たそがれ時のつれづれに

人生のたそがれ時を迎えて折々の記を・・思うままに

民主・自民代表選

2012年09月07日 | その他

「わが政権構想---今こそ「中庸」の政治を----(奇策を排し「和の力」で日本を再建する)」

野田佳彦首相がまだ財務大臣だった頃の昨年の夏、文芸春秋2011・9月号の野田氏の政権構想を読んで見ました。雑誌は図書館から借りてきた本です。
第一 押し寄せる危機・空洞化 (略)
私が観ているテレビはシャープ「世界の亀山ブランド」とステッカーが貼ってあります。そのシャープが2012年3月期決算で、純損益で赤字3760億円を計上、亀山工場は2004年に稼動してまだ十年も経っていないのに、外資との連携、大幅リストラ、工場は銀行が追加融資で担保に取るありさまです
第二 エネルギー・原子力に向き合う (略)
私は再稼動もしかたがないとの立場です。2002年8月に東北旅行をし、むつ、六ヶ所村の核燃料再処理工場門前まで見に行きました。まずは使用済み核燃料をどう始末するか、国として決めよ、とブログで主張してきました。ようやく最近経済産業省は全量地中処分を決定したと報じました。続いての報道は処分場探しに機構を設立し12年、未だに全く目途は立たず、費用は宣伝マスコットや人件費で487億円かかった。その費用は電気代で拠出という有様です。(9月2日の新聞)
第三 最大の危機・財政
国の総債務残高は1千兆円を突破、危機的状況、東日本大震災の発生により財政健全化への取り組みは先延ばしできない。
 阪神・淡路大震災当時 国の歳入の国債依存度は2割程度、400兆円くらいだった。
 あれから16年、国の借金は2.5倍に膨れ上がった。(自民党政治の怠慢です)
 政治家も国民も毎年30~40兆円の借金に慣れてしまった。今の状況は子や孫のクレジットカードを親や祖父母が勝手に使っている状況なのです。

久々にまともな政治家・首相の野田佳彦さんに異論を挟む余地は国民にあるのでしょうか。
増税すれば不人気は当然です。野田さんの側近、近藤洋介民主党国民運動部長が数週間前、読売新聞のインタヴューに答えていました。
 ・野田さんの性格からして、谷垣さんと「近いうちに」と約束した解散なら、必ず近いうちに解散するだろう。
 ・民主党から出て行きたい人はさっさと出て行くべきだ。

小沢さんはその面では男です。どうしようもないのは
“こども宰相・鳩山由紀夫氏です。鳩山さんは悪しき意味での理念型政治家の最悪例です。「友愛」「新しい公共」といった単純化された言葉を使うが実体がないのです。政治家としての評価は最低(鹿島茂明治大教授)知力の足りない偏差値秀才でも、たいていは卒業後に組織に入って揉まれ、責任感を身につけ、挫折を繰り返しながら次第に成長していくものです。ところが鳩山さんは生まれたときからに現在に至るまで、政治から私用まで厄介事はすべて母上や家が処理してくれるから成長しない。政治家としての評価はオール3です。(山内昌之東大教授)”
(いずれも、文芸春秋2011・8月号 塩野七生式 政治家通信簿でリーダーたちを採点する より引用)

国民を愚弄し続ける鳩山さんはもう新聞投書でみるように引退すべきなのです。国民には迷惑千万な存在です。
とにかく、民主・自民とも代表選は、議員諸氏の就職活動の場ではないのです。国民のため国のため、野田・谷垣両氏の二人なら、次の首相に妥当なところと思っています。