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YASUKUNI

2005年10月19日 | 社会・経済
SA330061
ニュースでは、中国や韓国で小泉首相の靖国参拝を非難する声明をここのところ毎日流している。中国ではまた日本の料理店や企業などが襲われるのではないか、暴動が起きるのではないかという心配の元、邦人の安全確保に政府も躍起になっている。
恐らくこういったことは予想できたことだと思うが、そこまでして参拝する靖国神社っていったいどんなものなのか。今日、急に靖国神社を見たくなった。
調べてみると、勤務先からそう遠くない。ノー残業デイもあって、ちょっと寄ってみることにした。ここで靖国神社を振り返ってみよう。

「靖国神社は、明治2年(1869)に明治天皇の思し召しによって、戊辰戦争(徳川幕府が倒れ、明治の新時代に生まれ変わる時に起った内戦)で斃れた人達を祀るために創建された。
 初め、東京招魂社と呼ばれたが、明治12年に靖国神社と改称されて今日に至っている。
 後に嘉永6年(1853)アメリカの海将ペリーが軍艦4隻を引き連れ、浦賀に来航した時からの、国内の戦乱に殉じた人達を合わせ祀り、明治10年の西南戦争後は、外国との戦争で日本の国を守るために、斃れた人達を祀ることになった神社である。」以上靖国神社公式ページからの引用である。

やはり戦争とは切っても切れない神社であることはわかった。もしかしたら小学校の社会で習ったのかもしれないが、とうに忘れている。先の大戦で戦地に散った兵隊さんの最後の言葉は、「靖国で会おう」と言ったのは有名な話だ。要はお国のために命をかけても靖国神社には帰ってこれるという信念があったのだ。まるでジハードで命を投げ出す自爆テロの連中と一緒ではないか。どうであれ靖国にはそういう御霊がたくさんいるのである。

ボクは宗教に興味があるわけでもなく、また軍事オタクでもないので、その正当性だとか魂がどうのとかいう議論はするつもりはない。しかし今日、しかも夜に訪れた靖国は、なんとなくそういった重々しい御霊が漂っているような気配がしてならなかった。

この日、驚いたことは夜にもかかわらず、結構参拝している人が多いのだ。しかも若い人が多い。リュックを背負った学生風の男性は、さい銭をした後、かなりの時間手を合わせていた。最後も深々と頭を下げている。ベージュのコートを着た若い女性も遠慮気味に参拝している。ご先祖様でも祀られているのだろうか?つい興味の目で見てしまう。折りしも「秋季例大祭」というイベントの最中だからだろうか。格言うボクも小泉首相がササっと参拝した同じルートで歩いてみた。

ニッポン人ならば、この馬鹿げた戦争で命を落とした人たちに慰霊の気持ちをこめて参拝することは、当然とまでは言わないが、あっていいことだと思う。そこにA級戦犯(B級、C級でもなんでもいいが)が合祀されていたとしたら、その御霊には非難の言葉をかけて不戦の誓いをすることはむしろ心にとってもいいことだとボクは思う。

だから小泉サンがそういう気持ちを持って参拝することには異論もなく、極自然に受け止める。ただ小泉サンが偶然総理大臣なだけである。小泉サンは、心の問題にとやかく言われる筋合いはない、みたいなことを言っているが、もっともである。

ところが中国や韓国はそうは捉えてない。ニッポン人にわかりやすく例えると、原爆を落とした爆撃機や、爆弾のレプリカを如何にも英雄的に飾っているアメリカの博物館に、ブッシュ大統領が訪問してニコニコしているとしたら、広島や長崎の人たちは良い気持ちにはならないだろう。例えとしてはあまり良くなかったかな^^?

侵略された、その指揮をとってた連中を祀っている神社をニッポンの総理大臣が参拝するのは面白くない、って気持ちもわからないではない。

ただひとつ言えるのは、小泉サンが参拝したことで、アジアでの外交に影響が出たこと、そしてアジアで活躍しているニッポン人達が怖い思いをしていること。これは事実なのである。どうせ心の問題で参拝するのであれば、誰にもわからないように変装でもしてこっそりとやってもらえればこんな大げさな国際問題にならないと思うのだ。

もしまだ靖国神社を訪れたことがないのであれば、一度は行ってみると良いと思う。小泉首相の気持ち、アジア諸国の気持ち、いろんな気持ちが渦巻いている。あんな馬鹿な戦争さえ無かったら、とつくづく思い知らされてしまった。



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