三昧日記

小心者川筋男の後悔日誌

5-56 のつぎは 2-26

2015-11-30 21:07:18 | 日記
古いラジオを預かりました。
古いと言ってもそれほど古くはありません。多分1970年頃のものでしょう。――??やっぱり古いか!?わたしがそれほど古くないと思うのはトランジスタ(半導体)式だからです。まずは外観をご覧いただきたい。

カセットプレーヤのついた,いわゆるラジカセと言うのだろうか?わたしが独身時代,会社の寮にいたとき同期の者がこのようなラジオを買って誇らしげに鳴らしていたことを思い出します。かなり大きなものです。このサイズなら真空管式で十分実現できそうです。
余談ですが,ラジオの前にあるテスターは先々月関東に行ったときリサイクルショップで買ってきたものです。壊れていて,たしか500円程度だったと思います。内部の抵抗が1本焼けていました。取り換えると立派に蘇りました。
横道にそれました。
きょうは気分がいいので電源を入れてみました。――まったく音が出ません。
交流電源でも,直流電源でも同じです。いろいろいじっていると一度だけ瞬時鳴りました。――これはいける!
どうもスイッチの接触が悪いようです。
分解しました。下の写真をご覧ください。

2-26という表示のあるスプレー缶の赤いノズルの先端付近に問題のスイッチがあります。接触子には手が届きそうにありません。本当は接触子の一つ一つを綺麗にしたいのですが,止む無く隅の方からシュッと一噴き。今回は5-56ではなく,(ちょっと物騒な響きのある)2-26の活躍でした。
組み上げてスイッチを入れるとNHK第一放送が聞こえます。しばらく聞いていると,何とJOAK(東京第一放送)でした。素晴らしい感度です。FM放送もアンテナなしに聞こえました。手放すのが惜しくなりました。
以上

目覚まし時計修理――5-56はすごい!

2015-11-22 09:09:09 | 日記
娘の友人から時計の修理を頼まれました。
精工舎の目覚まし時計です。文字盤には INTER-MITTENT と表示されています。アラームが間歇的に鳴るのでこのように命名されたのでしょう。製造年月は不明ですが,わたしの持っている同型の時計の文字盤の裏に昭和10年の修理記録がありますので,この時計もその頃のものでしょう。
この時計,実はわたしからわたしの娘に渡り,さらに娘の友人に渡ったというものです。
この時計には中古品として手に入れたときから持病がありました。時々止まるのです。その原因は内部の調速機(と言うのでしょうか?)にあり,オーバーランしてしまうのです。それをだましだまし使っていたのですが,ついに髭ゼンマイに手を加えて修理しました。
ところが,またまた動作不調に陥りました。やはり頻繁に止まるのです。本当は分解掃除すればいいのでしょうが,わたしにはその技能がありません。
そこで超音波洗浄器で洗浄することを思いつきました。下の写真をご覧ください。

超音波洗浄器で沐浴です。液体にはペイント薄め液を使いました。ペイント薄め液というのはシンナーのことです。今はシンナーとは呼ばないようです。
綺麗になった中身の要所要所に注油して組み上げました。しかし,やはり調子がよくありません。
どうしたものか途方にくれましたが,先日機械式計算機の修理での5-56の効果を思い出し,これを使ってみることにしました。本当は5-56を使うと後遺症の問題があるそうですが,この期に及んで四の五の言ってはおられません。
再度中身を取り出して要所要所にシュッ,シュッと吹き付けました。その効果は吹き付けている最中から現れました。止まっていた調速機(と言うのでしょうか?)が自然に動き出したのです。
組み上げて一晩問題なく動きました。この手の時計は毎日ゼンマイを巻かなければなりませんので一昼夜動けばOKです。その後も2昼夜問題ありませんでした。

アラームも,誤差は大きいですが,問題なく鳴ります。
まったく,CRC5-56は素晴らしい!

機械式計算機を修理しました

2015-11-19 05:02:02 | 日記
昔,機械式の計算機がありました。手回し式とも言っていたと思います。わたしと同世代以上の人なら知っているかも知れませんね。何しろ加減乗除はもちろん,平方根も計算できたという優れものです。
まずはその外観をごらんください。

右に飛び出しているハンドルを回して計算します。左右にあるレバーはリセット用です。それぞれハンドル回転回数のリセット用および積算値のリセット用です。左の奥にもリセット用のレバーがあります。これは置数のリセット用です。まあ,これだけでは何のことかわからないでしょう。
この計算機,先月蚤の市で見つけました。
最初手にしたときはまったく動きませんでした。多分油分が固着しているのでしょう。修理する楽しみがありそうです。値段を尋ねると(たしか)6,000円という。半額の3,000円にならないか問うと,3,500円ならいいとのこと。結局,その額で購入しました。
家に持ち帰っていろいろいじっていると,稀にハンドルが回せるときがあります。――何とかなりそう。
とにかく,油と埃が固着の原因だろうから,これを取り除かなければなりません。
カバーを外して丸裸にしました。

機械式計算機の名のとおり,内部は機械で埋まっています。
一応各所に注油してみましたが,ほとんど効果なし。盥の中でシンナーで沐浴させました。
かなり動くようになりました。しかし,完璧ではありません。なぜかリセットするとハンドルが回せなくなるのです。それがしばらく時間が経つと回るようになります。しばらくと言うのは(多分)数時間の程度です。これでは計算できません。
しばらく放置。
2週間ほどして再度挑戦。
内部の動きを注意深く観察すると,ある一つの金具の動きが非常に鈍いことがわかりました。この金具が滑らかに動きさえすれば解決しそうです。それは下の写真の5-56のノズルの先端が指示している箇所です。

その金具の軸と軸受にシュッと一吹き。――解決の瞬間でした。

対馬に行ってきました

2015-11-18 06:01:16 | 日記
1泊2日で対馬に行ってきました。フェリー内で1泊したので正確には2泊2日ということになりましょうか?
非常に短期間の旅行であったにも関わらず,今回は大きな収穫がありました。
そもそも目的は2つでした。

①紅葉見物
②八十八ヶ所設置100周年記念に関すること

初日は紅葉見物。残念ながら,決して感動するような状況ではありませんでした。まだ緑の葉がたくさん残っているのに紅葉した部分は枯れ始めているといった具合でした。最近の天候不順が影響したのだろうということでした。
ドライブの途中鳴滝という滝を見物しました。

案内してくださった方の話ではこのとき水量が多いということでした。写真には収まりきれませんでしたが,水の流れはまだ下の方に続いています。

2日目「上県町誌」を手に入れました。執筆者の一人からいただいたものです。
実は対馬に通い(?)出してからこの本が欲しくなり,古本市場をしつこく探したのですが見つかりませんでした。何しろ発行部数が少なかったのです。

厚さは約6cmあり,立派な装丁です。わたしの祖父が発起者の一人となった八十八ヶ所やその関連の記事も散見されます。
身辺整理を進めているさ中にまたまた持ち物(宝物)が増えてしまいました。

宿では「とんちゃん」と「いりやき」をはじめとしておいしい料理を鱈腹いただきました。

シンメーター

2015-11-14 07:03:46 | 日記
記事の掲載を休止してからもう3カ月余り経ってしまった。まさに光陰矢の如し。久しぶりに書こうと思ったら書き方がわからなくなってしまっていた。
さて,きょうは柿の話。
わたしの故郷の名産にシンメーターという種類の柿がある。何とも奇妙な名前で対応する漢字がわからない。一説によると岩山(がんざん)と同一種だとか。もっとも,岩山も知る人はほとんどいないだろう。
・・・と,ここまで書いて同様なことを過去に書いたような気がしてきた。まあ,いいではないか。まずはそのシンメーターの外観をご覧いただきたい。

ご覧のとおり形はいいが,あまり綺麗な肌ではない。この肌ゆえに商品として一般に流通しないのであろう。
しかし,味はいい!中は胡麻がいっぱい!(この胡麻が嫌いだという人がいるという。本当だろうか?)
今回のこの柿は故郷の従姉から送ってもらったもの。
種を残しているので自宅の庭で栽培してみたい。
「桃栗三年柿八年」と言われている。8年後に果たして私の口に入るだろうか?