![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/24/c0/8f8a2f7816d2d2e749cf515915170854.jpg)
ムラサキセンブリ
去年、知人に教えてもらった海に近い低山にムラサキセンブリの様子を見に行った。場所は自宅から50kmくらいだろうか。結構近いのだが、
高速を使えない場所だし、途中、渋滞する場所もあって到着まで1時間半ほどかかった。高速だったら福山まで着いている。
去年と同じ場所に車を停めて、山を登り始める。新型コロナ禍と関係があるのだろうか、去年より山道を草が覆っていて分かり難い。
薄暗い急な道を登って行く。
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カクレミノ
歩くのに慣れていない内から急な登り道を歩くのは辛い。今日は天気が良くて気温が高いせいもあるのだろう、すぐに汗が流れだした。
10分ほど登ると先に明るい草原が見えて来た。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/38/99/00befe21e2eee2e8f84ce5188ade63bc.jpg)
見晴らしの良い場所に出た。
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これから、見えている尾根まで緩やかな登り道を歩いて行く。
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道の脇にはリンドウやアキノキリンソウがポツポツと咲いていた。そして、尾根に到着し、尾根筋を少し登ると、広い斜面が見渡せる場所に出る。
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![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6e/e7/42e10d80206e51020174dbac48b08a34.jpg)
もう少しでムラサキセンブリの咲く斜面に到着するはず。
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ムラサキセンブリ
今年も出会えてホッとしたが、花は少ないかな・・・・
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リュウノウギク
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ムラサキセンブリを探して斜面を歩くのだが・・・・
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7c/2d/f47515f023a2348f40fb9db5f69b78d8.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/53/3e/25332a2b43d49511c6c3a309a3a6ba6d.jpg)
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ムラサキセンブリ
今年は良い時期に来れたようだが、去年と比べると花の数は少ないようだ。去年は株の数は多かったけれど、多分、時期が遅かったのだろう。
綺麗に開花している株が少なかったような印象だった。
ムラサキセンブリは二年生だから、来年が花数が多いのかもしれない。
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ヤマラッキョウ
急な斜面には枯れ木やサルトリイバラ、ノバラなどがあって、気を付けて歩かないと痛い目に合ってしまう。
薬効のテスト中ですが難しいですね。
急登はせいぜい10分ほどなので、大したことはないのですが、今頃、ふくらはぎが筋肉痛になってます。
ウチの薬は即効性は期待できないので、難しいです。
症状はそれほど酷くなさそうなので、外科的処置も選択肢かもしれないですね。
先日、地元のため池を歩いてて、偶然出会いました。
そこは自生が報告されてない場所だったので、植栽か何かの理由で種子が運ばれて来たんだろうと思ったんですが、
しばらく調査して、元々の自生地かもと思うようになりました。
センブリ、ムラサキセンブリは似たような環境、乾燥した荒れ地に咲く印象ですが、ムラサキセンブリは土壌を選びますね。
いつから咲いていたかを知るのは難しいですが、人為的なものとは思いません。
ただ、最近の異常気象は多くの植物の植相を変えてしまいそうで怖いです。
私は広島県在住なんですが、県内でムラサキセンブリの自生地は大体2ヶ所しか知られてなくて、どちらも標高1000m前後の草原の山です。 県北なので冬季は多雪地帯です。
標高200mの地元にムラサキセンブリがあるということに最初驚いたんですが、自分なりに考えたのが人為的な植栽か誰かが意図を持って種子を蒔いた。 または他所からムラサキセンブリの種子が土砂や砕石に混じってトラックなどによって運ばれて来たと言う推測ですね。
ただそこは埋め立て地ではないので、それはなさそう。。
じゃあ、逆にそこが本物の自生地と仮定するとムラサキセンブリが自生する共通の環境がそこにあるはずだから、それを調査しました。
特に気になったのが石ころや周辺の岩の色でした。 ため池のそばには岩場があって岩の色が焦げ茶色をしてて蛇紋岩に似てました。
何でもムラサキセンブリは蛇紋岩地帯に出現し易いらしいです。 他に面白い共通点としてヤナギノギクに酷似したキクが見つかりました。 このヤナギノキクも蛇紋岩地帯に出現し易いとか。ヤナギノキクある所にムラサキセンブリ有りとも言われるらしい(笑)
これらの共通点から考えると、これは本物の自生地と言えそうですね。
ムラサキセンブリでも、探せば、ある所には有るってことでしょうか。
まだセンブリやイヌセンブリはため池周辺で見かけるんですが、ムラサキセンブリには流石に驚きました。
蛇紋岩は本来は深緑色をした岩ですが、風化すると仰る通り、焦げ茶色のざらざらした小石になり、斜面は滑りやすくなりますね。
ヤナギノギクは確かに一緒に咲いていることが多いですね。4/5の確率でした。
因みに私の広島で見た場所は県北ですが、知られていない場所です。
〜低地のため池近くということで、瀬戸内かなと思いましたが、広島ですか。当たりました。
蛇紋岩は本来は深緑色をした岩ですが、風化すると仰る通り、焦げ茶色のざらざらした小石になり、斜面は滑りやすくなりますね〜
↑当たりましたか(笑)地元はため池が4500あるそうです。 その内の1つを散策中、偶然見つけました。
偶然見つけたその開花株は目立つほどの大株でした。 大きな石の下に生えてたので水持ちが良いからか30cmオーバーの大株でした。
それ以外の開花株は極端に草丈が低い、どれも5cm以下で葉すら付けてないものも。。。
あのオミナエシですら、そこでは10cm前後で開花です(笑)
最初、それがオミナエシとは気付かず、初見のセリ科の外来種?かなと思いました。。 ネットで調べると北米原産のセリ科でオミナエシによく似た花を付ける草丈の低い野草がヒットしましたが、葉が全然異なる。 葉のつき方を現地でつぶさに観察したらやはりオミナエシでした。
全てのパーツが小さいオミナエシです。頭でっかちではなく、均整のとれた矮小化したオミナエシです(笑)
このため池の歴史を調べると、昔から水持ちが悪いらしくて、一度干あがると満水状態まで4年くらいかかるとありました。
ため池の下が蛇紋岩の岩盤なら? さぞ水持ちが悪いだろうな〜と思いました(笑)
まあ、何にせよ、このため池周りの土壌は、植物を矮小化させる成分が含まれた土壌なんでしょうね。
盆栽に応用出来ないかな〜(笑) 何せあのオミナエシが10cm前後で均整が取れて咲くんですから。パーツが全て小さいけど(笑) 周りのオミナエシも全てそうです。
ついでに言うとそこのヤナギノギクも矮小化です。10cm前後で開花します。 ほび枝分かれしなくて一茎一花です。
最初見た時は、初見のアズマギク? と勘違いしました。あり得ない話ですが(笑)
後でネットで調べたら、ヒナギク、ミヤマノギク、西洋のアスターアルピヌスに近い雰囲気もあったけど、茎の細さや線形の葉から何となく違うしで…
しばらく経って、たまたまムラサキセンブリとヤナギノギクが写った画像を見て、直感でこれだ!と思いました(笑)
地元にはため池が4500あるらしく、自分はまだ4500分の30くらいしか散策してません。
灯台下暗しと言うことわざがありますが、遠くのことは分かっていても、案外身近なことに関心が薄かったりして見落としもあるな〜と今回の件で気付かされました。
kouchanさんの過去のムラサキセンブリの記事を読ませていただきました。
僕にとってムラサキセンブリはヒメユリ、エヒメアヤメと同級の好きな野草なので、何度もコメントすることをお許し下さい。
ムラサキセンブリの自生地が蛇紋岩地帯に多いと言うのは他の方のブログ等で知りましたが、じゃあ自県の良く知られたムラサキセンブリ自生地はどうなの?と思って調べたら流紋岩地帯でした。 流紋岩帯の山地草原です。ただ草原とは言っても火入れ等で維持される草原なので、そこが中国山地で標高が比較的高く冬季多雪地帯であっても、火入れが無ければ草原の維持は厳しいと思われます。
広島県は元々花崗岩、流紋岩地帯は多いんですが、ムラサキセンブリが自生する場所は極めて局地的です。
僕独自の考えなんですが、 蛇紋岩は超塩基性、流紋岩は酸性らしいですが、それらが単純にムラサキセンブリの自生を規定するのではなくて、 もっと極端で特異な条件、例えば超超塩基性、超超酸性、それに加えて海風、多雪、小雨、高標高、火入れなどの特異条件が加わり、通常の植物が進出し難い環境、一般的には草原か荒地になると思うんですが、そんな環境がムラサキセンブリの好むと言うか生存維持可能な場所だと考えます。
ヒメユリをご存知だと思いますが、 自県での自生地は標高1200m近い山の山頂天然草原の一部エリアのみです。他県では四国カルストの天然草原、九州だと阿蘇などの火入れ草原?
あと興味深い所では、海岸の風衝草原です。 僕が定期観察する所は海抜数メートルの海岸草地です。
そう考えると標高は絶対条件ではなくて。。 ただ言えるのはヒメユリに関しては草原、草地が自生条件なんですが、じゃあ草原ならヒメユリがどこでも自生するわけではないみたい。 ヒメユリはご存知のように大陸系遺存植物と言われるので、大陸と陸続きだった朝鮮半島に近い九州、四国、中国地方に多い。エヒメアヤメ同様。
それなのに何故秋吉台、平尾台にヒメユリが自生しないのか? 盗掘による盗掘で絶滅したのか、過去の文献は調べてませんが、または何か自生するに足る条件がないのか。。
まあ、そんなことを考えるのが楽しいですね(笑)
ムラサキセンブリが地元のため池に自生してたことは本当に奇跡なんです。 ムラサキセンブリが生き残れる環境、条件は特異なので。
ただムラサキセンブリは環境さえ合えば狭い範囲でも生き残れるくらいタフな面もありそうな気がします。 盗掘さえ免れて結実さえすればね。
そのため池のムラサキセンブリは草丈が極端に低いものは葉がなくても開花するみたいで不思議です。
茎と蕾だけのものも。 それと株の周りにロゼットが見当たらなかったのも不思議。
ムラサキセンブリは地中の根だけでも生存たりするのかな? 地元の湿った草地にはイヌセンブリの群落があって、観察すると隔年で開花するようなんですが、
今年は裏年みたいで1株すら開花なし。。 咲けば壮観なんですが。 ロゼットも全く見当たらないし。。 盗掘されるような場所じゃないし、、地中の根だけでやり過ごして環境が良いと一斉開花するのかな。 センブリの生態にはまだ謎が多そうですね。
ため池が4500あるのですか、東広島市でしょうか。
ムラサキセンブリやヤナギノギクの咲く山の斜面では乾燥と貧栄養で植物は大きくは育たないですね。愛知県新城市の自生地では斜面の端の草地のムラサキセンブリは大きな株に育つものが結構あります。
ヤナギノギクは50cmを超えるようなものも多いです。でも、倒れてしまいますが。
ため池周囲の植物は面白いですね。地元のため池の植物を調べた本が非売品であるのですが、貴重な植物が多く咲くようです。
でも、池の場所はすべて伏せられているのです。調査に加わった人は知っているんだけどな・・・。
ムラサキセンブリが好む土壌については以前から疑問に思ってきました。蛇紋岩地のみで咲くわけではないからですが、石灰岩の山でも見かけたのでアルカリ土壌で咲くのではないかとは思っています。
愛知県の自生地では蛇紋岩が剥き出しになり、赤茶色に風化した斜面に広く咲きますし、周辺の山でも同様です。蛇紋岩地が好きなのは明らかです。
それから、一緒に咲くヤナギノギクはその地帯に特徴的で、ムラサキセンブリの咲かない山では近縁のヤマジノギクが咲きます。
こちらの海辺の山の地層は火山礫凝灰岩や流紋岩のようで、ネルグイさんの山と近いかもしれませんね。
環境が似ていれば同じ植物が分布するとは限らないのはご存じの通り。そういう例は沢山、あると思いますよ。
あ、あとウチの辺りではここ数年、イヌセンブリが咲かなくなりました。気象が関係しているような気がしています。