三昧日記

小心者川筋男の後悔日誌

トランシーバを修理

2017-09-29 05:10:34 | 日記
不動のトランシーバを預かった。持ち帰ってさっそく修理に挑戦。
まず,電池パックと本体との接続部分の電極が半壊状態であることを確認した。そこで電池を使わず,直流安定化電源から直接電源を供給してみた。
液晶には何も表示されない。しかし,スケルチを開くとザーという雑音が聞こえる。
そこで,リセット操作。――液晶に周波数が表示された。まずは一安心。
無線機テスターで入出力を確認。
その結果,受信感度は数十dBμ。非常に悪い。送信出力は?0W。出ていない。
アンテナ回路が断線している可能性がある。開いてみた。

右側の白く丸いのはバックアップ用電池。アンテナ接続のBNCコネクタは左上の部分にある。よく観察すると,……やっぱり外れていた。下の写真で赤丸で囲んだ部分をご覧いただきたい。

半田付けがはずれているのがお分かり頂けるであろうか?
さっそく半田付けしたら一気に解決!受信感度-10dBμ,送信出力3W,送信周波数偏差20Hz。完璧な状態に戻った。
電極のほうは手持ちのベリリウム板を切断・加工してはんだ付けした。

黄色い矢で示した箇所がそれである。
修理が完了した本機の外観を下に掲げる。

バックアップ用の電池も取り敢えず使えるようだ。修理完了。
以上

柿の季節

2017-09-20 20:26:58 | 日記
まず前回記事の訂正から。
誤: 新刊ももちろんるが,やはり漢文とその読み下し文ならびに解説文は文語体に限る。
正: 新刊ももちろんあるが,やはり読み下し文は文語体(旧仮名遣い)に限る。
漢文に文語体も口語体もない。また,解説文は口語体(現代文)の方がよかろう。さらに脱字が1件。いやはやわたしのオッチョコチョイは死ぬまで治らない。

さて,季節は秋。果物のおいしい季節である。
先日近くの農協直売店で柿を買った。

5個で100円。
ご覧のとおりこの柿は一般に広く流通している柿ではない。品名に「こねり」と手書きされているのがお分かり頂けるであろうか?「こねり」とは「木練り」のことで,木についたまま熟れるということらしい。当地ではもっと具体的には「胡麻が入った状態」をさすようだ。
この柿,あざやそばかすのような模様があり,中は胡麻で真っ黒。今の人には気味悪がられて人気がなく,次第に淘汰されつつある。

しかし,富有柿とか次郎とかの上品な柿にはないおいしさがある。
来月には知人からシモゴネリ「霜木練」という柿を頂けることになっている。何しろ今年は柿が豊作だ。
期待している。
以上

菜根譚――また蔵書が増えてしまった!

2017-09-19 20:28:27 | 日記
知人の身辺整理をしていたとき,ガラクタの中から1冊の小冊子を見つけた。文庫本サイズで表紙は硬い。書名は消え失せている。
表紙を開くと野菜の墨絵が認められる。

――そう,蕪,里芋,それに百合根だろうか?するとこれは料理か食材に関する本であろうと思って中扉をめくると,

「菜根譚」とある。やはり料理本だろう。しかし,いつかどこかで聞いたことのある書名ではないか?
中身をぱらぱらとめくると,漢文とその読み下し文,それに続いて解説文が出てくるではないか?論語のようなものだ。昭和32年の発行ということだ。
インターネットで調べてみた。その結果はここには書かない。興味ある人はご自分で調べられたい。
わたしも1冊欲しくなった。インターネットで古本市場を検索した結果,北九州市の書店に在庫のあることが分かった。(新刊ももちろんるが,やはり漢文とその読み下し文ならびに解説文は文語体に限る。)
早速きょう店頭で買った。箱入りだ。

こちらは知人のものよりさらに古く,昭和15年の発行であった。

まだいくつか拾い読みしただけであるが,例文を下に掲げる。

 天賢一人以誨衆人之愚。而世反逞所長以形
人之短。天富一人以濟衆人之困。而世反挟所
有以凌人之貧。眞天之戮民哉。
天,一人ヲ賢ニシテ,以テ衆人ノ愚ヲ誨フ。而シテ世,反ッテ長ズル所ヲ
逞シウシ,以テ人ノ短ヲ形ハス。天,一人ヲ富マシメ,以テ衆人ノ困ヲ濟
フ。而シテ世,反ッテ有スル所ヲ挟ンデ,以テ人ノ貧ヲ凌グ。眞ニ天ノ戮
民ナルカナ。
天は多數の人の中の一人を選んで賢者とし,以て衆人の愚を誨へ導かせるので
ある。然るに世間に於ては,賢者は却つて己の長所たる才智を振りまはして,
他人の短所を形はすやうなことをする。天は又,多數の中から一人を選んで富
者とし,以て衆人の困窮を救はせるのである。然るに何事ぞ,富者は却つて己
の有する富を恃みとして,貧者を苦しめるやうなことをする。斯の如き天意に
背く者は,眞に天罰を受けて戮さるべき人間である。

以上

台風一過,英彦山へ

2017-09-19 05:53:30 | 日記
まず,前回記事の訂正から。
誤: カップリングコンデンサ
正: デカップリングコンデンサ
どうもいけない。自分としてはデカップリングコンデンサは一まとまりでカタカナだと思っているのだが,言語処理プログラム君はそうは思っていないようだ。この人と機械の認識のずれが使いにくさにつながる。

さて,台風18号も九州からはるか北東方面に離れたので英彦山に登った。雨上がりの登山道もなかなかいいものだ。
何の変哲もない風景だが,きょうは妙に気になった。1枚パチリ。

膝に無理な負担をかけないようひたすら2時間歩いて中岳頂上に到着。いつもの標柱が迎えてくれた。

さっそく,気になるサルナシの様子を見た。ない!サルナシの実が見当たらない。しまった,ライバルに先を越されたか?いや,鳥などの野生動物かも知れない。
――しかし,よくよく考えたら台風のために飛ばされたに違いないと思い至った。それでも目を皿のようにして探したところ,1個だけ見つかった。「うらなり」かな?まあいい。今回はこれを頂くことにした。

直径1cmほど。球形に近い。
サルナシはキウィの原種といわれている。持ち帰ってりんごと一緒にして熟させてみよう。
そんなことを考えながら中食。きょうは葡萄をもってきた。のどの渇いたとき,これが最高!
きょうは三脚を持ってきたので自分の姿を撮ってみた。

人物の人相はともかく,人物の周りが白っぽくなっている。これはどうも撮像素子(?)のせいで,白いシャツの色(?)が周囲に影響しているのであろう。この安物カメラの限界だ。今後使わないか,このような場面は撮らないようにしなければならない。
20分ほど休憩して下山開始。
ようやく一般の(?)登山者が登って来始めた。その中の若者の一人がわたしに向かって
「頂上まで登ったんですか?」
と聞いてきた。
白髪頭で普通の恰好(ワイシャツを着た)で杖も持っていない(最近の人は登山には杖が欠かせないと思っている人が多い。)老人をいぶかしく思ったに違いない。
複雑な気持ちで下山した。

エレキーを改造

2017-09-16 14:21:11 | 日記
エレキーを安く買ったことはすでにお報せした。覚えている方もいらっしゃるであろう。
そのエレキーをわたしが使いやすいように改造した。その内容はつぎのとおり:
(1)複式電鍵機能を追加した(その代り,半自動電鍵機能を失った)
(2)外部電鍵を接続できるようにした
(3)前面からヘッドフォンを接続できるようにジャックを追加した
(4)直流電源コネクタを変更した
(5)全集積回路にデカップリングコンデンサを追加した
(6)SEMIモードでの入力回路にCRフィルタを追加した
まず,前面から見たところ。

左下のジャックが外部電鍵接続用。右下のジャックはヘッドフォン接続用である。ヘッドフォン用のジャックは背面にあるが使いにくい。そのため,前面に追加したもの。
左上のトグルスイッチは外観に変化はないが,スイッチは交換しており,機能も変わっている。本来は左=AUTO,右=SEMIであった。それを左=Full Auto,右=Double(複式)とした。もともとの名称が悪く,本来は左=FULL(Full Auto),右=SEMI(Semi Auto)であるべきと思う。Full Autoは全自動,Semi Auto=半自動である。半自動(電鍵)はバグキーを模したものであり,短点は自動で生成されるが,長点は指で作らなければならない。
半自動モードは使うことがないのでこれを複式(電鍵)モードに変えたのである。半自動モードも残そうとしたが,回路が大掛かりになるのでやめた。
つぎは背面の写真。

下の列の左から2番目のコネクタを替えている。外部電源接続用で,もとはΦ6のオーディオジャックであった。しかし,これはチトまずい。いや,大いにまずい。電気のことが分かっている人ならわかるであろう。背面はこれだけ。
次の写真は上カバーをはずしたところ,

プリント基板にご注目願いたい。黄土色した円盤が7個認められよう。各ICの電源端子間(14番ピン~7番ピン)に追加接続したでカップリングコンデンサである。また,赤っぽいコンデンサが1個追加されているが,これがSEMIモードでのCRフィルタのC(コンデンサ)である。
さて,最後の写真は改造後のエレキーに外部電鍵(パドル)とヘッドフォンを接続したところ。

わたしはエレキー(横振れ電鍵=パドル)より縦振れ電鍵の方が好きだ。しかし,符号のスピードを上げようとするとかなり苦しくなる。以前はエレキーを使っていたが,最近は複式電鍵を練習している。これだとエレキー回路が不要である。
今回の改造でこの複式電鍵が使いやすくなった。
なお,今回の写真はいずれも白けている。理由は不明。ご容赦願いたい。
以上