私たち衆生がおシャカ様を初めとして歴代の覚者といわれる方々の恩に報いるには、「自分の修行(坐禅)を誰かに伝えていく」という「菩提心」といいますか、「志」を持って頂かなければいけないのです。
この事は拵(こしらえ)て出来る事ではありません。
「自らが法を自分の物としなければいけない」という事です。
これは「そういう法があるのだ」と知(識)った人は、もう「その人」の責任です。
いい加減なところで挫折してしまって「誰か自分の代わりになってやってくれる人があるだろう」と、簡単にお考えにならないようにしてもらいたく思います。
「自分は修行(坐禅)をさせてもらっているのだから、その喜びを誰かに伝えていって同じように共に修行(坐禅)の出来るような人を作っていかなければいけない」という、そういう「志」を起こして頂きたいと思います。