戸隠の薄暗いカラマツ林の根元の落ち葉に見慣れぬイグチが出ていた。イグチらしからぬ外観で、初めはイグチだとは思わなかった・・・・。薄い茶色。柔らかで水を含んだような感触・・・・、これまで、これに似たイグチさえ、観た事がない。周囲を見廻すと同じカラマツの根元に3つ出ていた。大きめのものを取りあえず、採取。
幼菌と比べると印象がかなり違い??と思ったが、傘径は10cmほど。
ちょっと痛んでいる。傘の縁が内側に入り込むのが特徴。
もう少し辺りを見て廻りたかったが、両親を車に待たせていた・・・・。急いで斜面を下り車に戻り、高原を降りた。途中、綺麗な花の植え込みのある喫茶店・・・という感じではないな・・・により、一休み。ケーキと飲み物が出てくる間、庭を見て廻る。
高原植物かと思ったが・・・ オレガノ
どっかでみた・・・
ハンショウズル
ヤナギラン
ブルーベリーのパイはちょうど前の人で売り切れだそうだ・・・・
宿に戻り、晩飯の後、薄暗い部屋で例のイグチを取り出す。天井の蛍光灯のみではどうしても影が出来てしまう。傘は幼菌は薄い茶色、成菌は黄土色。孔口は薄黄色、孔口、柄とも傷つけると青変する。その後、退色して薄茶色から薄い赤色になるようだ。
傘の肉も青変。管孔が随分と短い。
*帰宅後、きのこに詳しい先達に伺いをたてると、観た事がないとのことだった。そして、採集場所が戸隠ということで、亜高山帯のきのこに詳しいT氏に聞いてみた。すぐに返事を頂き、知り合いが今回とあまり離れていない場所で採集した不明のイグチと同じとのこと。日本新産種は確実で新種かもしれないとのこと。あぁ・・・、きのこも花も面白い。これじゃ、体が幾つあっても足りない・・・・。
あ、仕事のことを忘れていた・・・。
信州やら伊吹山とあちらこちら行っているようで羨ましいですね。
写真のきのこですが、丸山厚吉さんのオオコショウイグチ(仮)だと思います。
多分。
以下のURLに載っています
http://www.ne.jp/asahi/mushroom/tokyo/Boletaceae.htm
見た感じ、似てますね。背景に写っている木の葉もカラマツっぽいです。同定は誰かさんに任せるしかないかな。T氏に期待しましょうか。
昨日、白山から帰宅。登山初心者としてはきつかったぁ・・・。きのこを眺める余裕がありませんでした。Lactarius volemus (Fr.) Fr.が沢山出ていましたが、採集意欲も湧かず、土砂降りの中、下山しました。
学名のきのこ、禁止用語で使えないようです・・・
まだ見たことがありません。
オレガノ、我が家もたくさん咲いています。
鳥取でお会いできず残念でした。
コショウイグチ属の可能性を全然考えていませんでした。有力な情報ありがとうございました。
昨日は白山ですか!?
今度ぜひいっしょに連れて行ってください
種山さん
鳥取は私自身本当に残念です。
愛媛でお会いできるでしょうか。
買うとくさん、山登りは始めたばかり、体力も経験もないですが、良かったらその内にまた。
オレガノもシソ科ですかね?
Chalciporus piperatoidesは、管孔の色が、黄褐色から帯橙褐色、匂いは無し、味は辛いとコショウイグチに準じた特徴ですが、この不明種は管孔の色が、帯緑黄色、匂いはアニス臭があり、特別な味は無い、ということで別種であるとしてよさそうです。
>買うとくさん
愛媛に行かれるのならお会いできます。
>kouchanさん
アニス臭があるはずですが、どうでした?
オオコショウイグチ(仮)≠Chalciporus piperatoides
ということでしょうかね
ところで、傘の縁が内側に巻いている上のような写真をどこかで見たことがあるなと思っていたので調べました。
nivalisさんのHPに
Pulveroboletus lignicola
=Boletus lignicola
=Buchwaldoboletus lignicola
で出ていました。
http://nivalis.jp/kibun/kinoko/index1.htm
nivalisさんのHPのきのこも良く似た雰囲気ですね。不十分な観察で申し訳ないです。