先週、なめこ採りに一緒にいった友人から月末にもう一度、行かないかと連絡があった。それもいいけど、3週間の間に出たなめこは腐って落ちてしまう。先週、出始めていたなめこも1週間経てば大きくなっているはずだし・・・・。
そんなことをぼんやりと考えていたのだが、Jovi の大事件でそんな考えもぶっ飛んでしまった。そうして迎えた土曜はまずまずの天気だったが、はらはらしながら庭の空いている場所にチューリップや水仙の球根を植えたり、ビニールハウスの補修用のビニールを買いに行ったりして過ごした。
夕方、何とか快方に向かった Jovi の様子を見てから天気予報を見ると日曜は低気圧が通過するようで、朝から雨で風も強く吹くとか言っていた。それでも、明日の朝、Jovi の状態が良さそうなら行ってみようかな・・・・、などと考えながら何の用意もせずに寝てしまった。翌朝、7時に目が覚めた。2階から下に下りて行くと・・・・、Jovi は部屋から走り出てきて、外に連れて行けと吼えていた。
ほっとした。そして、その時にやっぱり山に行こうと決めた。きのこ採りに雨はつきもの。きのこ採りに雨天中止は有り得ない。着替えてから、用意をする。天気を考えてゴアテックスのレインウェアとスパッツをザックに入れた。その代わり、不要なものはザックから出して空きスペースを大きくした。山では雨も風も酷くなるかもしれない。もしものことを考えてGPSも持った。
8時に自宅を出るときは雨はまだ降っておらず、空は鉛色にどんよりと曇っていた。それからガソリンスタンドやコンビニに寄ってから高速へ入ったころには雨が降り出し・・・・・
山崎インターに着く頃には本降りになっていた。
高速を降りて北上。
峠を越えて下ることには土砂降り+強風で、道は落ち葉でいっぱいだ。
どこまで行っても雨は止む気配もなく、空を分厚い雲が覆っていた。
目的地はもう近いのだが・・・・
車を停めた。でも、雨が強くて外に出れない・・・・。車の中で靴を履き替え、スパッツをつけ、レインウェアを着て様子を見ている。携帯は圏外でTELも出来ないので音楽を聞きながらボーっとしていた。でも、天気予報通りなんだから止むわけ無いさ、と思い直して小降りになった時に車を出た。ツバの大き目のカヌーハットを被って歩く。帽子は飛んでいかないように紐でウェアに繋いでおいた。
山に登り始める。紅葉は天気を忘れてしまうほど綺麗で、雨も小降りになっているが風が出てきたのか山が轟々と鳴っていた。
しばらく登り続ける。天気が天気だからゆっくりと確実に歩く。何でもないところで足を滑らせ何度か転びそうになった。
少し下り、沢に出てから、沢の崖をわずかに生えた根曲り竹や低木を頼りに攀じ登る。ここが危ないところだが、滑り落ちてもドロドロになるだけで大したことにはならないだろう。攀じ登った上の台地を歩き、なめこを探した。
最初の木・・・・
出始めのなめこが少しだけ・・・・
収穫して見回す。あった。
近づいて、また鋏でなめこを一つ一つ、丁寧に切り取ってゆく。
高いところのなめこは諦める。帰りにザックに余裕があれば採るかも・・・
ムキタケが出ていた。
袋を別にして収穫。
なめこは袋が一杯になるとザックを降ろして仕舞い、別の袋を出して籠に入れておく。
しばらくなめこの出ている木を探して歩くと・・・・
食べ頃のなめこがびっしり。裏に回ってみると・・・・
贅沢とは思うが、これを鋏で切り取るのは大変だな、と思う。山の中で一人ぼっち。黙々となめこを切り取る。山は登り始めた時よりももっと酷く轟々となっているのだが、なめこを採っている場所は風裏になっているのか大して風は吹いていない。時折、雨が叩きつけるように降ってくるだけだ。これが、無風だったら音が全くせずに孤独と戦わなければならなかった・・・・
ムキタケ
なめこ
また、袋が一杯になった。ザックに仕舞い、袋を換える。
あぁ・・・、またあった・・・・
相変わらず、山は鳴っている。木々の間から見える尾根の木には葉が付いていない。風に飛ばされてしまったのだろうか。
つづく。
雨の中、たくさんのなめこに出会えてよかったですね。
独りの時、お目当てのものに出会えると元気が出てきませんか。
私は明日から明後日と四国の山へ行ってきます。
会の山行なので不安はありません。
雨も予報通りなのでそれなりの装備で臨みます。
度胸鍛えてきますね。
山登りだけなら、この天気じゃ僕は行かないな^^;
四国はまだマシなのかな・・・・。
雨の鎖場は危ないなぁ。
無事のお帰りを待ってますね。
ヤマブシタケとかあるんじゃないかな。
沢山出ているのを見つけると驚きというか、感動というか。しばらく見入ってしまいます。
最後の方は、贅沢ながら・・・・、うわ、またかって感じ。