勿忘草 ( わすれなぐさ )

「一生感動一生青春」相田みつをさんのことばを生きる証として・・・

節分お化け

2014-02-01 23:17:07 | Weblog
 我が住む街吉原は廓の町として名高く、今も風俗店が多いことで知られているが、その昔、江戸文化の発祥の地でもあった。節分を前に、その吉原にお化けが集合した。


 花園公園には一般から応募した妖怪たちが勢ぞろいし、「節分お化け」と称し、節分の日に仮装して鬼を惑わし追い払うという、異装コンテストが行われ、吉原は異様な熱気に包まれた。


 公園内の即席舞台上では、妖怪たちのパフォーマンスが繰り広げられたが、中には京都の伏見から狐に扮した妖怪も参加していた。





 妖怪たちのパフォーマンスのあとには、現在日本では5人になってしまったという、太鼓持ちといわれる幇間(ほうかん)芸も披露され、18歳の娘と80歳のお婆さんを演じ分ける桜川米七さんの妙技に爆笑が沸き起こる。 



 昔は考えられなかったという、珍しい女性の幇間・桜川七太郎姐さんとの息の合った演技も、味わい深いものである。


 異装コンテストには、あの吉原狐舞のメンバーもお化けを震え上がらせる名演技で花を添えていた。


 最後には、日本の妖怪の元祖ともいえるろくろ首も現れ、長い首を伸ばし公園内を見下しながら、妖怪たちを呼び集める。


 ポスターに大運動会と謳ったろくろ首の首を使っての綱引きで、妖怪たちの「節分お化け」は幕を閉じたのだった。