活かして生きる ~放禅寺の寺便り~

娑婆世界を生きる智慧/おシャカ様・禅・坐禅・法理・道のこと

乾坤只一人(けんこんただひとり)

2022年10月17日 | 法理

時間というのは遠い昔も今も、同じで久遠(くおん)という事です。

 

時間を超えた世界の事を「無辺」といいます。

 

一番の元というのは、昔から毛筋ほども動いていないという事です。

 

もし少しでも動く物が在ったら、それは無辺と云う「人の考え」が入っているという事です。

 

別の言葉で言えば、「人の介在」があるということです。

 

ですから「見性」(けんしょう)したとか「悟り」を開いたというような収まる場所が無いという事です。

 

禅語で言えば、「乾坤只一人」という事です。

 

「天上天下唯我独尊」(てんじょうてんげゆいがどくそん)も此れに当てはまります。