三昧日記

小心者川筋男の後悔日誌

車載用無線電話装置の手入れ

2017-11-26 16:05:48 | 日記
昨日ビビンバを食べての帰りに,ときどき訪れるリサイクルショップに立ち寄った。店内
を一回りすると床に無線機が転がっているのを発見した。取り出して見ると,アマチュア
無線用 VHF/UHF デュアルバンド機であった。残念ながら,液晶表示器ににじみが出てお
り,まともには使えない状態。
参考までに価格を聞くと,100円でよいとのこと。正常に動くかどうかわからないが,100
円で楽しめるのなら安いものだ。楽しみとはもちろん修理の楽しみである。
まず,その外観(正面)をご覧いただきたい。

ただし,これは修理後の様子である。
電源を入れると何となく動いているがどうも変だ。まともに受信できない。受信周波数が
かなりずれているようだ。
送信はどうか?
そのためにはマイクコネクタのピン割り当てを特定しなければならない。ところが,取扱
説明書がないのでわからない。インターネットで調べたがどうしても出て来ない。それで
もいろいろと奥の手を駆使して探し当てた。
さっそく送信してみた。(無線機テスターを使用しているので電波は空間に発射されない。)
送信周波数を 433.06MHz では周波数偏差―6.8kHz,8.9W であった。出力電力に問題は
ない。周波数が 6.8kHz もずれているので調整しなければならない。
取り敢えず上板を外した。

説明書がないので何とも言えないが,これまでの経験から中央やや下側のアルミ製の箱の
穴から覗けるトリマを回せばいいような気がする。送信状態にして回して見た。その結果
周波数が動いた。周波数を合わせて調整終了。
一方,電源を切るたびに設定値が消えてしまう。電池の起電力がなくなっているのだ。さ
っそくDIY店でリチウム電池を買ってきて交換した。メモリー機能が回復した。
ケースを組み立てて最終検査をすると受信音が出なくなった。いろいろすったもんだした
が,原因はトーンスケルチが効いていたためであった。わたしはトーンスケルチなど使っ
たことがないので面食らってしまったのである。
液晶表示に難点があるが,立派に使えるようになった。さて,このトランシーバ,どうし
ようか?
以上

430MHzのプリアンプを設置

2017-11-25 18:40:27 | 日記
ここのところ理工系の記事ばかりになっている。きょうも無線の話。
430MHzの八木アンテナ直下にプリアンプを設置した。利得は20dBもある。
某無線機販売店で眠っていたものを購入した。1985年製造の物だった。
しかし,正常に動作したので安心した。
方式の違いからT分岐を制作した。これは給電線に重畳されている電源電圧を
取り出すもの。わたしの先輩ハムにお願いした。
さっそく取り付けた。

風雨から守るための箱が結構高価。屋根馬に強引に取り付けた。
アンテナは従来品の15素子の八木。

全体の様子を下の写真に示す。

背後に大坂山が見える。
これで微弱な信号も楽々受信できるようになった。
近いうちに約100km離れたところと交信実験の予定。
以上

おもちゃのような懐中時計

2017-11-23 14:57:29 | 日記
きょうは勤労感謝の日。あすの金曜日に休暇をとればきょうから日曜日までの4連休とな
る人も多かろう。近郊の某商業施設もそれに呼応して(?)4日連続の営業となっている。
さて,その営業に合わせて毎月開催されているのがフリーマーケット。さっそく行ってみ
た。先月は関東地方旅行のため行けなかったので久しぶりのような気がした。
とあるブースの段ボール箱の片隅に懐中時計が転がっていた。取り上げてみると,おもち
ゃのような粗雑な作り。しかし,素朴なところが気に入った。もちろん,機械式であるが
まったく動かない。それでも 2 JEWELS とある。2石である。今の人はピンとこないか
もしれないが,時計の軸受に使っている宝石の数である。一般に17石あれば充分だと言わ
れていた。
まずはその外観をご覧いただきたい。

品名はどこにも表示されていない。文字盤の上の方には MODERN DE LUXE とある。鎖も
安物だし,ワッカの部分は錆々の状態。
つぎは背面。

裏蓋を固定する3本のねじはすべて失われている。それでガタガタしている。しかし,つま
みはそろっている。
店主に値段を聞くと,
「それはぼろですよ。動きませんよ。」
と言う。わたしは,
「修理が面白いのですよ。」
と答え,
「50円程度でどうですか?わたしの持っている小銭全額でいいですか?」
と問うと,それでよいと言う。
そこで小銭入れから70円を出して店主に渡した。店主は70円ももらえるとは思っていな
かったようだ。
帰宅してさっそく中身を確認。

埃が詰まっている。テンプは動かない。強制的に動かしてもすぐ止まる。どうも埃と油切
れが原因のようだ。
埃を飛ばし,油の代わりにクレ5-56を吹き付けた。
間もなく動き始めた。最初はよちよちだったが,次第に力強く動きだした。もう大丈夫だ。
ケースに納めて汚れを除き,鎖のワッカも取り換えた。

アラームも鳴る。どうも旅行用の時計のようだ。つまり,懐中時計として,また目覚まし
時計としても使えるように考えられたのではなかろうか?
さて,この時計,どうしようか?
以上

腕時計自力再生

2017-11-18 22:32:14 | 日記
再生と言う言葉が適切かどうか分かりません。この記事を読んだらお分かり頂けると思います。
わたしの愛用の腕時計が不調でここしばらく使っていません。机の抽斗の中に放置していました。
久しぶりに取り出し,何とかならないか?と思いながら手入れを試みました。
まずは時計の外観(正面)をご覧ください。

BRIGHTという名が読めるでしょうか?機械式の古い時計です。古いとは言っても自動巻きです。ただし,この時計はリューズを引き出して回せばゼンマイを手で巻くことができます。
余談ですが,自動巻きの腕時計は後進国(発展途上国)で根強い人気があるそうです。何しろ,電池を使わなくて済みますのでどこでもいつまでも使えるという優れものです。どこでもというのは電池の手に入らない地域でもということであり,いつまでもというのは勿論手入れさえすればということです。
この時計の裏側にメーカと品名が刻印されています。

PRODUCED BY WELCOME STATION CO.ということから,メーカはウェルカムステーションというのでしょう。聞いたことがありませんね。どこの国の物かも分かりませんが,つぎの写真でムーブメントはミヨタとわかります。

裏蓋を開けると自動巻きのためのはずみ車が見え,それにMIYOTAと刻印されています。ミヨタはシチズン系のメーカだそうです。
つまり,ウェルカムステーションというメーカがミヨタからムーブメントを買って,自社のケースに納めて商品化したのでしょう。
この時計,10年ほど前に某リサイクルショップで見つけました。SEIKOとかの有名ブランド品はそれなりの価格ですが,この得体の知れない時計は安かったのです。直ちに買い求めました。
それからはたびたびオーバーホールや修理したりして使ってきましたが,どうにも使えなくなってきました。それで放置していたのです。
きょう久しぶりに裏蓋を開けて内部を詳細に見分しました。特に悪いところは見当たりません。最後にムーブメントをケースから引き出そうとしましたがどうしても取れません。半分ほど引き出したところであきらめ,元の状態に戻したところ元気に動き出しました。どうも,前回風防ガラスがなくなって取り付けてもらったとき何らかの不都合な状態になったようです。私見では,ちょっと無理したはめ込みとか,ゴミの混入とか,そんなものでしょう。
とにかく,元気に動き出しました。また当分の間わたしのアクセサリになるでしょう。
以上

ハンドセットインタフェースを作りました

2017-11-15 04:50:38 | 日記
まず,前回の記事の訂正から。
誤: 往復電鍵(double key)
正: 複式電鍵(double key)
上記のとおり,一般には複式電鍵と呼ばれています。「復」式電鍵のほうが適切だと言う人もいます。英語表現に変更はありません。

さて,過日取り上げた無線機 FT-730R に(有線)電話用の受話器(以下,ハンドセットと言う。)を接続できるようにしました。まずは下の写真をご覧ください。

左端にハンドセット。そのカールコードで四角の小箱につながれ,さらにその小箱からケーブルで無線機に接続されています。今回この小箱の部分を作りました。
その理由は,ハンドセットをそのままでは無線機に接続できないためです。まず,コネクタの規格が合いませんが,それは取り換えればいい。しかし,ハンドセットでは電源が必要でそれを無線機から供給しなければなりませんが,カールコード内の芯線数が足りません。カールコードを取り換えれば一気に解決ですが,そのカールコードがなかなか(安価に)手に入りません。また,仮にカールコードとコネクタを交換しても,無線機が変わればコネクタが合いません。やはり変換部が必要になるのです。
そこで,まずはコネクタの変換と電源の供給を可能にするための小箱(インタフェース)を作った次第です。その中身をご覧ください。

本来,電子回路はプリント基板上に取り付けなければなりませんが,今回は部品点数が少ないので「空中結線」としました。
なお,PTT(Push to talk または Press to talk)スイッチ(送信ボタン)はハンドセットの握り部分の内側にあります。
変調(音声の音色,明瞭度)の具合はどうでしょうか?これから確認です。(相手が必要なため一人ではできません。)
以上