私は、自他ともに認める犬派です。犬が大好き、それも最近はやりのちっちゃい犬より
足のしっかりした中型犬以上が「犬」と思っているほどです。なのでちっちゃい犬を
「ネコくらいの大きさの」とかつい言っちゃいます。ネコは、苦手というかあまり愛情
を持ってみたことがない。人になつかない、無愛想、声がいや・・・色々と欠点を挙げ
ると出てくるもんだけど、これはきっと猫派の人だと犬についてそう思うのでしょう、
きっと。しかし、子猫は可愛い。人間だけでなく動物でもなんでも 大きさが小さいと
「か~わいぃ」となるのが人情みたいなものかもしれません。ただ、思い起こすと
若い頃「なめ猫ブーム」があり、子猫を暴走族風に、着せ替え人形のように服を着せ
ハチマキをしめ、二本足で立たせ(立たなきゃ仕方ない、ズボンをはかせられている
んだから)られた姿がとてもかわいそうで「これを見てこの写真がついたものを買う
気持ちがわからん!」と憤慨した、苦い思い出があるので私にもそうネコに対して
拒否もなさそうやん・・。でもね、先月も洗濯物を干していたら、くっさ~い臭いが
漂って、「これはネコのフン!」と恐る恐る駐車場を見て回ると砕石の上に盛ってる
やん。一応、習性らしく後ろ足で砂ならぬ砕石をブツのうえに掛けている。砕石だって
タダじゃないのだよ、ネコ!近寄ると足音でブツがモゾモゾと動く・・・そんなに
響くのか?私の足音が・・・と自分でも不思議に思って覗きこむと、ブツが静かに
砕石を敷いた下の地面に吸い込まれるみたいに動いていくのだ。ひぇ~なんじゃこりゃ
~、臭いし気になるしとりあえずこのブツは始末しなくちゃなりません。仕方なく
こげのウンチ袋を持ってきて(これもタダじゃないんだよ、ネコめ!)それも二重に
してつかみかけて、こぼしてしまった・・・なにかひっついてると思ったら、虫。
それもきれいな濃紺の甲虫です。かたちがコガネムシみたいで、もう少し丸っぽい。
俗にいう『ふんころがし』か! テレビで見た外国のふんころがしは後ろ足でフンを
転がせ運んでいたような記憶がよみがえり、それがこの砕石の下に住んでいるのか!
と、もうブツを発見した時からずっと驚愕しっぱなしで、クラクラしてきた。フンに
集まる虫として昆虫図鑑に載っているのは、ダイコクコガネやカドマルエンマコガネ、
センチコガネ、オオフタホシマグソコガネなどあって、オオフタホシマグソコガネは
まさにマグソは馬糞 でしょうね。私のウンチ袋のなかにも入ってしまったのは色的に
はセンチコガネのひとつだろう、図鑑には体の色はいろいろある・・とある。けっこう
「こんな黒色の虫は目にしたことあるやん」と思ったわ。センチコガネだって「フンに
集まるなかま」なんて所に属する虫だとは、見た目にきれいなもんは怪しいと覚えてお
いたほうがいいね。ショックなことに、ブツはもう一ヶ所あってこちらは新品?よりも
日が経っていたため センチコガネも少なく、しかたないからまたウンチ袋を持って
始末した。砕石もひっついているのでトイレに流して壊れたら困るので、ゴミとして
廃棄。まったくどこのネコ!や・・と思うけど、家の近隣には飼い猫はいないのだ。
少なくとも300メートル範囲には飼われたネコはいない。その外には飼い猫、野良猫
はいる。ネコの行動範囲はどのくらいかわからないけど、よくも犬を飼っている家の
駐車場にオケツを向けたもんだわ!と腹が立ったので さっそくネコの糞尿除けの
粒剤を買ってきて粗相をされたところを中心に1メートルおきに盛っておいた。雨にも
しばらくはもつらしく、その一回きりで粗相をされてはない。これからセンチコガネだ
って冬ごもりするか、死んでしまってるかもしれんやん。地中分の処理能力が落ちてし
まうから困るわ。なんでネコって糞尿が、異常に臭いのか・・・。飼い猫ならちゃんと
ネコ砂できれいに室内でおトイレするみたいだけど。私がよく見る「ためんこたいこ」
さんのサイトのにゃんこは、みんなデキタにゃんこたちで、世のなかのネコは少し
見習うべきやね。
と、ネコは苦手なんで記事にもあまりしなかった。最近、「こいつはいいヤツ」と
いうネコに出会うことができた。「いいヤツ」と言っても単に、むこうのたぶん気まぐ
れで私の相手をしただけなんだと思うところもあるんだけど。
三尾川のおばさんちに行くと、ネコがいた。まえにこげのおばさんになる犬マキがいた
んだけど、そのころから野良猫がエサを勝手に食べにきてマキが小屋でも遠慮するとい
う、「なんとかに軒先をとられる」みたいだったのがマキが死んでから一匹の若いネコ
が居つき始めたそうだ。おばさんも高齢だし普段は一人なので話を聞くとけっこう、
遊び相手にも話し相手にもなってくれてる感じだし、近所のおばあさんもわざわざエサ
を持って立ち寄ってくれるという。前に行ったときはちょうどそのおばあさんがやって
来る時刻で ネコはちゃんと庭先で待っていた。そのときが最初の写真。これ以上近寄
ってくれないし、私が動くとぴょ~んと飛んで逃げるので、ズームで撮影。
で、この間行くとまた姿を現したのでカメラを向けてみた。どうやらこのネコはこの
場所がテリトリーの一部のようだ。ここを中心に動くけど他のところにはいかない。
結構、かわいいかも
おばあちゃんとおばさんが話しこむので、私は待っている間このネコと時間をつぶす
ことにした。相変わらず、寄ると逃げるけど、どこかおちょくってるような感じもする
指のさき1メートル弱のところで毛づくろいやなんかをするくせにそこに行こうとした
らパッと走る。
模様がトラ模様というか、色がこげいろやね
少し慣れたか?人を誘うように近くに来るのだが
この背中の盛り上がりは犬にはできない
急に雨どいの排出口にもたれかかってゴロゴロしだした。見ていたら白い石を転がし
遊んでいる。そんなネコじゃらしみたいなこと、やってんのか?と一人遊びしてるんや
と珍しい光景を見ていた。(動画で撮ってもおもしろかったけど、いまはもう動画投稿
できないのでやめた)その石が排出口の下に敷かれたプレートの中に落ち込んでしまい
ネコが無精なおっさんが寝たまま何か、物を取ろうとするような動きを見せたので笑っ
てしまった。
あまりに必死なので石を取り出してあげた
なんと、私の行為がネコの琴線に触れたのかこのあとネコが逃げなくなり、私の指で
遊びだしたのだ!
最後には肉球をモミモミまでさせてくれた
それにしても、最後のこの姿は「お猫様にへつらう下々の民」みたいだ。このネコの
名前は知らない。おばさんも名前までは付けてないのだと思うので、私は「にゃん」
と呼ぶことにした。次に行ったときもこのように遊んでくれるか?ネコの目って黄色い
のかぁ・・・
反対に先週、行きつけの化粧品屋さんに行くとオーナーさんが鼻声で「サガコさん、
風邪引いたの?」と聞くと「ちがうのよ、○○○(私)ちゃん、ひなが死んだの!」と
「え!」と驚いたのだ。お店で初めてひなを見たのが夏前か、まだ生後50日ほどの
柴犬の仔犬で、まぁお店の中を走り回り、物をくわえて人には甘噛みするわで大人気の
やんちゃ娘だった。テレビの住宅のCMでみる、あの犬のようなかわいいひなが・・・
どうして?と聞くとサガコさんは「昨日散歩に行こうと、よっぽど嬉しかったのかリー
ドが手からスルッと外れて、外に飛び出しはねられ・・・」って泣きだしてしまった。
お店の外は駅前通りで交通量も多い。はねられたひなもはねた車も一瞬、だったに違い
ない。サガコさん夫婦には大きくなった娘さんがわりのようなわんこ、前に飼っていた
ななこも柴犬で寿命で死んでからは、「もうしばらく飼わない」と沈んでいたけど、
旦那さんが「飼いたい」と言ってひなを飼いだしたと話していた。もうやんちゃすぎる
ので、毎月郵送してくるお店だよりはひなのことばかりで、全然お化粧品のことは
書かれていないくらいだった。うちのおとうさんも、ひなの近況が書かれていたお店だ
よりが楽しみで「今度は写真付きにしてほしなぁ」と言っていたくらいだ。犬好きの
私もあまりにも早いひなの一生にかける言葉もなく、「もぅほんとに飼わない。」と
悲しむサガコさんが「○○○ちゃん、わんちゃん可愛がってあげてよ」と言ってくれて
うんとうなずくしかできなかった。もちろん、獣医さんまで運んだけど内臓にダメージ
を受けていたそうで、この日の午後荼毘にふし、ななこと同じように動物霊苑に埋葬す
るんだと言っていた。私に渡すはずの景品のパッケージを見て「この箱の角が・・
ひながかじってる・・・」とまた泣きだしてきそうで「箱、置いていこうか?」と
励ましにもならない言葉しか言えませんでした。