今日もきのこ 観察日記

野山を散策したときに見かけたきのこ、草花、虫などを書きとめておきたい。いろいろ教えてください。

久し振りの市内散策

2007-09-29 22:03:10 | Weblog
ここのところ、所属するグループの合宿や岡山行きが続き、自宅周辺を廻ることがなかった。どうせ、この猛暑、少雨では何も無いだろうと思っていたが、最近はソコソコ雨も降り、気温も下がって秋めいてきたので、期待して市内を巡った。
目的地へ向かう途中、例年通りに黒豆の枝豆を売る出店が開いていた。この店が開く時期は例年、クリフウセン、ショウゲンジなど等が出始めるのでひょっとしてと思いながら山へ入った。
まず、目に付いたのはウラベニホテイシメジかなと思ったが、柄は細く傘も薄い、どうみてもクサウラベニタケだ。

クサウラベニタケ Entoloma rhodopolium(Fr.) Kummer

次に目に付いたのは、コガネヤマドリである。

コガネヤマドリ
今年の合宿で講師をお願いしたN先生の話では、コガネヤマドリには2種あり、一つは山渓の図鑑や幼菌の会の図鑑に記載されているオレンジがかったもので、もう一種は本来のBoletus auripes Peckであるとのこと。もともと和名コガネヤマドリとしたものはBoletus auripes Peckではなく、別の学名を付す必要があるとのことだった。この写真は図鑑に出ているコガネヤマドリの方である。去年採取してコガネヤマドリのようでもあるし、キアミアシイグチのようでもある不明種としていたものは本来のBoletus auripes Peckだったようだ(この話は一度どこかに書いた)。

Boletus auripes Peck


ベニウスタケ Cantharellus cinnabarinus Schw.


ツチカブリ Lactarius piperatus (Scop:Fr.) S.F.Gray 


ニセクロハツ??
この手のキノコはたとえクロハツであっても食べることは決してないが、一応、切って変色性を確認して見た。左二つが上のキノコ、右はその直ぐ近くに発生していたヒダがより疎の個体である。

左は白い乳が変色しピンクになったが、黒くなることは無かった(3時間後も)。右は古いせいか全く変色はなかった。でも、クロハツの特徴のヒダの脆さはなかった。これは一体何なのか?左はニセクロハツで良い?
結局、何の確信も持てなかった。やはり、この手は触れずに立ち去るのみ!

秋めいてはきているが、本格的な秋のきのこシーズンはもう、1~2週間後と考えた方が良さそうだ。


続きは明日。
コメント (2)
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