活かして生きる ~放禅寺の寺便り~

娑婆世界を生きる智慧/おシャカ様・禅・坐禅・法理・道のこと

元に帰る2

2019年07月01日 | 仏教

「見性」するということは「新帰元(元に帰る)」ということです。


別の言葉で言えば「四大(地水火風)」に帰るということです。

ですけれども「四大」というものもまた「四大」に因って作られているのです。


これを「因縁生」といいます。

まったくどこにも毛筋ほどの「元(根)」があるものではありません。


そういうことを「理(理論)」として、自分で納得しておいて頂かないとと

分かったとか分からないとか、暗中模索しているとか不安が生じるとか、

すべてそういうものは「隔てて見る」から、そういうものが出て来るわけです。


不安のまま(そのまま)随い去る、逆境のまま(そのまま)に素直に随い去って

いってみてください。


そうすればいつでも「平和」です。

そういうことが「自己を明らめる(諦める)」ことによって分かるということです。