こげの耳に★ねんぶつ★

たわいない日々の思うことと愛犬こげと花が咲いていたら花の写真など

本を読もう

2013-11-01 05:30:00 | 読書
11月に入ります。早いもんです、こちらがいくら抵抗しようと生きている限り絶対歳をとっ

てしまいます。そこで命が止まってしまったひとは若ければ若いままの記憶をもたらし、長命

であれば残される記憶も多いんだろう。いま、読書週間だそうだ。本を読む間もないくらい

忙しいようで忙しいのか?と聞かれたら「う~ん」と固まってしまう。自分の時間ではなく

おばあちゃん達に費やされてしまう時間が多いと思っているから、不平不満もでるんだろうし

そう思う自分もなんかやだなぁ・・・と思ってしまう。で、時間があれば何かをするのか?と

聞かれても、何をしたいのかと悩んでしまう。映画も観たいな~とか思うけど、それだけ観て

帰ることはなく、何を買ってきて・・というオマケがつくから「なら行かない」となる。

たぶん、こんなどうでもいいことを思うのは本でも読めば満足するかな・・・ということに至

ったわけです。

 11月になるので町民であるからして、町からの広報と区報なるものが月に一度配られてき

ます。おまけに県民の友もついています。だけども県民の友で紹介される催しなどは、ほとん

どが県北部で開催されるのでいよいよ県南部は楽しみなども縮小されていくのだと思ったりし

ます。ところで 公民館報「くしもと」というものもセットで付いているのですが町の広報に

合わせて、公民館主催の行事を載せていて面白いと思われるようなことも掲載されています。

私はぼう~っと公民館報を読んでいて最後のページの≪灯台≫というたぶん、町内の有識者の

かたに原稿をお願いして書いてもらっているのか、公民館職員なのかもしれませんがとても

気になる記事に出会いました。そこには書かれたかたが赤瀬小学校で勤務していたときに

児童と取り上げた課題のことを書いていました。私はそこに書かれていたようなことがあった

ことも知らずにいたし、それをベースにした小説もあるとは知りませんでした。

内容は、「七十五年のときをへて良栄丸とぼくたち」というタイトルの旧赤瀬小の腹式学級

5・6年6名と山中先生が「総合の時間」にまとめあげた授業のことです。

良栄丸というのは1926年(大正15年)に和深村田子(たこ)で造られ、9月に田子の港

から漁に出た鮪延縄(まぐろはえなわ)漁船。神奈川県三崎港を基地とし、その年の12月

5日に出港し銚子沖を目指したが、クランク部が折れてしまい漂流が始まる。・・ここまで

読んで、「漂流物なのか!前に読んだ吉村昭の≪漂流≫って本みたいやん。」と単純に私は

喜んだのだ。で、乗組員は次々と死んでしまい昭和2年10月31日にアメリカシアトルに

流れ着いたのだ。アメリカ商船によって発見され船内からミイラ化していた船長の懐から

子供に宛てた遺書も発見され、シアトル在住の串本の人が遺骨を持ち帰り、遺族の方たちで

和深のお寺で法要を営んだ・・・ 。なんとまぁ そんな事件が町内の船で起きていたことな

ど昔話のひとつとしても聞いた記憶がないので、もっと早く知っていたかったわぁ~とここま

での感想。で、ここからさきに  たまたま吉村昭の「秋の街」のなかの≪船長泣く≫という

短編を読んでいたご主人に山中先生はこの話を聞き、赴任先の赤瀬小学校校区の田子の港から

出港した良栄丸、乗組員もほとんどが串本近辺の人達だということで教材にして、調べあげた

そうだ。・・え、吉村昭の小説の中にこの辺の海難事故の話を書いたものがあるのか~!!と

そっちに目も気もいってしまった私なのだ。先生と児童たちは乗組員の一人の親族の方から

当時の話を聞き、授業をまとめあげたそうだ。


それで 良栄丸とパソコンに打ち込んだら関連記事が出てきた。でも、それは面白おかしく

都市伝説のようなものが多く、悲しくなった。悲しくなったけど、それが町内の船の話だから

そう思ったのかも、もしかしてそれが他の県の船だったら私も都市伝説の話のひとつとして

面白おかしく捉えていたんじゃないかなぁ・・・と。それにしても発見したのがアメリカ人だ

からか?まるで船員同士で人肉を貪り合ったりしたような新聞記事を出したりして。しょせん

ゾンビのようなきたないお化けや、叫び声がうるさい恐怖映画しか作れないんだ・・・。

そのあと ≪船長泣く≫を調べたら、内容からしてこの話は良栄丸からきたものだと思われた

ので、ならその本を読んでみようかな・・と思っているところ。でも、なんで漂流した話に

興味がわくのか・・・精神的に追い詰められた状況にいるような精神状態なのか?凹!!

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