月曜日、おじいちゃんが退院して自宅に戻りました。
病室に義兄とつくと、もう半分興奮しているのか声を出しています。支払いや処方箋の説明やらを受けていても声が大きくて聞き取れません。
それでも、この五か月本当に辛抱強く看護・介護・作業療法士さんにお世話してもらい、受け取らないのはわかっているけどこちらの気持ちも伝えたい・・・やはり ダメでしたね。
「それならおじいさんを残しておく」と言っても受け取れません。なんか申し訳ない思いでいっぱい、たぶんスタッフのかたには私たち一家がこの先の暗闇が見えているんでしょうけど、
笑顔で送り出してくれます。「大変ですよ」の声にはわかってるんだけど、もうどこにも入っていられないし 本人が帰りたいなら家に戻るのが一番安らぐんだろうという思いもあるし、
介護経験のない私が 年寄りのおばあちゃんを道連れに危ない川を渡る姿が見え隠れもする。エレベーター前で見送られた時には涙が出てきましたのょ。だって 一番わかってもらえてるのは
知ってるし。
介護タクシーで自宅へ。車中で10分ほど眠ったと思ったらずっと声を出しているおじいちゃん。いつものことやな・・と思いつつ、どうも車内がムンムンとする。そんなアホな・・・車は
軽の箱バン?後部座席にリクライニングの車いすと補助席が一つ。エアコンが効いているにもかかわらずどうも床部からの熱気エンジンからか、車いすを乗せるから床板に板状のレールが熱を
もってくるんだと思う。でも 暑いですとも言えない私・・・おじいちゃんは大声とともに動かせる右足をトントンしていたらしだいに運転手さんの肩に当たったやないか~・・声と蹴りに
謝ったら、さすがに後ろ暑いんですって言えなくなった・・・・
家で待つおばあちゃんにただいまを言うこともなく、居室に運ばれ、こちらは休む間もなくケアマネさんやデイサービス・ショートステイのスタッフさん、来てくれるヘルパーさんとの会議に
あたふた・・・これからの段取りや、デイサービスへの準備、ショートステイの説明、ヘルパーさんとの明日からの打合せ。その合間合間に聞こえてくるおじいさんの声に、後でおとうさんが
「聖徳太子になったやろ」って何人もの声を一度に聞き分けて対応なんてできへんできへん・・・施設職員のなかに中学時代の先生も来てくれたのでおじいさんと会話をしてくれてはいたけど
状態と状況に、ここでも「大変やで~おまえ大丈夫か~」と肩を叩かれ「う~ん、それはわからん」
一息ついて皆さんが帰られてから こげの散歩に。もう5時も回ったから涼しい感じ。これから 夏の間 こっちのペースが出来上がるまでこげの散歩も遅い時間になるわけよ。
食事はもう ミキサー食しか食べられないので とろみのついたお茶と粒の無いおかゆに レトルトの介護用おかず。夏場は食中毒もあるし慣れれば私たちのおかずから取り分けて・・と思って
いたけど、けっこうレトルトは便利だ。誤嚥を防ぐにはこっちを利用したほうがいいと私は思う。思うけど 良心の痛みもあるし・・・いやいや≪家族が倒れると介護もできぬ、言いたい奴には
言わせておけ!言うならあなたがやりなさい!と人に言ってやりなさい≫って整体の先生が私にいってくれました。傍でいろいろ言えるのはタッチしてないからよね・・・楽しなさい、楽しなさい
遠くの施設に預けても何でもかんでも呼び出されるのはあなたよ、大丈夫なの?とも・・・・まぁ、先生も他人だから好きなこと言えるんだけどね。
おとなしく待っているこげも おじいちゃんの帰宅は嬉しいはず・・と、居室にこげを入れてあげました。こげはベッドに横たわるおじいちゃんを初めて見て、柵の間から鼻ぼしをクンクンと
突き出し、しきりにおじいちゃんの匂いを確かめます。「ほら、こげも来たよ」と言ってもおじいちゃんのセンサーはなかなかオンにならないので 右手をとってこげの鼻先に持っていくと
こげがしっぽを全開に振って おじいちゃんの右手を指先から肘まで舐め上げていきます。そうしたらおじいちゃんも 「あ!」というような顔をして指先でこげの鼻を撫でてあげようとします
こげはおじいちゃんの反応が嬉しかったのか、ベッドの柵に前足を掛けたいようなそぶり、でも柵は鉄製で細く丸いから私はベッドに前足を乗せてあげたらおじいちゃんのあごをペロリ。
その様子をずっと見てたら私はまた涙が出て「あ~奇跡のようなことが起きて、おじいちゃんの言葉でもはっきりしないかな」って・・・そんなことは起こらなかったけどね。
夜おとうさんが帰宅して、こげもまた居室にきました。そうしたら なんということでしょう・・・同じようにベッドのそばに座っておじいちゃんを見守ります。≪見守り犬≫やんかぁ
この夜はこげは母屋の庭でずっと寝ていました。納屋の中の土の上でなく、入口のコンクリートの上で・・・優しいこげは 賢いのだとも思います。
しかし、課題は多い。あの声は 自分の意思でなく自分でも大声になっているのもわからないんだと・・・、病気のせいでしかたがないんだ・・・・
病室に義兄とつくと、もう半分興奮しているのか声を出しています。支払いや処方箋の説明やらを受けていても声が大きくて聞き取れません。
それでも、この五か月本当に辛抱強く看護・介護・作業療法士さんにお世話してもらい、受け取らないのはわかっているけどこちらの気持ちも伝えたい・・・やはり ダメでしたね。
「それならおじいさんを残しておく」と言っても受け取れません。なんか申し訳ない思いでいっぱい、たぶんスタッフのかたには私たち一家がこの先の暗闇が見えているんでしょうけど、
笑顔で送り出してくれます。「大変ですよ」の声にはわかってるんだけど、もうどこにも入っていられないし 本人が帰りたいなら家に戻るのが一番安らぐんだろうという思いもあるし、
介護経験のない私が 年寄りのおばあちゃんを道連れに危ない川を渡る姿が見え隠れもする。エレベーター前で見送られた時には涙が出てきましたのょ。だって 一番わかってもらえてるのは
知ってるし。
介護タクシーで自宅へ。車中で10分ほど眠ったと思ったらずっと声を出しているおじいちゃん。いつものことやな・・と思いつつ、どうも車内がムンムンとする。そんなアホな・・・車は
軽の箱バン?後部座席にリクライニングの車いすと補助席が一つ。エアコンが効いているにもかかわらずどうも床部からの熱気エンジンからか、車いすを乗せるから床板に板状のレールが熱を
もってくるんだと思う。でも 暑いですとも言えない私・・・おじいちゃんは大声とともに動かせる右足をトントンしていたらしだいに運転手さんの肩に当たったやないか~・・声と蹴りに
謝ったら、さすがに後ろ暑いんですって言えなくなった・・・・
家で待つおばあちゃんにただいまを言うこともなく、居室に運ばれ、こちらは休む間もなくケアマネさんやデイサービス・ショートステイのスタッフさん、来てくれるヘルパーさんとの会議に
あたふた・・・これからの段取りや、デイサービスへの準備、ショートステイの説明、ヘルパーさんとの明日からの打合せ。その合間合間に聞こえてくるおじいさんの声に、後でおとうさんが
「聖徳太子になったやろ」って何人もの声を一度に聞き分けて対応なんてできへんできへん・・・施設職員のなかに中学時代の先生も来てくれたのでおじいさんと会話をしてくれてはいたけど
状態と状況に、ここでも「大変やで~おまえ大丈夫か~」と肩を叩かれ「う~ん、それはわからん」
一息ついて皆さんが帰られてから こげの散歩に。もう5時も回ったから涼しい感じ。これから 夏の間 こっちのペースが出来上がるまでこげの散歩も遅い時間になるわけよ。
食事はもう ミキサー食しか食べられないので とろみのついたお茶と粒の無いおかゆに レトルトの介護用おかず。夏場は食中毒もあるし慣れれば私たちのおかずから取り分けて・・と思って
いたけど、けっこうレトルトは便利だ。誤嚥を防ぐにはこっちを利用したほうがいいと私は思う。思うけど 良心の痛みもあるし・・・いやいや≪家族が倒れると介護もできぬ、言いたい奴には
言わせておけ!言うならあなたがやりなさい!と人に言ってやりなさい≫って整体の先生が私にいってくれました。傍でいろいろ言えるのはタッチしてないからよね・・・楽しなさい、楽しなさい
遠くの施設に預けても何でもかんでも呼び出されるのはあなたよ、大丈夫なの?とも・・・・まぁ、先生も他人だから好きなこと言えるんだけどね。
おとなしく待っているこげも おじいちゃんの帰宅は嬉しいはず・・と、居室にこげを入れてあげました。こげはベッドに横たわるおじいちゃんを初めて見て、柵の間から鼻ぼしをクンクンと
突き出し、しきりにおじいちゃんの匂いを確かめます。「ほら、こげも来たよ」と言ってもおじいちゃんのセンサーはなかなかオンにならないので 右手をとってこげの鼻先に持っていくと
こげがしっぽを全開に振って おじいちゃんの右手を指先から肘まで舐め上げていきます。そうしたらおじいちゃんも 「あ!」というような顔をして指先でこげの鼻を撫でてあげようとします
こげはおじいちゃんの反応が嬉しかったのか、ベッドの柵に前足を掛けたいようなそぶり、でも柵は鉄製で細く丸いから私はベッドに前足を乗せてあげたらおじいちゃんのあごをペロリ。
その様子をずっと見てたら私はまた涙が出て「あ~奇跡のようなことが起きて、おじいちゃんの言葉でもはっきりしないかな」って・・・そんなことは起こらなかったけどね。
夜おとうさんが帰宅して、こげもまた居室にきました。そうしたら なんということでしょう・・・同じようにベッドのそばに座っておじいちゃんを見守ります。≪見守り犬≫やんかぁ
この夜はこげは母屋の庭でずっと寝ていました。納屋の中の土の上でなく、入口のコンクリートの上で・・・優しいこげは 賢いのだとも思います。
しかし、課題は多い。あの声は 自分の意思でなく自分でも大声になっているのもわからないんだと・・・、病気のせいでしかたがないんだ・・・・