タイトルはご存知魏志倭人伝の一部である。読み下し文は「好んで
魚腹を捕え,水深浅となく,皆沈没して之を取る」となる。
この文は末羅国に関する記事であるが,倭人は皆同じようだ。日本
人は太古の昔から海産物を重要な食料としてきたのだ。
ところで,気になることがある。
海に潜って魚やあわびを取るということだが,当時はもちろん水中
眼鏡のような便利なものはない。裸眼で見ざるを得ないのであるが
わたしの経験では水中で目をあけてもぼやっとしか見えない。その
ような視界の悪さで魚やあわびが取れたのだろうか?
いろいろ調べたがどうもはっきりしない。2,000年の昔は魚やあわ
びがたくさんいて,浅いところでも結構取れたのだろうか?しかし,
魏志倭人伝では「水深浅となく…」とある。すると,深いところに
も潜って魚やあわびを取っていたのだ。
では,どのようにして海の中で裸眼で見えたのか?
(1)昔の人は裸眼でも海中でよく見えた
(2)訓練すれば裸眼でも海中でよく見えるようになる
(3)海中で見えるように工夫した
上記のうち,(1)と(2)はどうも確認のしようがない。インタ
ーネットの記事によると,ある時期だけ海中で見える民族もいると
のことだ。
すると(3)のことになる。
要は海水と眼球の間に空気の層があればいいのである。これをどう
実現するか?インターネットの記事で得たのであるが,目の上に手
で庇を作って息を吐き出せばここに空気の層ができるということで
ある。
そこで,この夏海に行って実験してみた。
福岡市のさらに西の糸島市の海岸である。ここはいわゆる海水浴場
ではないが,砂浜があって波も穏やかなので少なくとも年に1度は
訪れている場所である。
それはともかく,海に潜って片手のひらを眉毛の付近に置いて庇を
つくり,フッと息を吐いた。なかなか空気の層はできない。しかし
何度か繰り返していると瞬間空気の層ができたのか,海中のものが
鮮明に見えたことがある。
しかし,しかし,ほんの瞬間である。これで動きの早い魚を捕えた
りすることはできまい。
ほんの思いつきだが,土偶の目が水中眼鏡のように思えてきた。
ご存知のとおり,土偶の目は木ねじの頭のような形状である。一説
によるとこれは遮光眼鏡(今のサングラス)らしい。しかし,日本
列島で暮らす人に遮光眼鏡が必要だっただろうか?
来年の夏は遮光眼鏡風の水中眼鏡に挑戦してみよう!
以上
魚腹を捕え,水深浅となく,皆沈没して之を取る」となる。
この文は末羅国に関する記事であるが,倭人は皆同じようだ。日本
人は太古の昔から海産物を重要な食料としてきたのだ。
ところで,気になることがある。
海に潜って魚やあわびを取るということだが,当時はもちろん水中
眼鏡のような便利なものはない。裸眼で見ざるを得ないのであるが
わたしの経験では水中で目をあけてもぼやっとしか見えない。その
ような視界の悪さで魚やあわびが取れたのだろうか?
いろいろ調べたがどうもはっきりしない。2,000年の昔は魚やあわ
びがたくさんいて,浅いところでも結構取れたのだろうか?しかし,
魏志倭人伝では「水深浅となく…」とある。すると,深いところに
も潜って魚やあわびを取っていたのだ。
では,どのようにして海の中で裸眼で見えたのか?
(1)昔の人は裸眼でも海中でよく見えた
(2)訓練すれば裸眼でも海中でよく見えるようになる
(3)海中で見えるように工夫した
上記のうち,(1)と(2)はどうも確認のしようがない。インタ
ーネットの記事によると,ある時期だけ海中で見える民族もいると
のことだ。
すると(3)のことになる。
要は海水と眼球の間に空気の層があればいいのである。これをどう
実現するか?インターネットの記事で得たのであるが,目の上に手
で庇を作って息を吐き出せばここに空気の層ができるということで
ある。
そこで,この夏海に行って実験してみた。
福岡市のさらに西の糸島市の海岸である。ここはいわゆる海水浴場
ではないが,砂浜があって波も穏やかなので少なくとも年に1度は
訪れている場所である。
それはともかく,海に潜って片手のひらを眉毛の付近に置いて庇を
つくり,フッと息を吐いた。なかなか空気の層はできない。しかし
何度か繰り返していると瞬間空気の層ができたのか,海中のものが
鮮明に見えたことがある。
しかし,しかし,ほんの瞬間である。これで動きの早い魚を捕えた
りすることはできまい。
ほんの思いつきだが,土偶の目が水中眼鏡のように思えてきた。
ご存知のとおり,土偶の目は木ねじの頭のような形状である。一説
によるとこれは遮光眼鏡(今のサングラス)らしい。しかし,日本
列島で暮らす人に遮光眼鏡が必要だっただろうか?
来年の夏は遮光眼鏡風の水中眼鏡に挑戦してみよう!
以上