら味にしまりがありません。深みがありませ
ん。多分,いやきっと塩の量が足りなかったのです。
カレー粉や砂糖の量はわりと幅があります。つまり,少々多くても少
なくても味に対する寄与は小さいということです。しかし,塩は違い
ます。不足の場合は何とかなります(たとえば,ソースをかける)が,
多過ぎるとどうしようもなくなります。それで,つい慎重になってし
まうのです。

ところで,パプリカの花言葉をご存知ですか?
わたしは恥ずかしながら最近知りました。「君を忘れない」だそうで
す。わたしは元々パプリカには馴染みがないうえ,花など見たことも
ありません。
パプリカという歌が流行りました。この花言葉とも関係がありそうな
歌だと言われていますね。
次回はもう少し上手く拵えます。
以上

石鍋峠を踏査

2021-05-07 09:35:14 | 日記
先日七曲峠を踏査しました。その記事をお読みになった方もいらっし
ゃるでしょう。今度は石鍋峠です。

きのうもいい天気。自作アンテナ切替器の調整に取り組んでいました
が,午後になって我慢できずに出発しました。
コースは下の地図をご覧ください。

右端の円で込んだPの所に駐車。ここから西に向かって登山道を行き,
障子ヶ岳山頂を経由して南側の石鍋峠までを往復しました。(実際に
はそのさらに先の七曲峠の手前まで行きました。)

Pから歩き始めて40分ほどで障子ヶ岳の山頂です。

手入れが行き届いています。蘭のような百合のような小さな花が目に
とまりました。

ナルコユリ(鳴子百合?)でしょう。目立たない花ですね。
眺望は素晴らしく,眼下に行橋とその周辺の町が見えます。遥か遠く
には福智山も望まれます。

頂上から石鍋峠への尾根道の入口が判然としません。 取り敢えず,
南西方向に伸びている道を進みました。そのうち石鍋峠方向への分岐
があるものと期待したのです。しかし,かなり歩いてもその分岐が現
れません。ようやく見つけた道標には「宮原登山口ー障子ヶ岳」とあ
ります。

さらに「呉地区登山口へ」と消えそうになった看板も。
進路の間違いがはっきりしましたので元に戻りました。つまり,再び
障子ヶ岳に立ったのです。

頂上直下の谷を降ると目印の赤いテープがありました。この道に違い
ないと確信を得て急下降。
尾根道に出ると道標がありました。

「障子ヶ岳<—>大坂山」とあります。間違いありません。
ほどなく鞍部に到達しました。ここが石鍋峠に違いないと思うのです
が,その標識がありません。

付近を見渡しても「石鍋」と呼んでもいいような石も見当たりません。
取り敢えずスマートフォンで緯度・経度を測って記録しました。帰宅
後地理院地図で確認するためです。(その結果,ここが石鍋峠に間違
いありませんでした。)

時間があったのでさらに進みます。(13時に歩き始めた。17時までに
は下山したいので往復4時間ある。これを折半して15時まで進んで,
その時点で引き返すことに決めていた。)
急な登りになり,岩場が現れます。だだっ広い岩もあります。

眺望は抜群。眼下に香春町が。ただし,あまり縁に寄ると危険な場所
です。また,歩くと空乏層があるような響きがしました。岩の表面が
剥がれて浮いているのでしょう。
岩場を過ぎると394mのピークです。表示がありました。

「障子ヶ岳南峰」と書かれています。一般に認められた名前でしょう
か?もしかしたら誰かが勝手に名付けたものかもしれません。個人的
にはそこは障子ヶ岳とは完全に離れていますので南峰というのは違和
感があります。

あと15分ほどしか残っていません。行けるところまで行きましょう。
ここから降りです。

降るとそこは七曲峠のはず。残念ですがここで引き返しました。

障子ヶ岳から降っていると,羊歯の面白い姿に驚きました。

羊歯の1本1本がY字形をしています。それが群生していると何とも
言い表し難い造形美をなしています。今まで何度も見てきたはずなの
に気づきませんでした。
16時30分頃駐車場所に戻りました。
以上