活かして生きる ~放禅寺の寺便り~

娑婆世界を生きる智慧/おシャカ様・禅・坐禅・法理・道のこと

林住期の書9

2020年03月11日 | 随感

故 船井幸雄氏のお言葉

 

”われわれ人間(にんげん)をはじめ、地球上に動植物が生命体として

存在していることは厳然たる事実である

 

この世の中には「奇跡」はないと思われる

 

たぶん、この世の中には単純な原理原則によって出来上がり、運営されて

いるのだろうと思われる

 

しかし、われわれの知恵や科学がまだそれをわれわれには、はっきり

証明するところまで進んでいないだけだ.....と思わねばしかたないであろう

 

われわれはいまだこの世の存在の原理原則のそれこそ何万分の一ぐらい

しか知らないようである

 

ただ、われわれは天地自然(じねん)*の理にしたがって生きるのが正しい

生き方だということ、たぶん、そうすれば「つく」ということを人類として

永年の経験から知っている”

 

*注 故 船井幸雄氏や冊子の編集者は「自然(じねん)」を「自然(しぜん)」と

訓み理解していたと思われます


林住期の書8

2020年03月10日 | 随感

人間(にんげん)らしさ、人が人と生きるために忘れてはならない

ことは、思いやりと優しさを持ち続けることだと思います。

 

向き不向きより前向きに、やらない後悔よりやった経験です。

 

思い出されるような人より、忘れられない人になるべきです。

 

「情(なさけ)は人(他人)の為ならず」です。

 

この存在だけで幸せな気持ちに成れることを体験を通じて知ってほしい

と思います。


林住期の書7

2020年03月09日 | 随感

自分の中に「信念」を持つことは、一過性ではなく、一貫性を貫く

勇気を持つことです。

 

ですから「商い」は「飽きない」からこそ「商い」なのです。

 

時代の変化を読み、変化に敏感に対応出来るようにすることが大切です。

 

「企業」の「企」は「人」と「止」で出来ています。

つまり、「人が止まる」。

 

「起業」の「起」は「己」と「走」で出来ています。

つまり「人が走る」、というわけです。


林住期の書6

2020年03月08日 | 随感

世阿弥の守破離に学ぶ

①守 決められ教えられた通りのことを忠実に守る

②破 守で学んだことを身につけたうえで、自分なりの応用を加える

③離 はじめの教えにとらわれない独自の自由な境地に至る

ここで大切なことは、「型破り」は基礎があってこそできることだと

いうことです。


林住期の書5

2020年03月07日 | 随感

「今」への態度が未来を招き、夢への道筋を教えてくれるのです。

 

人と付き合う基本は「信じること」に尽きると思います。

 

信じられず任せられないというのでは、人と付き合うことは出来ないし

人に動いてもらうことは不可能だと思います。

 

ですから、自分自身が相手をむかえ入れる器量を持たなければいけない

と思います。

 

食べている行為は「今」でも、頭の中は今ここに在らずです。

 

あたりまえのことを馬鹿にしないでちゃんとやる、それが「できる人」

というと思います。


林住期の書4

2020年03月06日 | 随感

未来は、「今の事実」の先に生まれてくるものです。

 

ですから「今の事実」が大切なのです。

 

「在るがまま、成るがまま」を受け入れて生きることです。

 

決して逃げてはいけないのです。

 

「天地自然(じねん)の一部である人間(にんげん)」は事に当たり

無理なく自然(じねん)に対処していくべきなのです。

 

「どんな今」も「自らが選択した今」です。

 

嘆いても悲しんでも、その選択したという「今の事実」は寸分も

変わることはありません。


林住期の書3

2020年03月05日 | 随感

貧乏と貧困は違うと思います。

 

先ず人に問うより己に問うことだと思います。

 

「今」に誠心誠意立ち向かう至誠のない人間(にんげん)に未来への夢など

決して抱けないと思います。

 

どんなことでも自分が本分としてやるべき事から逃げてはいけないと

思います。

 

「若い」とは自らの「分」に気付かない者だと思います。

 

吉田松陰先生 曰く

「誠は天の道なり、誠を思うのは人の道なり」と。


林住期の書1

2020年03月03日 | 随感

分からないという挫感から、私たち衆生は知(識)ろうとするエネルギー

が生まれるのです。

 

捨てることと同時に私たち衆生は何を知(識)りたいかを考え直す時だと

思います。

 

どんなことがあっても私たち衆生は「一年」というサイクルの中で

生きているという現実があります。

 

暦は終わりと向かうことには触れず、終わりは始まりであると繰り返して

いるように私たち衆生の多くは感じられています。

 

日捲り(ひめくり)は生まれたその日が死んだその日なのです。

 

暦はいくつもの節目を揃えて気を取り返すきっかけをくれます。

 

これもやさしさです。

 

昔の人たちが「天の巡り」をそのように解釈をし生きやすいように

恵みと考えたのはまさに恩情哲学だと思います。


林住期の書 序説

2020年03月02日 | 随感

古代インドでは人生を四つの時期に区切っていました。

 

①学生期(がくじょうき)0才~24才

②家住期(かじゅうき)25才~49才

③林住期(りんじゅうき)50才~74才

④遊行(ゆぎょうき)75才~90才

 

小生は林住期にあたりますので山里にて林住期の書を認(したため)ます。