こげの耳に★ねんぶつ★

たわいない日々の思うことと愛犬こげと花が咲いていたら花の写真など

難解な読書

2023-03-24 05:30:00 | 読書

よかった、よかった。このWBCの期間はほんと落ち着かない日々でした。

ありがとう、選手の皆さん。全然関係ないけど 自分の子供のように思ってしまって

それもおかしいでしょうが、そういうものです。

 

昨日の決勝戦で ハラハラどきどきで疲れたのか 夜中からの雨で眠り込んだのか

少し寝坊してしまいました。

 

久々に読書をしたりしています。老眼がすすんでるので字を読むのも疲れるお年頃です

が、数週間前におとうさんが職場のえらいさんから 読んでみないかと 貸してくれた

一冊が 復刻版の 尋常小学 国語読本 巻三  

 

     これです。

当の本人があまり興味がないのですぐさま私に「これを読む?」と出してきたので

「あれ・・その手の本はたしか家にもおじいさんが持っていたはず」と思いながらも

おもしろそうやん・・・とパラパラめくってみました。

   

そやな、やっぱりカタカナやん。小声で 

「イチ イマハ    イマハ サクラヤナ・・・」なんや関西弁の教科書か?

「タネノ 花ザカリ デス。」 ここで自分の区切り方が違っていたのに気がつき

笑ってしまいました。時代が違うから こんなカタカナ表記の本は使ったことも無い

のでしかたないけど、いまの小学低学年用なんでしょうね。私が小学一年生のころも

最初のこくごの教科書も 春のイメージがあふれた記述だったような気がします。

いまは桜やな‥どう考えても文節のきりかたおかしいよ・・ や で切ってくれないと

当時の子供も読み間違えたでしょうに・・・これは昭和二年ごろに使われたようだから

手にしたのが大正時代の子供たちだわ。

その一冊が面白かったので おじいさんが持っていたはずの同じような本を母屋の

本棚から見つけてきました。

 

なんとうちには四冊も 似たような教科書の復刻版が存在していました(笑)

紙質も近づけたのか質が悪くて 経年で もう黄ばんでしまっていて        

父親が私に購入した当時に見せてくれた記憶がうっすらと思い出されます。たぶん

昭和の復刻版ブームかなにかで 教科書を復刻したのでしょう。おとうさんの上司の

かたと私の父親はなんたらクラブとかで一緒だったので その時に同じように購入した

と思われます。昔は 一度出した教科書は何年も同じものを使っていたのかもしれま

せん。父親も上司の方も昭和2年以降の生まれなので 発行された年の生まれだから

10歳ころに読んだのかもしれません。ならば 私が「面白いやん」と思うだけのもの

が、おばあさんには懐かしいものじゃないかと借りてきた教科書を見せると

中身は少し違うけどこんな感じだった・・と読んでいました。

おばあちゃんは「サイタ サイタ サクラガサイタ」だったとか。

尋常小学修身書 には ≪教育二関スル勅語≫なるものがトップにあって これが

有名な教育勅語ってやつかぁ・・と、いまでこそそんな恐れおおい不届きな言葉を発し

てもしょっ引かれはしないけど 当時の日本人の心根みたいなものにつながっていたの

でしょう。修身ってのは 読んでいて「これは私が習っていた 道徳 ってやつの元

じゃないの?」と思ったのでした。修身巻五 は高学年用なのか書いていることが難し

いけど、我が国 や忠義 挙国一致 の戦時の言葉やなんかも出てきます。勉学 とい

う項では 勝安芳という人は 貧しいので当時珍しい洋書を読みたくてしかたないけど

買えなかったそうです。ある日 本屋で 素晴らしい洋書をみつけて値を聞くと五十両

(江戸時代か)というので 親類縁者を回ってかき集めて本屋に行くと売れてしまって

いた。どうしても読みたいので購入者を教えてもらい持ち主に 譲ってほしいと頼む

けれど譲ってくれません。ならば数日お貸しください・・それもできませんというので

ご主人がお休みなっている間でいいのでお貸しくださいと頼むと、それならばいいです

が持ち出し厳禁といいます。それで 安芳は次の夜から 写しにかかります。毎夜

一里半もあるところを雨の日も風の日も約束の時刻に遅れることなく半年かかって

八冊を写し終えました。そのとき わからないところがあったので 持ち主にたずねる

と「私はまだそこを読み終えてないのでわかりません。これを写してそのうえ質問を

するのは感心です。私のようなものがこの本を持っていてもしょうもないことですから

あなたに譲りましょう」と言われましたが「私はこうして写したので二通りもいりませ

ん」と断るも無理にすすめられて?もらった・・・そうで のちに立派な人になったん

だって。で、次の項≪勇気≫で安芳は幕府の命を受けて 長崎に行きオランダ人に航海

術を学び・・・って勝海舟のことじゃん・・・咸臨丸・・・。

文章は 読めても旧仮名遣いであったり それがまた新鮮でおもしろい。

 

 

 

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2 コメント

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おはようございます。 (間諜X72)
2023-03-26 09:00:33
>勝安芳という人は 貧しいので当時珍しい洋書を読みたくてしかたないけど買えなかったそうです。

この話。時々聞きますね。
勝海舟と言えば、幕末から明治にかけて殺される事もなく天寿を全うした人です。
坂本龍馬は明治を見る事なく暗殺されました。西郷隆盛や大久保利通もそれほど長生き出来なかったです

>「これは私が習っていた 道徳 ってやつの元じゃないの?」

今の小学校は道徳の授業はあるのでしょうか?昔に比べて子供たちの引きこもりや不登校が随分増えました 週休2日制になってから増えたのではないでしょうか 子供たちが耐える力がなくなったのでしょう

>たぶん また見ないです。

僕も「あまちゃん」は見ないでしょうね・・・ 現在「本日も晴天なり」ロスです 

>ガンコさん、最終回ではそれなりのお年頃に見えて衣装のせいかな?と思ったりしました。

そうですね~ 居間にガンコ、六根、ブルースちゃん、ガラ。四人とも40代後半ぐらいに見えました。髪形、服装、老眼鏡など・・・
原さん以外の三人は、もう役者を続けていないのでしょうか?また、ガンコの妹や弟役の人も。残念です・・・
原日出子さん。昭和34年生まれ。当時22歳。若かったんですね~
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残念ですね ()
2023-03-28 12:08:47
私も 不登校などのニュースや記事を目にして、いつからこのようにクローズアップされるようになったのか、それともいじめのちからがエゲツナイものになってしまったのか、昔よりも子供の心が繊細なのかもしれません・・でも いじめられた時の心は今も昔も変わりはないと思うのですが。

≪本日・・≫ロスですよね 登場人物はそれぞれ癖があって。いまはお見かけしないから 早々と芸能界を去ったのかもしれません。え!原さん、当時22歳だったのですか?なかなか堂に入った演技でした
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