コイズミさんは「どう思おうと個人の自由」という意見を貫いているが、大方感じるところがあったのではないだろうか。
報道によると当時の宮内庁長官が、昭和天皇のメモを保管しており、そのメモには靖国神社へのA級戦犯合祀について不快感を述べた内容が書かれていたとのこと。
靖国神社はボクのブログの中でも何回か語っているが、戦争で犠牲になった人たちの鎮魂が目的の神社であり、決して戦争を美化する目的ではない。そういう考え方で言えば、A級だろうがC級だろうが戦争で犠牲になった戦犯達を祀ったところで靖国神社の意味合いは問題ない。ただし当時の裁判で処刑になったり、終身刑で獄中死やら病気やらで死んだ戦犯も祀っているのも事実。特に昭和天皇は超ウルトラ戦犯として罰せられるかもしれなかったのだから、そんな戦犯達を祀ったりしたら、そりゃ心中穏やかではなかっただろう。
天皇陛下万歳と叫んで戦地で命を落した人達に鎮魂をこめて参拝していた昭和天皇。やはりA級戦犯合祀になってからは鎮魂にはならないと判断されたのであろう。この時期に特別な意味を持つメモを公開したというところに、天皇家、宮内庁の本当の思い入れがあるのではないだろうか。分祀論に若干の追い風になることは間違いないであろう。A級戦犯は、永久に戦犯なのである…ただし本当にA級戦犯なのか？という疑問もあるのも事実。あの裁判は強引だった…と訴えている人達もいるのである。
多分に日経は与党よりの報道が多いのですが、この記事に関してはどこをどう考えても反目に回らざる終えない記事です。対中関係の悪化が経済界に悪影響があるからそれに対する警鐘だとか色んな意見が飛び交っておりますが果たして真実はいかに。
Cozyさんの意見、靖国は戦争犠牲者の鎮魂が目的で、戦争美化ではないと言うのは仰るとおりだと思います。
ここで一番問題になること。
戦犯も戦争犠牲者と見なすか、あくまでも加害者と判じるか。そこでこの問題の論点は大きく変わってきます。
そして昭和天皇はどうお考えだったのか？
遡れば当時の行過ぎた軍部の暴走に昭和天皇も困惑されていたのではなかったか？
裕仁天皇が目指した日本とは異なった方向に進んでしまったのではないか？
そしてぼろぼろの敗戦。
それがA級戦犯合祀によって、純粋に我が為に命を落とした方々の御霊を怪我されてしまったように感じたのではないか？
昭和天皇の御心中は、今となっては全てが想像の域を超えることはできません。
そのメモ書きから読み取れる複雑な心境・・・。
唯一つ確かな事はこれだけの時間が経過しても、その戦後処理は遅々としてきちんとしたものは何もなされていないと言う事。
あぁそれなのに・・・。
国内外にまだまだ問題山積なのにも関わらず、どこぞの宰相はアメリカでプレスリーの真似をして失笑を買い、サミットでははしゃぎすぎと窘められ、帰国すれば再び燻っている火に追い風を送って炎を上げようとする・・・。
協調性というものの大切さをあれほど知らない人も珍しいね。
あれじゃぁ国内外に敵を作るわけです。
昭和天皇が御存命だったらがっかりする事でしょうね。
何はともあれそれだけは間違いないことに思えます。
靖国を総裁選のカードに使用する動きも見られますね。中国、韓国のご機嫌取りのように靖国を政治のカードに使うのは不快です。その辺は実はコイズミサンの突っ張りは評価してるんですよ、個人的に。靖国にA級が居ようが居まいが亡くなった方々への鎮魂を行う首相の姿は立派とも思います。ただしこれは日本人感、宗教感としてそう思うだけで、実際には近隣諸国とのトラブルネタになってます。でもここで強引に線を引いておかないと、ニッポン人としての心が見えなくなりそうですよ。
靖国を参拝しようがしまいが、その真の意味合いを近隣諸国へきちんと説明する姿勢が必要です。ましてや昭和天皇は不快感を感じている、というのに…プレスリー好きな指導者はその説明が出来なかった人ですね。
この時期に昭和天皇のお心を公表した真意はなんとなく見え隠れしますが、効果絶大だったと思いますね。
まず小泉の主張。
それはあくまでも一個人としてのスタンスであるならばいくらでもおやりになればよろしい。
戦後の自らの立場を慮ったが故にA級合祀と共に昭和天皇はそれを御止めになった。
どうしてその観点で総理大臣小泉純一郎は物を考えられないのか？国際バランスの中で自らの立場を考えられないのか？
彼は事あるごとに「それぞれですから・・・」というようなコメントを残します。
果たして彼の立場でそのようなコメントを残す事自体が不適切ですね。
どこからそんなわがまま中学生みたいな発想が出てくるんでしょうね？
政治理念とかでそれを論じ倒すのならまだ救われる。彼の場合は自分の価値観を通しているだけという気がします。
それは宰相の立場でありながら、日ハム新庄と同じ資質を彼が持ち合わせているからに他なりません。
総理はパフォーマーであってはならない。
政治家として第一義を語るべきなのは言うまでもありません。
靖国問題、海外特に先の大戦で日本の統治下にあったアジア諸国と、日本との認識に温度差があるが故に生じています。
その温度差の元は、要は戦犯合祀が全ての元凶なのは明らかです。
別に戦没者の追悼にとやかく言う国はありゃしません。
ニッポン人の心がここにあるかどうかは別にしても、その元凶を片付けずして、中途半端な線引きをしても何の解決にもならない。それは対米関係だけを重視した外交政策により負荷を掛けることになりかねない。
別に中朝韓に媚を売れといっているわけではありません。堂々とその国と渡り合うために、整理すべき問題をきちっとしようということです。
さもなくば再び堂々巡りの展開になってしまい、如いては竹島問題やガス田問題など日本の領土の問題にまでも影響を及ぼします。
自論に正当性を持たせるためには、まず自らの襟を正す事から始めるべきでしょう。
>自論に正当性を持たせるためには、まず自らの襟を正す事から始めるべきでしょう。
襟を正すのが靖国参拝を止めるというのは全くの論外。外交と総理の参拝とは関係ないと考えます。ただし不愉快に思っている国に対する説明は不可欠だとボクは思っているのです。
>「靖国にA級が居ようが居まいが亡くなった方への鎮魂を行う」小泉の姿勢が立派だという評価=A級が居るが故に靖国参拝を中止した昭和天皇の否定と解釈できますが・・どうなんでしょう？
昭和天皇のお気持ちは今となっては察することしかできませんが、恐らく国を守ろうとして散った命、その悪魔のような帝國政治を行ったA級戦犯は許すことはできないでしょう。だから昭和天皇の参拝とコイズミサンの参拝はイコールではないのですよ。
コイズミサンは、一国の主としてアメリカ寄りと言われようが、たとえ傲慢といわれようが己の考えをぶらす訳には行かなかったのだと思います。それを意固地と言うのでしょう。
それが良いのか悪いのか、ピンポイントで見ていくと、非常に腹立たしいことも然りですが、もうちょっとグローバルに捉えると、高い国民の支持率がモノを言ってます。
ここまでの文章を自分で読み返してみてもボク自信小泉派なのかな、と思ってしまうのですが、決してそうではなく、良いのか悪いのか判断つかないのです。
ただ、この時期に昭和天皇の話を持ち出してきたというのは、明らかに中朝韓外交への警鐘を狙ったとしか思えません。北朝鮮のミサイル問題で、どうにかこうにか国連安保の足並みを揃えたところで、コイズミサンに靖国に行かれたら外交筋としてはたまったもんじゃないでしょうしね。でも彼は裏山の神社にでも行くかのように考えてます。
今度チャリで靖国まで行ってみませんか？答えなんて出るもんじゃないですけど、あの堂々たる神社、ちょっと心に感じるものがあります。遊就館はゼロ戦や人間魚雷なんかが飾ってあって、勇ましいですよ。帰りにビールとラーメンでこの続きを語りませんか(^^?
えっ、まったくの論外？
きついね～、言われちゃったね～。
あのさぁ、よく読んでくださいね。
>襟を正すのが靖国参拝を止めるというのは全くの論外。外交と総理の参拝とは関係ないと考えます。ただし不愉快に思っている国に対する説明は不可欠だとボクは思っているのです。
「襟を正すのが靖国参拝を止めるというのは」・・・とありますが、首相の靖国参拝中止と言うスタンスを僕のコメントの何処かに書いてありますかね？
襟を正す＝合祀の問題の整理と明らかに記述したつもりなんですがねぇ。おいらの文章力の欠如か・・・。
>外交と総理の参拝とは関係ないと考えます。ただし不愉快に思っている国に対する説明は不可欠だとボクは思っているのです。
そうですか？
本当に関係ないと言い切れますか？
実際関係なければ、こんなに近隣諸国との関係がこじれなかったんじゃないですか？
日朝関係はそれこそ論外としても、例えば日韓関係。2002日韓ワールドカップの頃はもっと友好的な空気があったにも拘らずこんなにこじれたのは、小泉総理の近隣を省みない外交（彼はアメリカだけを見るのが外交と思っているらしいが）の結果にあります。整理のついていない靖国参拝が引き起こしたこの問題もその要因の一つであるのは自明の理じゃありませんか？そしてCozyさんもお認めになると思いますが、不愉快に思っている国に対する説明も充分になされていない事実。
いつまでも戦後ではないはずですが、解決されていない問題がある限り、やはり戦後なのかもしれません。そしてもちろん日本国はアジア諸国にとってはその解決が為されるまではいつまで経っても加害国であり続けてしまいます。それは決して愉快な事ではありません。そんな状態でいつまでもいないためにも味噌クソ一緒の合祀や、結論の出ていないままなぁなぁで靖国参拝したりするとか、その辺りの日本流の曖昧さは理解されていない事にそろそろ気づくべき頃でしょうね。
まぁ、任期も残す所後わずかの現首相にここで僕らが何を吼えても無駄と言うもの。
後任の方により良い日本の舵取りを託すしか我々にできる事はないのですが・・・。
えっ靖国？
行けませんよ。
これだけのコメント残しておめおめ行ける訳無いじゃないですか。
28年前に自衛官として参拝しましたからもう充分です。
何処にもありませんでした。この手のネットでの議論だと良く指摘されますけど、話の流れから概ねボクの指摘した内容も含まれている、という「前提」です。
重箱の隅をつつくようであまり良い感じしませんが、「書いた」、「書かない」という話ではないと思いますが如何です？
>襟を正す＝合祀の問題の整理と明らかに記述したつもりなんですがねぇ。おいらの文章力の欠如か・・・。
文書力はまったくもって脱帽ですよ。マジかないません(^^;
合祀の問題の整理ってのがわからないんです。分けりゃいいの？A級だけでいいの？BとかCは？
なんで戦後60年過ぎてまで近隣諸国に気を使わないといけないんですかね。まだわが国は加害国なんでしょうか？
だからきちんと襟を正して、周辺の被害国には気を使って外交しなさいよ、という段階なのでしょうか？
日韓国交正常交渉、日中国交正常交渉で交わした文書って効力がないんでしょうか？
ODAで巨額な血税が支払われているんですが、それって戦後の保障にはなってなかったのでしょうか？
「論外」と言うのは、ニッポンは政治と宗教をごちゃ混ぜに考えちゃいかんのです。
外交とはなんら関係ないんです。無理にこじつけようとされているんですよ。外交と靖国を同じ土俵で語っちゃいけないんです。
Kazzさん仰る通り、小泉首相の靖国参拝で近隣諸国でこじれたのも事実でしょう。イチャモン付ける調度良いきっかけにしたんじゃないんですか？
近隣諸国は何が気に入らないんですか？分祀すればそれでいいんですかね。
大体の人は気がついてますよ。「靖国認めて仲良くしたところで何の得策もない、いつまでも被害国であれば、それで外交的に優位に立てるってことで近隣諸国は政治のカードにしている」ということを。分祀したり、参拝止めたところでガス田を共同開発したり、竹島から軍が撤退したりはしませんよ。
今日、この段階においても彼らは反日教育を続けているんですから。彼らのプロパガンダは反日なんです。ここんとこどうにかしましょうよ、って言いたい。
解決することは、戦後は終わったと理解してもらうこと。靖国がどうこうではありません。慰安婦の保証、強制連行労働の保証等、金、マネーで解決しようとしたら…ますます被害国であり続けるでしょう。
ちなみにドイツはユダヤ人に対してどのように対処したんでしょうかね。現イスラエル建国で何か一役買ったのかしら。
正にその通りだと思うよ。
だけどそれを実際に不可分の問題として近隣諸国がすぐさま上げてくると言うのが現実な訳でしょ？
だからこちらが一人で赤い顔して「語っちゃいけない、これは別の問題なんだ」って力んだって何も生まれない。
そしてA級だとかB級だとか、この際そんなのはどうでもいいんだよ。
そういう揚げ足を取られるような土壌をいつまでもたくさん残しているのがいけないと言ってる訳であって、現実問題それを中韓の外交カードに使われるような事自体が情けないわけでしょ？
そう言う隙がたくさんあるから簡単に付込まれるんだから、それをどうにかしろよと言うのが、僕の意見。
日本人的な曖昧さが世界では一切通用しない事の最たる見本がこの問題。以上
整合性っていうと意見の一致という意味だと思うけど、完全な一致はこの手の話じゃなくても少ないですね。ただ大体の方向性は合ってるつもりです。
曖昧性っていうところはまさにその通り。それを無骨で強引なやり方でコイズミサンは参拝を続けています。批判あれ一石を投じるこの行為をボクは評価しています。
結果論かもしれませんが、この強引さが今回の昭和天皇のお気持ちを公に出来たのかもしれないし、分祀論がまた復活してきました。
相手を思いやる外交は必要だと思いますが、もう罪悪感を感じず、正々堂々と渡り合える外交を期待します。もう戦後の保証を掲げたところで意味ないな、という態度をボクは求めます。アジアだけじゃなく、欧米に対してもモノ言うニッポンになってくれれば、ボクらの子、孫の代以降も安心して過ごせるんじゃないかと思いますね。