三昧日記

小心者川筋男の後悔日誌

紅楼夢を読み終えたこと

2024-06-23 14:33:25 | 日記
きょう紅楼夢下巻を読み終えました。これで紅楼夢全巻を読み終えたことになります。半年を要しました。

経過を振り返ります。

 上巻(第1回~第35回,395ページ): 12月22日~2月15日の56日間,∴7.05ページ/日
 中巻(第36回~第80回,607ページ):  2月15日~5月14日の89日間,∴6.82ページ/日
 下巻(第81回~第120回,504ページ):  5月14日~6月23日の41日間,∴12.29ページ/日

こうしてみると,下巻はそれまでの2倍近いスピードで読んだことになります。もっとも,本文の後に続く「解説」などはかなり端折って読みました。何やらややこしくて熟読する気が起きなかったのです。

その解説から一つ,二つ引き出してみましょう。
まず,この作品の作者は曹雪芹となっていますが,彼が書いたのは(今に伝わっているのは)第1回から第80回までだそうです。つまり,上・中巻だけです。そして,第81回から第120回までの40回は別の人(複数?)が書いたものということです。

つぎに登場人物は男子282人,女子237人の合計519人という驚くべき多さです。とても覚えきれたものではありません。
その中にあって,賈雨村という人物がどうもよくわかりませんでした。最初のところで登場するので重要人物だと思いきや,その後出なくなり,途中ちょっと出てまた出なくなり,最後のところでまだ出てくるといった具合です。物語の進行役にすらなっていなようでした。

最後に,この物語は別名「石頭記」とも呼ばれます。この石が人間世界に降り,人間世界を見聞したところを自ら(石)に刻んだものということです。
上巻の初めのところと下巻の最後のところにこの石が出ています。

ちょっと見にくいでしょうね。上の写真の右側が上巻の,左側が下巻に載っている石です。下巻の方は何やら文字が彫り込まれているようにも思えます。

なお,この物語は日本の源氏物語に匹敵するという評判ですが,残念ながらできた時代が遅かった。
なおまた,この物語は上流階級の上品な婦人が多く活躍するのですが,彼女らが怒ったとき相手の顔に唾を吐きかける場面が何度か出てきます。これは流石に違和感がありますね。大陸の人は,上品な人でも,このような挙措に出るのでしょうか?昔の話でしょうか?
以上

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