活かして生きる ~放禅寺の寺便り~

娑婆世界を生きる智慧/おシャカ様・禅・坐禅・法理・道のこと

法としての根源7

2019年03月21日 | 法理

「その声」を人間の見解(けんげ)で分かろうと思っても隔て(距離)が

有(在)るのです。


それを道元禅師は「将に見んとすれば白雲万里」といっているのです。

隔て(距離)が在り過ぎて分からないとおっしゃっているのです。


「此の物(身体機能)」は般若心経にある通りに「無眼耳鼻舌身意」なの

です。


おシャカ様在是の時に、自分で自分の機能としての「六根」を問題にした

人は、おシャカ様以外にはいなかったのです。


多くの人は「此の物(身体機能)」を「私物」という考えを中心にしてそれの

便利のいいところだけを考えて来ただけだったのです。