昔からある場所

俺は高３の時に坊主にして以来、毎年夏は短髪です。
大学１回の時はスポーツ刈りくらいやったけど、大学２回からは毎年夏は坊主。
その代わり冬は伸ばしっぱなし。

今年も例に漏れず、暑くなり始めた５月頃に坊主にしたんやけど、それ以来短くしてない。
俺は決まった床屋にしか行かんと決めてるんで、仕事の都合で大阪に帰るのが変則的になるとコンスタントに坊主に出来ないから、まあ今年はこのまま伸ばすかなあ、というところ。
結局の所、過ぎてみれば毎月大阪に帰ってたから、毎回坊主にしても良かったんやけどなあ。
まあいいか。


人には「バリカンで自分でやればいい」とか言われるけど、床屋に行くことも目的なんで、自分で切ろうとは思わない。
その床屋は俺が物心付く前から世話になってる店で、もう60を超えてるおっちゃんとおばちゃんが２人で開いてる。
俺が小学生の頃は散髪終わりに100円の小遣いをくれたし、ずいぶん可愛がってもらった。
だからというか、俺は他の床屋に行く気がしない。

昔よくしてもらったお礼というか義理というか、俺はおっちゃんらがその店を閉めるまでは、絶対に他の店には行かないと決めたわけです。
だから今、例え神奈川に行ったとしても大阪に帰ってわざわざその店で散髪してる。
知り合いには「理解出来ない」とよく言われるけどねｗ


でもさすがにおっちゃんも歳なんで、流行りの髪型とかはむつかしい。
そもそも床屋なんで、そんなものを注文する方がナンセンスやけども。
弟は高校自分にそんな床屋を見限って美容院に行くようになった。
まあ、普通の思春期の青年ならそれも普通のことか。

それでも俺はその店に行き続けたし、今まで一度も他の店に浮気したこともない。
店に行けば髪型の注文は「今日は坊主で」か「横だけ切って」、それしか言わない。
後はずっと雑談ですわｗ
最近観た映画、野球、政治、世間話、昔の大阪の話。
出来上がった髪型に文句は言わない。
少々レトロな感じがすることもあるけど、俺はOKｗ

おっちゃんらは関東からわざわざ通う俺のことをどう思ってるんやろうか。
あと何年、この床屋をやり続けてくれるやろうか。
俺は何年でも通い続けるから、長生きしてやあ。