三昧日記

小心者川筋男の後悔日誌

釈菜と骨董市

2014-10-27 05:42:01 | 日記
昨日(10月26日=日曜日)佐賀県多久市で釈菜(せきさい)という行事が行われるということで行ってみました。実は,同時に開催される骨董&蚤の市(以下,「骨董市」と呼ぶ)の方が目的でした。

骨董市は9時開始。ブログで既に書いたとおり,この種の催しは開始時刻にはおおよそ終わっています。遅くとも8時までには現地に着きたいところ。すると,6時頃には家を出発しなければなりません。ところが,例によって朝もたもたして,8時出発。着いたのは10時過ぎでした。しかも,到着直前に雨が降り始めました。

(上の写真は雨がほぼ止んだときに撮ったものです。)
とある陳列場所を見ると,タイガーの計算機があります。よく見ると,先日近くのまちで開かれたフリーマーケットに出品されたいたものと同一品。ハンドルにひびが入っているので間違いありません。値段を聞くと,何と3倍近くに跳ね上がっています。

その店主,先日件のフリーマーケットで買ったことを話します。しまいには「あんたもいたじゃろ」とか何とか言い出しました。たしかにその店主には見覚えがありました。

骨董市は期待したほどでもなかったので釈菜の方に行ってみました。釈菜に関して,チラシにつぎのように書かれています:
多久聖廟は,儒学の祖で学問の神様ともいえる孔子様を祀る廟(孔子廟)です。創建(1708年)以来,三百年以上続く「釈菜(せきさい)」は,孔子様と四配を祀る伝統行事です。

あいにくの雨でしたが,沢山の参加者でにぎわっていました。
しばらく佇んでいると,何やら派手な衣装の若者たちがやって来ました。孔子様の霊に舞などを奉納(と言うのでしょうか?)するのでしょう。

(モザイク加工しています。)
すると,ちかくの小母さんが
「あれ?中国服。なんで?何で中国の衣裳なの?」
といったような意味の言葉を発します。この人は孔子を祀っていることを意識していないらしい。いや,孔子そのものを知らないのかもしれない。何をしに来たのだろう?

駐車場に戻るとき,階段の横に咲いていた,ではなく,成っていた木の実。何という植物か知らないが,ゆったりとした秋の一日でした。■



3秒,3分,3時間

2014-10-26 06:35:45 | 日記
先日近くのまちのフリーマーケットに行きました。
9時開始ですが,7時30分頃にはすでににぎわっていました。他の蚤の市や骨董市でも同じですが,開始時刻にはすでに終わっています。つまり,めぼしいものは搬入されるや否や買い取られるのです。

当日はいわゆる掘り出し物には巡り合いませんでした。
一つ探り出したのはコンパクトデジタルカメラ,略称コンデジです。ソフトケースに納められ,カメラ本体はまあまあの状態。中にはメモリーと電池が入っていました。念のためスイッチを押しましたが,起動しません。電池が完全に放電しているのでしょう。

ケースには500円の値札が貼られています。デジタルカメラ,略してデジカメにはあまり興味がないのですが,メモリーが気になりました。今では(たしか)生産中止状態のXDピクチャーカードです。容量は1GBあります。これだけでも500円の価値があるかも知れない。――そう思い,店主に
「これ,300円ほどになりませんか?」
と聞くと,
「チップが入っていますよ。それだけも1000円以上しますよ。」
との返事。さすがに中身をよく調べ,価値もわかっている!そこまで指摘されれば反論できず,500円払って引き取りました。
持ち帰って,メモリーをわたしのカメラに装填すると,「このカードは使えません」とか何とかいうメッセージが出て受け付けられません。初期化の操作をしても「このカードは使えません」。――これは不良品をつかまされた!で,念のためパソコンでデータを読み取ると,エラーが出て「修復しますか?」というようなメッセージ。もちろん,修復の操作をすると見事回復しました。冷静になって考えると,わたしの持っているカメラは128kBか256kBまでしか適用できないのでした。
つぎは電源の問題。
テスターで電池の端子電圧を測定すると,完全に0ボルト。これはもう駄目かもしれない。しかし,代用できる電池は見当たらない。
ふと思いついたのが富士フイルムのデジカメ用充電器。取り出してよく検分すると,2種類の電池に対応できるようになっており,小さい方の電池用がぴったり。もちろん,電圧も一致。(厳密には10mVの違いがある。)

これは使えるかも?
しかし,電池の充電は難しく,適合外の電池を充電すると発熱・発煙・発火・爆発などの危険が考えられます。
そこで,電池を装てんしてまず3秒間充電します。そして,電池の温度・匂いなどをみて異常のないことを確認しました。
つぎに,3分間充電しました。もちろん,その間異常がないか注視します。充電をやめて異常がないか確認しました。電圧を測ってみると数ボルト上昇しています。(電圧値は覚えていない。)
これは行けそう!
つぎは3時間の充電です。残念ながら寝る時間になってしまい,1時間半程度でやめました。もちろん,その間異常は認められませんでした。
電池をカメラに装填してスイッチを押すと,ジャーンという音とともにレンズカバーが開き液晶モニターが明るくなりました。蘇ったのです。
3秒,3分,3時間。――これは以前勤めていた電機会社の先輩から教わった言葉です。新製品や得体の知れない電機製品に電源を投入するときの手順です。
まず,最初に3秒間電源を投入する。致命的な問題があればこのとき症状が現れます。3秒で電源を遮断するのは被害を拡大させないためです。もちろん,3秒経たずに異常現象が出ればそのときに遮断します。
つぎに3分間電源を投入して様子をみます。
これで異常現象が出なければ,ほぼ問題はないのですが,最後に熱的な問題が残ります。それが,3時間です。3時間も電源を供給すれば大概熱的に飽和します。この状態で異常なければOKということです。
もっとも,以上の手順は機能が正常ということを確認するものではありません。
なお,今回の電池充電の話,絶対に真似しないでください。■

カメラにもハロー効果?

2014-10-22 21:17:39 | 日記
先日たくさんのカメラなどをいただいた記事を載せました。覚えておいででしょうか?
その中に富士フイルムの FUJICA GS645 Professional という蛇腹の中判カメラがありました。下の写真です。

外観は傷も錆びもなく綺麗。レンズもファインダーももちろん透明感があってすばらしいカメラです。以前から欲しかったカメラでもあったのですっかり気に入りました。
この手の(蛇腹式の)カメラでは蛇腹の傷みが気になりますが,このカメラは蛇腹も非常に綺麗です。念のため光に透かして見ましたがピンホールなどは認められませんでした。
買いだめしておいた120フィルムを詰め込んで早速試し撮りといきました。
現像が出来上がったのでワクワクしながら見ると・・・

何と!光が漏れているではないか?上の写真は一例ですが,15枚ほど撮った写真のすべてに何らかの光線漏れの症状が見られました。
さっそく蛇腹を光に透かして再度点検したところ,たくさんのピンホールが見られました。
変ですね。上にも書いたように,フィルムを装てんする前に蛇腹を確認したのです。そのときは本当にピンホールは一つも認められなかったのです。
ハロー効果でしょうか?外観・レンズ・ファインダーなどすべてが立派なのでまさかピンホールがあろうなどとは考えられなかったのでしょう。
今回は相手がカメラだったから良かったものの,これが人であったら大変なことになったかも知れません。
ハロー効果恐るべし。■

宝満山に登りました

2014-10-19 07:01:56 | 日記
きのう宝満山に登りました。
宝満山は太宰府天満宮の背後に聳える標高約830メートルの山です。あまり高い山ではありませんが,ほぼ独立峰で山頂には樹木もないためいい展望が得られます。この山は今回で合計5~6回目になります。
本来は英彦山に登るつもりで6時頃家を出たのですが,例によって間もなく目的地を宝満山に変更したのです。2週続けて英彦山でもあるまいし,翌週英彦山に登らなければならないからでもあります。
7時20分頃登山口の竈門(かまど)神社の駐車場に到着。まだ,番人がいないので駐車料金400円は備え付けの箱の中に入れました。

準備を終えて登山開始。竈門神社の境内を抜けてしばらく林道を串刺しするように登って行きます。林道が尽きたあたりから本格的な山歩きです。石の階段が英彦山を彷彿とさせます。

階段とは言っても規則正しいものではいのでそれほど歩きにくいことはありません。
中腹あたりに水場があります。いつもここで小休止して美味しい水を少しいただきます。

しばらく行くと百段がんぎという急坂になります。宝満山一の急坂だと思います。傾斜角は45度はないでしょうが,30度は超えていると思います。数えたらその名のとおり100段ありました。
中宮跡という場所です。

ここから少し登ったところで,今回初めて「羅漢めぐりコース」をとりました。写真をお見せしたいのですが,なぜかすべて写りが芳しくありません。
宝満山の頂上,上宮です。いい天気です。

360度の展望ですが,遠くは霞んでいました。それでも英彦山は何とか確認できました。下の写真の中央に見える3つこぶの山です。左から,北岳・中岳・南岳でしょう。

最近登山者が増え,そのためか登山の作法を心得ない人が多く見られます。それでも,当日はマナーをきっちり守っている人を認めました。少し安心しました。■

ジャンクカメラを修理しました

2014-10-17 05:45:45 | 日記
筥崎宮蚤の市/骨董市で手に入れたヤシカのカメラ。300円のジャンク品。前回の日記でご紹介しました。
保管状態も相当劣悪だったようで,埃をかぶっているだけでなく錆びもかなりひどい状態です。しかも,値札をはがしたらその部分は比較的綺麗。――と言うことは「中古商品」となってからの管理も良くなかったと想えます。

前回の日記でも書いたとおり,このカメラはシャッター羽根が外れています。ちょっと見づらいのですが,下の写真でこの状態がお分かりいただけるでしょうか?

このような古い(型式の)カメラになじみのない人にはシャッター羽根そのものが理解できないかも知れませんね。
シャッター羽根を修復するにはシャッターを取り外さなければなりません。思い切って分解しました。

写真の左側がカメラ本体,右側がシャッター部分です。実は,この分解には苦労しました。2日間考え,調べました。
シャッターですが,かなり簡素な作りです。それもそのはず,このカメラは25分の1秒未満の低速がなく,セルフタイマーもありません。まあ,実際のところ,25分の1秒未満を使うことはなく,セルフタイマーも不要です。

シャッターを外しました。(上の写真)シャッター羽根が5+1枚あります。+1枚と書いたのは,1枚だけ形状が違うからです。それは左上の羽根の下に重なっていました。左上の羽根だけ他の羽根と形が違うように見えますが,それは2枚重なっているからです。
さて,これら5+1枚の羽根をシャッターにはめ込みました。多分元はこうだったのだろうな~ということで。

これを組み立てるのがまた一苦労でした。傾けたり,ひっくり返したりすると,いまはめ込んだ羽根がはずれてしまいます。何度もやり直しました。
ここまで来れば先が見えます。シャッターをエプロン部分に取り付け(これも簡単ではなかった)カメラ本体に組み付けます。――これが,また大変でした。

上の写真で,△で囲んだ部分でシャッターをチャージ(セットとも言います。要はゼンマイを巻くのです。)する連結部分。□で囲んだ部分はピント調節のためのレンズとの連動部分。また,○で囲んだ部分はシャッターボタンと連動し,シャッターをレリーズする機構です。
以上との連結が確実になるように組み込まなければなりません。特に難しかったのは△部分です。何度もやり直しました。
以上の作業にほぼ3日間を要しました。最後の仕上げを終えたら試写してみたいと思って,今からワクワクしています。■