再三にわたる騒音と、室外や道路に食器を投げつける迷惑行為でパトカーの厄介になり、理事長という立場から警察へも相談に行ったりしている例の住人の仕業と考えた。
真夜中の2時過ぎ、その部屋の前に行くも静かである。非常階段の踊り場から見えるベランダには、部屋の電灯も点いている様子はない。声もしなくなっていたので、自室に戻り眠りに就いた。
朝になって住人の一人から告げられた。「昨夜の声の主はいつもの住人でパトカーも来ていたようですよ」。僕が眠ったあとも騒いでいたらしい。
そして一昨日の真夜中、明らかにその住人が、再び騒いでいたという報告があった。それも大声で“理事長~”という声と共に僕の名前を叫んでいたという。
次々と起るモラルの欠落した住人のトラブル。落書き事件も一応は解決したかに見えるが、彼女が納得し反省しているとは思えない。来月から始まる大規模修繕工事では、工事関係者の出入りも多くなり、再び養生シートを貼ったり、その他諸々の制約も始まる。果たして何ごともなく工事が進むであろうか?
一難去ってまた一難。我が身の安全の保証はない。秋風に心地よい睡眠がとれる頃になろうとしているが、当分、心の休まる日はなさそうである。