’ちゃんg’ の ’ぶろg’

読書メーターの記事は娘へのメッセージです。将来、同じ本を読んでくれたら嬉しいです。

10月の読書メーター

2019-11-01 | Weblog

10月の読書メーター
読んだ本の数:6
読んだページ数:2203
ナイス数:134

星降り山荘の殺人 (講談社文庫)星降り山荘の殺人 (講談社文庫)感想
なーるほどねー、これが本格推理小説というやつか!確かに「型」があったな。章の初めにアノテーションがあったり見取り図が多用してあったり、本格推理のための推理小説というかゲームのような舞台のような・・殺された被害者にあまり悲壮感が感じられないところなんか、まるで名探偵コナ〇を読んでるような錯覚に。読んでる途中、なんかもう一人隠れているような気がしてたけど、最後は「そうきたかー」という感じ。気持ちよく騙されました!
読了日:10月30日 著者:倉知 淳


恋歌恋歌感想
中島歌子。私塾「萩の舎」を主宰し、樋口一葉の師として知られる明治の歌人。当時、一世を風靡した今でいうセレブだったそうだ。その歌子の悲恋と連座制で投獄された際の獄中生活が冷徹な目で語られている。「ぬけまいる」のような軽妙な先入観で読み始めたものの徐々に暗雲が垂れ込め、死に怯える獄中での生活や幼子の斬首の描写が涙を誘う。終幕、華やかな生活の裏で満たされることのない歌子が虚空に向かって哀願する。どうかお願いです、と。そして最後に恋歌が紡がれる。2013年、直木賞受賞作。
読了日:10月24日 著者:朝井 まかて


精霊の守り人 (新潮文庫)精霊の守り人 (新潮文庫)感想
娘が中学生のころ読んで超絶オススメされていたのを、今になってやっとこさ読了。ファンタジーといえど、中学生にはレベル高かったんじゃないか?などと親バカ発動中。NHKのドラマで綾瀬はるかがやってましたね。サグ(現実世界)とナユグ(精霊の世界)が同時に存在するという独特の世界観をどのように映像化したのかが興味あります。
読了日:10月19日 著者:上橋 菜穂子


サーカスが通るサーカスが通る感想
冒頭から秘密めいていて、最後まで謎だらけのまま終わってしまった。時代背景も不明瞭で人物の描写も「美人」の一言で片づけられてしまう。今だったら、こじらせ系の中二病がCERNに監視されている的な内容とも言えるが、それでもパリの街並みはいつの時代も煌めいていて、カラックスやベネックスを通過した者としては郷愁や憧憬を感じずにはいられない。2014年にノーベル文学賞を受賞してますね。装丁に騙されたわけではないがエロ成分が皆無。それだけが不満だった。
読了日:10月10日 著者:パトリック・モディアノ


新装版 竜馬がゆく (8) (文春文庫)新装版 竜馬がゆく (8) (文春文庫)感想
最後ね、竜馬が死んだところでバッサリ終わるというのが、潔いというか作者のこの物語の主人公への愛情の深さを感じます。大願成就したあとの乙女姉さま、お田鶴さまとの邂逅。史実だったとしたら出来過ぎで、黄泉の世界から蘇って会いに来たような夢想の一幕でございました。素晴らしい。後書きも未練たっぷりで感慨深いですな。しばらくは竜馬ロスです。


読了日:10月04日 著者:司馬 遼太郎
新装版 竜馬がゆく (7) (文春文庫)新装版 竜馬がゆく (7) (文春文庫)感想
海援隊の設立から~少し間が開いて船中八策が発案される。そして岩倉具視が表舞台に登場し、時代は大政奉還へ。有象無象に多士済々。こんな人今でもいるなぁ、とか自分の身近な(会社の)人だとどの辺の役回りかなぁ、などと思いを巡らせながら読んでおりまする。日本人、優秀な人が多いですよね。あと一冊で終わってしまうのがもう悲しい。。
読了日:10月01日 著者:司馬 遼太郎

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