三昧日記

小心者川筋男の後悔日誌

秋の秋月

2019-11-28 06:02:47 | 日記
きのう秋月に行ってきました。
もちろん,最近開通した秋月トンネルを通りました。近いですね。
あいにくの小雨模様でしたが駐車場には貸し切りバスが3台も停車していま
した。相変わらずの人気スポットです。
まずはパン屋へ。

ここはカレーパンで有名です。
そのパン屋の前に小川が流れています。紅葉が綺麗です。

パンを持って城跡方面へ。
その入り口付近に石碑が。

緒方春朔(おがた・しゅんさく)という江戸時代の医師らしい。種痘を実
施したのだと。ジェンナーより早かったとか。
焼き餅屋の横も紅葉が綺麗。

ベンチでカレーパンを味わって,さあレトロ館へ。リサイクルショップで
す。いろんなガラクタが所狭しと陳列されています。その中に・・・ン?

テレグラフ・サウンダーです。長年探し求めてきたものです。かなり傷ん
でいますが,何とかなるでしょう。気になる値段は?何と野口さん1枚。
直ちに商談成立。
帰途嘉麻市で少し寄り道しました。

不知火光五郎という大横綱の記念碑です。
現在の横綱土俵入りでしばしば登場するあの不知火型の元祖です。地元
(の近く)にはいろんな功績者がいたのですね。
以上


「欧文」タイプライターを入手

2019-11-27 09:37:31 | 日記
先日競売会で欧文タイプライターを買った。「英文」ではなく「欧文」。
格安の300円。

まずはその外観をご覧ください。

ただの箱ですね。しかし,いにしえのタイプライターをご存知の方はすぐ
に中身が想像できるでしょう。
箱を開けたところです。

きっちり収まっています。

キーボードの部分です。ドイツ語のウムラウトの記号やベータの文字(本
当はベータではなくエスツェット)もあります。よく見るとフランス語のC
の下に「,」の付いた文字もあります。フランス語にも対応しているのでし
ょうか?「英文」ではなく「欧文」と強調した理由です。

さて,紙を挟んで試し打ちです。

活字は小気味良く飛び出してリボンの上を叩きますが,文字が現れません。
そうです。インクリボンが完全に干上がっているのです。

リボンを交換しなければなりません。十数年前買っておいたリボンがあった
はず。机の抽斗を引っ掻き回した結果2箱出てきました。

未使用です。しかし,これも干からびているかも?
交換開始。蓋を開けると,リボンの取り付け状態がわかります。赤黒の2色
タイプです。活字が扇状に配置されているのがお分かり頂けますか?

長年保管してきたリボンは黒一色のもの。(赤はほとんど使用しない。)

少々悪戦苦闘して交換しました。何しろ,何十年ぶりかの作業でした。

では,試し打ちです。
有名なローレライの詩の最初の部分を打ってみました。

むらがありますが,それはわたしの腕のせいでしょう。何しろ,昔のタイ
プライターは完全機械式で,指先でキートップを叩いたときの力で活字を
リボンに叩きつけるのです。ポンポンポンと一定の力で叩かなければなり
ません。ただし,活字の面積の少ない文字,たとえば,「.」や「,」は
力を弱めなければなりません。他の文字と同じ力だと紙に穴が開いてしま
います。
拡大してみましょう。

ドイツ文字がお分かり頂けるでしょうか?βやaの上に点が2つある文字な
どが見えますか?

学生時代から欲しかったタイプライターがようやく手に入りました。これ
でドイツ語の手紙が書ける!しかし,ドイツ人のペンフレンドとはとっく
の昔に音信不通になってしまった。
余談ですが,わたしは学生時代にタイプライターを買いました。ブラザー
製でした。しかし,それは「英文」タイプだったのです。
なお,今回手に入れたタイプライターはユーゴスラビア製です。
以上

振り子時計修理(道半ば)

2019-11-23 15:05:25 | 日記
先週中古品の競売会で壊れた柱時計をロハでいただきました。誰も買う人が
なく,処置に困ったのでしょう。扉がバラバラになっており,かなり傷んで
います。しかし,ぜんまいは健全(よのう)で,ガラスは割れておらず,振
子もねじ巻も揃っています。

連れて帰って玄関の壁に掛けました。ゼンマイは巻かれておりますが,振子
を振ってもすぐに止まってしまいます。

これはまず,油切れです。

文字盤をはずしてムーブメントを観察しました。

やっぱり。これでは駄目です。
取り敢えず壁に掛けたままCRC5-56を噴射。しかし,駄目です。はやりムー
ブメントを箱から取り出して側面からも裏からも注油が必要なようです。

取り出しました。

手で持って前から,横から,後ろから注油しました。これで良くなるはずで
す。

しかし,金打ち(時報)の金属棒が1本なくなっています。外して見ると,

このとおり根元から折れていました。手持ちの直径2mmの真鍮線をはんだ付
けすることにしました。本当はねじの部分に穴を開けてそこに真鍮針金を差
し込んだうえ半田づけしたかったのですが,どうしても穴が開きません。
そこで,突き合わせてはんだ付けしました。

こんな具合です。まあ,無理な力がかからなければ折れることはないでしょ
う。

取り付けました。

ハンマーと連結された棒が変形していて追加した真鍮針金にうまくハンマー
が当たらないのでペンチ2本で強引に矯正しました。
文字盤と長短針を取り付けて完了です。

こちこちと軽快に動き始めました。
つぎは扉の修理ですが,これはちょっと厄介。というか私の不得手とすると
ころです。そのうちに・・・。修理は道半ばです。

ところで,この時計に付いていたねじまきをご覧ください。

使っているうちに折れたとみえ,半田で修復されています。昔はこのように
修理しながら大切に使ったものですね。
申し遅れましたが,時計のメーカは協立時計工業という会社で愛知県にあっ
たそうです。
以上

英彦山の紅葉

2019-11-21 04:22:42 | 日記
秋たけなわの候。きのう英彦山(ひこさん)に紅葉を観に行きました。平日
だったので人出は少なく,ゆったりと紅葉を堪能しました。
真っ赤です。

逆光で見るとひときわ綺麗ですね。
真っ赤ではなく,少し錆びたような色もいいですね。

紅葉していない緑の葉との対比もいい。

赤と緑。強烈ですね。中学校の美術で習った「補色の関係」を思い出します。
だから強烈なのですね。巫女さんの衣装もたしかこのような配色だったよう
な気がします。ただし,鮮やかさを抑えた色でしたか。
場所を替えました。庭園として整備されています。

散策路のそばには

まむし草の実です。久しぶりにこのように見事に結実した様子を見ました。
英彦山の紅葉は今週で終わりでしょう。
以上

古いテスター

2019-11-18 04:46:30 | 日記
先週古い古い回路計を手に入れました。回路計は一般にテスターと呼ばれて
います。正確には Circuit Tester なのでしょう。しかし,今回手に入れた
物の銘板にはセレクチーブアナライザと記されています。多分 Selective
Analizer のことでしょう。

ちょっと読めないでしょうが,銘板には株式會社塚本電機製作所/昭和18年
12月製造と表示されています。1943年ですから間もなく76年になります。
インターネットで塚本電機を検索しましたが見つかりませんでした。すでに
消滅して久しいのでしょう。
木製の蓋を開けてみたところです。

写真では読み取れないでしょうが,中央の機能選択スイッチには「転換器」
刻印されています。転換器と呼ぶのですね。そういえば,現在の電波法令に
も転換器という用語が出てきます。何のことかわかりませんでしたが,この
ようなスイッチのことだと合点がいきました。
テスター本体の右側に空間があり,かなり傷んだリード線が収納されていま
す。
蓋の内側には回路図が描かれていて有難い。
さっそく使ってみたいのですが,まずは内部に異常がないか調べます。

経年変化は止むを得ませんが,焼けたり,崩壊したりした部分は認められま
せん。ただ,抵抗値を測定するために必要な電池(を収納する場所)が見当
たりません。
取り敢えず,組み戻して交直電圧を測定してみました。誤差はともかく指針
はきちんと動きました。最大の心配ごとであったメータは大丈夫でした。こ
れなら何か問題があっても修理できます。
申し遅れましたが,リード線は作り直しました。
箱の底にはゴム足があります。
しかし,4個のうちの1個は別物がついていて,安定しません。また,側面
には同じく4個のゴム足があった痕跡が残っています。
DIY店から同じような大きさのゴム足を買ってきました。

もうこれで大丈夫。
おっと,電池を取り付けなければなりません。
ここで問題になるのは電池の電圧です。正確には直流電源の電圧です。回路
図を良く見ると電池(正しくは直流電源)の記号が3つ直列に描かれていま
す。本当は記号1つが電池1個に対応している訳ではありませんが,わざわざ
3つ描かれているということは1.5Vの電池を3個使うのでしょう。
直流安定化電源から4.5Vを供給すると抵抗値が正しく測定できました。さっ
そく単三電池3個収納できるケースを取り付けます。

本体を傷つけたくなかったので強力な両面テープを使いました。
手入れ完了。どんなときに使いましょうか?
以上