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冤罪

2005年10月07日 | ニュース
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先日、古本屋で目にとまった本があった。ついつい興味本位で買ってしまった。
それは新潮文庫「東電OL殺人事件」佐野眞一著だ。平成9年の3月、渋谷で1人のOLが殺害された。そのOLに当時マスコミがスポット浴びさせて、その生活ぶり等を取り上げていたので、覚えている人も多いと思う。

概要はこうだ。
東京電力に努めるとても優秀なOLが、実は夜は売春をしていて、ある日その客と思われる犯人に殺害された。死後何日もたってから古びたアパートの一室で発見されると、その近辺に居住していたネパール人が参考人として引っ張られる。ところが実はこのネパール人には殺害したという決定的な証拠がなく、裁判は何年も続いていく。その間にマスコミは、このOLにターゲットを当てて昼は東電初の女性役員にまでなろうかという人物の夜の顔である売春婦のコントラストを興味津々に伝えていったのだ。被害者でありながら、その生活ぶりが赤裸々に暴露されていく過程と、ネパール人の裁判過程が当時の話題であった。その後一審判決は状況証拠のみで立件した検察側の敗訴となり、ネパール人は無罪となり、即刻国外退去となるハズであった…

著者の佐野氏は、この事件に異常なほどの好奇心で取り組み、ネパールまで訪れて被告人となったネパール人の家族や友人の証言等を取り付け、もちろん国内においてもアクティブに取材をしている。もちろん拘留されている被告人とも接見し、差し入れなんかも行っている。その熱心さがこの本から伝わってきて、ついつい読みふけってしまった。この本は、ネパール人が無罪となったことで終結し、著者も安堵のメッセージを残している。ボクも目頭がつい熱くなるような何かがこみ上げてくる感覚を覚えて、最後は安心して本を閉じた。

でもなんか気になってネットで調べてみた。それは検察側が無罪を不服として即刻控訴しているからだ。
そしたら、なんとそのネパール人は無期懲役で結審していたのである。その後の二審判決では逆転有罪で無期懲役となり、ネパール人の上告も三審で却下され刑は確定したのだ。ボクは佐野氏の本を読み、内容を鵜呑みにしているから、とてもネパール人は有罪だとは思えない。自分で調べた訳じゃなく、佐野氏の本に影響されただけなので、本当のことはわからない。でもこれが冤罪だとしたら、その東電OLを殺害した犯人はまだノウノウとしてこの世に生きている訳だ。
不法入国した外国人に罪を押し付けて解決としたい検察や警察がこの世に存在するとしたら…

もし興味があれば、以下のURLにアクセスしてみて欲しい。
http://www.jca.apc.org/govinda/
ネパール人はゴビンダさんという。彼の無罪を支える団体のホームページだ。まだボクも全部見きれてないので、少しずつ見てくことにする。



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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
全く覚えてないです、この事件。 (カル)
2005-10-07 19:51:31
全く覚えてないです、この事件。
でもすごく興味深いですね、職業病かも・・・
この本も読んでみたいです。
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☆カルさん☆ (Cozy)
2005-10-08 00:03:46
☆カルさん☆
本の写真クリックすると直接買えます(^^;
ちょっと気になるよねぇ、この話。文明国ニッポンがこんんな司法でいいのかよって本気で思います。
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