三昧日記

小心者川筋男の後悔日誌

振子時計の鐘打ちの仕組みと修理

2022-02-28 04:40:46 | 日記
わたしの手元には入手経緯のわからない振子時計(柱時計)があります。
多分1年以上になるでしょう。

この時計,入手当初から鐘打ち(時報)の回数が不規則で,時にはいつ止
むかわからないほど打ち続ける(鳴り続ける)ことがあります。時刻は正
確なので「回数の制御」だけができていないのです。

もうずいぶん前内部の動きを観察し,注油したりしてごまかしたのですが
改善しませんでした。そのまま放置。

その後思い出して再度内部を観察したところ,どうも歯車(?)Dを押さ
えるばねが弱いのではないかと思うに至りました。

上の写真のAが最初からある押さえばね。この力が弱いため鎌の歯状歯車
(歯「車」というのは変ですが,適切な呼び名を思いつきません。)Cを
送る回転突起Dが浮き上がってしまい,送れないことがあるのです。

そこで,ばねAの取り付け角度を変えて力を強くしたのですが,効果はあ
りませんでした。
ならば,ということでばねを付加しました。それが上の写真のBです。ち
ょっと不格好ですが,ばねとしての働きは充分です。
その結果,かなり改善されましたがやはり不安定。ただし,いつ果てると
もわからないような鐘打ちはなくなりました。
そのまま放置。

昨日再び挑戦。休止期間中考えたことと再度の観察の結果,鎌状の歯車C
の歯が磨滅して回転突起Dのひっかけがうまく行かないのが原因と思うに
至りました。磨滅した歯を元に戻すことは困難,実際不可能です。

そこで,思い切ってDの3本の突起を強引に外側に曲げてみました。上の
写真の赤丸で囲んだ部分です。ラジオペンチを使って,慎重に。曲げ量は
ほんのわずかです。
その結果,滑ることはなくなりました。――解決!(?)

しばらく様子を見ましょう。
以上

九大の入試問題(数学)を解いてみた

2022-02-27 06:58:52 | 日記
4時30分起床。
きのうの新聞に九州大学の数学の入試問題が載っていたのを思い出した。

「文系の解答例」というのがちょっと気になる。数学の問題は理系と文系
で違うのだろうか?
まあいいや。頭の体操で第1問に挑戦してみよう。
(以下示す数式などは裏紙に走り書きしたメモなので説明がほとんどない。
この点をご了承願いたい。なお,新聞紙面には解答例が載っているが,読
まずに取り組んだ。)

小問(1)
関数の問題を解くときはその外形(グラフ上の図形)が重要。直線のほう
は簡単だが,曲線がちょっと難しい。何しろ絶対値符号がついている。
しかし,まあ,題意からして下の図のようになっているのだろう。これは
勘のようなもの。

ところが,何を勘違いしたのか傾きを求めるために微分して計算を進めて
いたらいつの間にか頂点の座標を求めようとしていた。
これはいかん!と軌道修正。
さらに,計算を進めているうちに計算間違い。赤のボールペンで修正。
その結果何とか正解を得た: a = 4(答)

小問(2)
面積だから定積分をすればいいのだろうということは直ちにわかる。問題
は積分の範囲。題意からして下の図の斜線を施した部分のx座標 α,a, β
を求めたうえで積分する。

α =1, a = 4, β = 5
であることが分かったのであとは計算するだけ。
数値計算は苦手だが,何とか正解に達した: S = 41/3(答)
大体試験問題の答えはキリのいい数字が多いのに 41/3 とは?間違ってい
るかも知れないと思って正解を見たら合っていた。

実際の試験では時間制限があるのでその時間内にしかも奇麗に書いて解け
るかどうか?
以上

懐かしい本との,再会(?)

2022-02-26 05:14:13 | 日記
昨日仕事の途中で時間待ちが発生し,近くの古本屋に立ち寄りました。
この店,本だけでなく,様々なリサイクル品も扱っています。もちろん,
その中で「本」が圧倒的な量を誇っています。

しばらく物色していると懐かしい本を発見!

「自然界における左と右」です。ご存知の方もいらっしゃるでしょう?
この本はわたしが学校を卒業し,働き始めたころ出版されたものと記憶
しています。読みたかったのですが,なぜか買わないまま,読まないま
まおよそ50年が過ぎてしまいました。

今手に取って見ると,訳者はあの有名な坪井忠二さんだったのですね。
(実際は共訳で,もう一人は小島弘さん。)大学での力学の講義の教科
書として使った「ファインマン物理学・第1巻」の訳者でもあります。

本書は「鏡に映った自分の姿。左右は反転するが,上下はなぜ反転しな
いのか?」といった素朴な疑問から出発する面白く興味深い物語です。
誰しもわかっているようでうまく(手短に)説明できないのではないで
しょうか?

ところで,この本。裏表紙を開いたところに売値が鉛筆書きされていま
した。500という数字を横棒で消してその下に300とあります。
店主に
「300円でいいですか?」
と尋ねると,
「いや,100円でいいですよ。」
との返事。さっそく財布を取り出し・・・とポケットを探ったところ,
ありません。財布がないのです。
(しまった!どこかで失くしたか?)
店主に説明すると,
「いいですよ。差し上げますよ。」
とのこと。
後日支払うと言って件の本を受け取った次第です。
そんなことで,きのうは昼食代にも事欠く始末。

仕事を終えて事務所に戻ったら机の横にありました!
以上

数学へのこだわり

2022-02-13 06:50:03 | 日記
その昔,国立大学は一期校と二期校に分かれていました。同様に高専も一期
校から四期校に分かれていました。ただし,高専の場合は,全国の各都道府
県におよそ1校を4年間かけて設立したので,その設立順を表すだけです。

わたしは四期校の第1期生。
当時は教官も学生も新しい学校の教育に非常に真剣に取り組んでいました。
教官は大学・高校・企業や研究機関などから着任。音楽の非常勤講師など地
元交響楽団の団長だったり,とにかく多彩な顔触れでした。
教科書は,高校・大学向けのものを適宜選択して使用。国語など岩波文庫を
使用したこともあります。

工学を学ぶ者にとって,数学は必須です。特に,わたしの専攻した電気工学
ではある程度の数学ができないと話になりません。
まず,高校の数学の教科書「数学1」全部と「数学2B」の大半を1年生で
履修し,2年生では線形代数・微分積分・微分方程式を学び,3年生になる
と複素関数論を学びました。さらに4年生でベクトル解析・フーリエ級数,
ラプラス変換,統計学などを学んだと思います。

もっとも,電気を専攻している場合,2年生から学習する電気磁気学や電気
回路論で微分積分・微分方程式はもとより,行列・行列式のほかベクトル解
析の知識も必要でした。教科書はもちろん大学用のもの。われわれ学生は大
変でしたが,教官側も大変だったと思います。学生は数式がわからないため,
電気の理論が理解できないなのです。
しかし,弱音を吐く学生はおらず,みんな独学で数学を勉強したものです。
専門で習い独学で勉強した後を数学の授業が追いかけてくるという構図でし
た。

数学の教科書は,数学1と数学2Bを除いて,今でも持っています。

写真の上から,
 工業専門基礎数学
 初等微分積分学
 微分方程式入門
 解析学概論
 初等数理統計学
です。
実は「工業専門基礎数学」だけは手元に残っておらず,最近になって古本市
場で手に入れたものです。古本とは言え,奇麗な状態に喜んだのですが,中
身を検めてびっくり。

合計6ページが白紙でした。こんなこともあるのですね。新刊本なら交換し
てもらえるのでしょうが。
背表紙では認めづらいでしょう。内表紙をご覧ください。


数年前,高専時代の3年間お世話になった数学の先生からはがきをいただき
ました。短く,「数学の本は要りませんか」とだけありました。わたしはと
ても先生の(研究されている)数学の本などいただいても猫に小判だといっ
たことを書いて返事を返しました。
すると,間もなく送られてきたのが下の写真の3冊です。

高専の数学 I,II,III です。わたしたちが卒業した後できたのでしょうね。共
同執筆者の中に先生の名前がありました。ページをめくると,方々に先生の書
き込みがみられます。
それからほどなくして先生の訃報が届きました。身辺整理の一環だったのです
ね。わたしに教科書を送ってくださったことを光栄に思っています。

電気と数学に関しての余談です。
電気工学科の主任教授をなさっていた先生は大学卒業時に某国立大学から教官
として望まれたそうです。しかもそれが数学の教官としてです。専門の電気で
はないのです。
同級生にも電気よりも数学のほうにより真剣に取り組んでいた者がいました。
わたしはそれほどでもありませんでしたが,やはり数学にかなり注力しました。
すると,電気の学問の難しさというのは数学(数式)だと思うようになり,電
気(物理)の勉強がおろそかになってしまいました。そのことを卒業後につく
づく反省したものです。つまり,(試験)問題は解けるが物の本質を理解しな
かったということです。
以上



大根カレー

2022-02-10 12:31:14 | 日記
中断していた電子回路の組み立てを今朝再開しました。かなり忘れかけて
います。困ったものです。
それでもお昼ごろには一応組み立て終わりました。これから回路チェック
を済ませて動作確認です。

その前に腹ごしらえを・・・。
きょうは大根カレーにしました。ジャガイモの代わりに大根を使ったもの
です。肉は入れませんので「野菜カレー」です。
具材は既に煮えていますのでカレー粉・砂糖・塩を入れ,最後にメリケン
粉を加えてとろ味を出せばでき上がり。


何だか色が良くありませんが,問題は味です。
ちょっと塩が足りませんでした。塩加減というのはつくづく難しいものだ
と思います。

ところで,皿に載っている匙は昔韓国を旅行したとき,ある食堂でいただ
いたものです。韓国のあの柄の長い匙がわたしは好きです。気に入った匙
が出てくると,下手な韓国語で
「わたしは韓国の匙が好きです。この匙は特に素晴らしい。これをくださ
い。」
といったようなことを言うとウェイトレスはたいてい微笑んで許してくれ
ます。そのようにして手に入れた韓国の匙が数本あって,いまでも愛用し
ています。そして,そのたびに韓国へ思いを馳せます。
以上