三昧日記

小心者川筋男の後悔日誌

Canon EX auto

2018-10-23 04:52:22 | 日記
カメラを頂きました。まずはその外観をご覧ください。

劣化して革ケースがぼろぼろになっています。革ケースと書きましたが,正確
には革ではないようです。この時代から革製ではないケースが現れ始めたので
しょう。
ケースを脱がせると……

立派な一眼レフです。頭襟(ときん)が目立ちます。頭襟とはわたしが勝手に
呼ぶもので,山伏の頭襟を彷彿とさせるものがあるからです。この中にプリズ
ムが納められています。
Canonと書かれたレンズキャップがいいですね。
レンズキャップを外しました。

レンズは50mm, f1.8です。
ここでこのカメラの仕様を確認しましょう。「日本の歴史的カメラ」(日本カ
メラ博物館)によるとつぎのとおりです。

発売 1972(昭和47)年3月
製造 キャノン
型式 フォーカルプレーンシャッター式一眼レフカメラ
感光材料 135フィルム
画面サイズ 24×36ミリ
価格 39,000円(50ミリF1.8付)
★前群交換式レンズの開放F値を自動補正するカメラ。
☆交換レンズは35ミリ広角から135ミリ望遠まで用意されている。

仕様は上記のとおりですが,これだけだは要領を得ない。わたしなりに特徴を
述べてみましょう。
(1)前群交換によるレンズ交換方式
(2)クイックローディング方式でフィルムを装填しやすい

まず,レンズ交換ですが,これは今回改めて認識した特徴です。実はレンズ全
体を外そうとしたのですが外れませんでした。そこで調べたらレンズの先端部
分のみを交換する方式でした。
素人考えですが,これでは交換レンズは売れなかったでしょう。ほかのカメラ
に適用できないからです。

つぎにクイックローディング。これはこのカメラだけの特徴ではありませんが,
キャノン自慢の機構です。カメラの前面にQLと表示されているのはこのQuick
Loadingの意味です。まあ,これでフィルムの装填ミスがなくなったかどうか
は何とも言えません。

裏蓋を開けたところです。

あれ?フィルムが入ったままです。撮影途中に何らかの理由で以後撮るのをや
めたのでしょう。
カメラの底には電池室があります。その蓋を外して見ました。

電池が収まっています。水銀電池です。水銀電池はもう手に入りません。ドイ
ツのVarta(ファルタ)というメーカが同一外形寸法のアルカリ電池を作って
いましたが,もう手に入らないかも知れません。
現在主流のLR/SR44とか43とかが使えるはずですが,問題は大きさです。電池
室の中で泳ぎます。
このためにアダプターが用意されていますが値段が高い。
もう一つの簡単な方法は,余白部分にアルミフォイルを詰めることです。これ
で素人的には問題なくいけるはずです。
シャッターは動いており,レンズはカビが生えているものの拭えば何とかなる
でしょう。
またカメラが増えてしまった。
以上

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2 コメント

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Unknown (フィルム初心者)
2021-03-24 08:00:48
電池室のアルミホイルってどんな感じに詰めてますか?
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返信 (ブログ主)
2021-03-24 20:31:40
わたしの記事を読んでくださって有難うございます。
お尋ねの件ですが,アルミフォイルを適量切って丸めて平たくしたものをボタン電池の上に置いてキャップを閉めたらいいです。
ただし,アルカリボタン電池は水銀電池に比べて小さいので電池室の中で泳ぎます。ー極がケースに触れないようにしてください。
心配ならビニルテープなどを幅4mmほどに切ってアルカリボタン電池の周囲に巻いたらいい。
手元にある水銀電池とアルカリボタン電池の寸法を測りました。(概略値)
水銀電池: 直径15.5mm,厚さ6mm
アルカリ: 直径11.5mm,厚さ5mm
厚さは1mmしか違いませんので最初に述べたアルミフォイルはそれより少し厚めに用意したらいいでしょう。
直径の方は4mmの差がありますので,半径方向には2mm厚までテープを巻きます。
その他やり方はいろいろ考えられましょうが,ショートだけはしないように。
(かつて,OM-1の電池室をLR44用に改造したことがあります。これも投稿したような気がします。たしか,「赤いOM-1」だったような・・・。)
なお,水銀電池は1.3Vですが,アルカリ電池は1.5Vです。その差がカメラ内蔵の露出計に影響が出るかも知れません。その点考慮してください。
ショットキーダイオードを挿入すればこの電圧差をほとんどなくすことができます。これも以前投稿したことがあるような気がします。
うまくいけばいいですね。
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