イジメられたので自殺します

こういう理由で自殺する子供が続出してる。

痛ましい話である。多分、彼らはそれしか選択肢が思いつかなかったのだろう。

新聞やテレビでは彼らを死に追いやった責任者として学校の校長先生を糾弾する報道を繰り返してる。

「イジメの存在を認識していたのに放置していたから」

あのさ、程度の差こそあれイジメなんてものは子供同士の間で日常茶飯事なんじゃないの？それら全てに学校の先生が介入していたら子供の自律性すら奪うことになりはしないか？

問題はイジメられてる子が「自殺」を決断するほど逃げ場も無い状態に追い詰められてることに学校の先生も、親も、イジメてる子も気づかなかったことじゃないのかい？

悲しいかな、イジメというのは大人も含めた人間社会に存在する負の要素だ。無くすのは不可能に近い。恐らく誰にもイジメについては加害／被害それぞれの立場になった経験はあるのではなかろうか。

学校の先生に注意されたからと言って、イジメというのは止められるのかな。より陰湿になる可能性もあるんじゃないかな。だからかそ、学校でのイジメというのは学校以外でのケアが重要だと思う。逃げ場を用意するという意味でね。例えば家族によるケアとか。。。

もちろん、学校側にも自殺を防ぐ様々な対策を考える必要はあるかとおもうけど、自殺を防げなかった全ての周囲の大人(両親も含むよ)はもっと考える必要があると思う。

学校を糾弾することが自殺防止の処方箋とはとても俺には思えない。

遺族の方々は胆に命じた方がいい。新聞やＴＶは「イジメられたから自殺します」という事件がセンセーショナルだから食いついてるだけ。基本的には部数や視聴率を稼げるネタとみている。だから事件の中に勧善懲悪の図式を作る意図を持って取材してる。この場合のスケープゴートは学校、特に校長先生。彼らが遺族の前に額を擦りつけて謝る絵が取れればＯＫ。

この流れの中では絶対に再発防止策なんて議論は始まらない。

そしてまた痛ましい話は繰り返される。