ダンワールドから皆さまへ

体と心と脳の健康づくり
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おもちゃ教育

2020-08-22 10:52:47 | コラム

こんにちは、ダンワールドです。

 

「その国の文化水準は、その国の玩具を見るとわかる」(魯迅)とも言われています。日本でも、文化や教育といった視点から「おもちゃ」を考えるという意識が高まってきました。子どもの情操や創造性を育てるおもちゃの利用法について議論が活発になっています。

 

最近のおもちゃには、テレビゲームや漫画のキャラクターをあしらった精巧な人形が多く、逆に素朴なケン玉などを探すのは難しいです。そのためか、子どもたちは、例えば積み木を与えられても、それを家や乗り物に見たてるような創造的な遊びができなくなってしまったと言われます。

 

こうした状況を改善しようと、組み立て式玩具などを取りそろえたプレールームを開設する幼稚園なども増えているといいます。

 

しかし、良質のおもちゃがそろっても、子どもが関心を示さなければ何にもなりません。そこで、良質のおもちゃを教材として活用した遊び指導に取り組むことも大切になります。

 

子どもたちにただ漠然とおもちゃを与えるのではなく、おもちゃを使った「お話」を語らせたり、水に浮くかどうかの実験を促したり、遊びを仕掛けてあげるのです。うまくリードしてあげれば、自分たちで色々な遊びを考えるようになります。

 

おもちゃは世代間の橋渡し役にもなります。竹トンボやお手玉などお年寄りが昔親しんでいたおもちゃを子どもたちが覚えれば、祖父母の世代との交流を図ることができます。

 

おもちゃを「子どもをおとなしくさせる道具」だけとしてとらえるのは、たいへんもったいないといえるでしょう。


気功とアーユルヴェーダ

2020-08-08 11:15:47 | コラム

古代中国から伝わる気功では「精」「気」「神」を整えることが重視されます。「精」とは精力、生命の根源、肉体のエネルギーです。「気」は血液、体液、空気の流れ。「神」とは、心、精神、意識です。これらの3つを、練り合わせたり、体内に巡らせたりすることが、気功の本質です。エネルギーをスムーズに運ぶことで、人はより健康になり、幸せを手にすると考えられています。

 

一方、インドには、「アーユルヴェーダ」という伝統医学があります。アーユルヴェーはサンスクリット語で「生命の科学」という意味で、心、体、行動や環境も含めた全体としての調和が健康にとって大事だと説いています。具体的には、ヴァータ(風)、ピッタ(胆汁・熱)、カパ(粘液・痰)の3つのバランスが取れている状態を目指します。

 

気功もアーユルヴェーダも、心身のバランス・調和を追求しています。また、病気になってからそれを治すことより、病気になりにくい心身を作ることを重んじています。


ストレス

2020-08-01 11:10:51 | コラム

ストレスというと、何かと有害なものと断定されがちです。でも、ストレスは悪い面ばかりではありません。有益ストレスと呼ばれるものもあります。適切な運動もその一つです。

 

一般に、生体に対する刺激は、それがいかなる種類のものであっても多かれ少なかれストレスを引き起こします。精神的ストレスと身体的ストレスとのバランスをうまくとることで、疲労回復も早まりやすくなります。

 

走行中に気分が高揚する「ランナーズ・ハイ」という状態があります。ランナーズ・ハイのとき、ベータエンドルフィンと呼ばれる麻薬様物質が血中に増加します。この物質には抗ストレス作用があり、苦痛が軽減され、多幸感が増すといわれています。

 

このように、体を動かすことは、心にプラスの作用をもたらします。定期的にスポーツを実践している人の場合、不安が軽減し、怒りっぽさがなくなって気分が鎮静化することが報告されています。


子どもの主体性と創造性を育てる楽器教育

2020-07-25 10:48:12 | コラム

こんにちは、ダンワールドです。

 

子どもの教育では、一人ひとりの主体性と創造性を重視し、個性を発揮できる場を多く作ってあげることが大切です。その方法の一つとして、楽器教育があります。

 

楽器にはいろいろな種類がありますが、教育の効果が高いとされるのがアコーディオン。クラシック、タンゴ、民謡、演歌とあらゆるジャンルの音楽を演奏できる楽器です。「けん盤」「ベースボタン」「じゃばら」三つの部門が微妙なバランスを保ち、多彩な音色を奏でます。

 

アコーディオンは「子どもたちの音楽感覚を磨くうえで最適の楽器の一つ」とも言われます。奏法をひと通りマスターするのにある程度の時間を要するだけに、練習の過程でねばり強さを培えます。音楽にとどまらない教育効果が期待できます。

 

アコーディオンに限らず、楽器の上達には、自分がまず、その楽器を好きになることが欠かせないと言われます。好きになって楽器を弾き続けることで、上達します。一つのものを追求し続けるということは時に苦しみを伴いますが、壁をだんだんと乗り越えることで、音楽の持つ醍醐味や、楽しさとかいうものが体にしみついてきます。人間形成の上で最も基本的で大切なことでしょう。

 

子どもたちの心は感動体験によって飛躍的に成長するといわれます。学校教育の中で子どもたちの心を豊かにし、人間形成を図るという意味で楽器教育の役割はますます大きくなっています。発表会など個性を発揮できる場を作ってあげることも大事になります。


ホリスティック・ヘルス

2020-03-27 20:01:02 | コラム

ホリスティック・ヘルスという言葉があります。心と体、そして周囲の環境がほどよく調和し、生活の質(クオリティ・オブ・ライフ)が充実している状態を指します。

 

ホリスティック(holistic)とは、ギリシャ語で「全体性」を意味する「ホロス(holos)」を語源としています。そこから派生した言葉には、whole(全体)やholy(聖なる)などの単語があります。

 

実は「健康」(health)という言葉の語源も、ホロス(holos)と関係があるそうです。これは、健康が全体のバランスに根ざすものだという考え方が昔からあったことを示唆しています。健康とは、臓器や細胞などといった部分ごとに分けて追求するのでなく、人間全体をとらえる必要があるということです。

 

ホリスティックは今日、「全体」、「関連」、「つながり」、「バランス」といった意味をすべて含むようになっています。人間が本来持っている自然治癒力を呼び覚ますためには、バランスを重視した全体的なアプローチが有効です。