お葬式の時、戒名の上に「新帰元(しんきげん)」というお言葉が書かれています。
「新帰元」とは、「新しく元に帰る」という意味です。
万物を構成している根本である、四大(地・水・火・風)に帰るという意味です。
元々実体の無い物が、地(固いもの)水(湿気を含んだもの)火(熱を含んだもの)風(動くもの)という「縁」に因って、たまたま人と成り或るいは鳥と成り、様々な生物や物質に成っているだけなのです。
私達衆生は、元々万物と一体となっていて、「分かれながら一つの物」であり一つの物が、様々な相(姿)に成っているのにすぎないのです。