活かして生きる ~放禅寺の寺便り~

娑婆世界を生きる智慧/おシャカ様・禅・坐禅・法理・道のこと

成住壊空2

2019年07月19日 | 坐禅

ある修行僧が指導者に尋ねました。


「長い時間が経つと、この宇宙は火の玉となって焼けただれて影も形も

なくなってしまいます。その時、仏性(ぶっしょう)も共になくなってしまう

のでしょうか」と。


すると指導者は「そうだ」と答えました。


修行僧が重ねて「影も形も無くなったものとともに何処に行ってしまう

のですか」と尋ねると、指導者は「他に随い去る」と答えられたという

ことです。


仏教では「成住壊空(じょうじゅうえくう)」という言葉を使ってこの変化

の様子を説明しています。


ものが形づくられて(成)、しばらくの間そこにあって(住)壊れて空になる

ということです。