おうちBAR開店

本格的なパーティー料理から手抜きお手軽料理まで、私のキッチンから発信します。毎日の出来事を含めて楽しくご紹介。

春爛漫のアトワタン

2017年04月13日 | お出かけ
ジメジメした日々が中断され
陽光溢れる春らしい気候になりましたね。
なのに私は喉の調子が絶不調。
何年かに一度あるのですよ、
違和感を感じて徐々に声が出しにくくなる症状。
ひどい時には全く声が出なくなったこともあります。
電話でアポを取ることができず
メールというツールがあって
本当に助かった…と思う日々でした。
耳鼻咽喉科で診察してもらい
処方箋薬局に薬をもらいに行ったら
薬剤師さんにメチャメチャ大きな声で説明されたのを
今でも鮮明に記憶しています。
あの・・・耳はいたって正常なんですけど、と(笑)
風邪ではないのでご心配なく^^



さて、予告通りアトワタンさんのリポート。
一番上の姉が帰郷してきたので
真ん中の姉も加わり3人でディナーを楽しみました。

「二人の姉は牡蠣だけNGですけど
それ以外に好き嫌いはありません。
好き勝手やってちょうだいな」

と完全お任せコースをオーダー。

「バッチリご用意しておきます!」

との返答があり
メッセンジャーの向こう側に
腕まくりする姿が見えるようでした。




可憐な野の花がテーブルを彩色



ビールをぐび

夜に備えて水も食料も節制したので
疾風のように喉の奥へ消えていきます。

まずは前菜2種


カリフラワーのスープ
鰆のスモークキャビア
白菜の菜の花


冬の名残と春の味覚を
小さな器から目一杯感じさせてくれます。




蛍烏賊とトマトソースとバジル

いたってシンプルですが
塩加減が光る一皿。
ワインください。




インポーターさん一押しで仕入れたそうですが
シェフもまだ飲んだことないとのこと。
試験価格でご提供いただきました。
抜栓したては還元香がツンときましたが
大きめのグラスに変えてもらい
スワリングしていたら果実の芳香が前に来ました。
温度の上昇とともに旨みも際立ちます。
表情の変化がが楽しい一本でした。




白みる貝とアスパラガス
カーボロネッロの菜の花
カシューナッツと蛤のソースに
ほうろく屋さんの最高級菜種油

様々な春の味覚に
濃厚なカシューナッツのソースが絡みます。
白みる貝、甘くて美味しかったなぁ。




帆立の貝柱と黒人参
ヘーゼルナッツ

スフィーダさんの黒人参が甘くて旨い。
単純に糖度が高いという意味ではないんです。
とにかく野菜の持つ力が強い。
ちょっとびっくりしました。



伊勢海老とフォアグラのラビオリ
伊勢海老のエスプーマと大豆のピュレ

シェフがパリで食べて感動した料理を再現。



人間の貪欲な食欲の象徴であるフォアグラと
甲殻類の王様的存在である伊勢海老。
旨みとコクの相乗効果が口内をジャックします。
グルマン=大食漢が転じて
食い意地の張っている人、食の享楽を求める人を指す。
この料理はまさにグルマンこそが
作り上げられる料理でしょう。



シェフが大好きだという一本を抜栓
最初は温度が低めで香りも味も閉じていましたが
両手でグラスを包んで少し温度を上げると
16年を経たとは思えない
チャーミングな赤い果実の香りが立ち上りました。
飲みごこちシルキーながらも
舌上に上品な酸を残すことも忘れません。




黒鯛・浜名湖の青海苔
青ネギとブルターニュのバター

青海苔とバターの組み合わせは鉄板です。
真鯛ではなく少し磯の香がある黒鯛を合わせることで
青海苔の風味と絶妙にマッチしていました。
むしろ真鯛だとつまらなくなるかも。
青ネギもいいアクセントです。



大根・アサリ・子羊の出汁に
春菊とアーモンドのビュレを合わせたソースに
子羊の煮込み四川アーサイ・クレソンを合わせて

なんともまぁ、手の込んだ料理でしょう。
足し算しすぎかと思いきや
しっかり馴染んでいるところに
山田シェフのセンスを感じます。




料理名を忘れました・・・

粘度のある濃厚なソースと
ロゼ色に焼かれたラムの2部位が絡み合います。
お肉は骨周りこそ美味。
歯で肉をこそげ落としながらいただきました。



女峰とヨーグルトのムース
ハイビスカスのゼリーと
ブラックフェンネル

デザート一品目。
酸味が心地良い大人のデザートです。



もちろん食後酒を所望

私はジュラのマール。
姉はミラベルの蒸留酒。
eau de vie=命の水。
フランス人のエスプリを感じますね。
生きている楽しさを
再確認させてくれる飲み物です。



ガトーショコラと
バニラアイス、だったかな?

ついに記録することを放棄(笑)
濃厚なガトーショコラと
マールがマリアージュしたことは
しっかり舌が記憶しております^^


私と真ん中の姉が
普通の女性よりも食欲旺盛だということを
シェフはよく理解されています。
今回一番上の姉が訪問するとお伝えしたので
食事の量が多すぎると
ストレスになってしまうかも…
と様子を見ながら料理してくれていたそうです。
そんな気遣い溢れる眼差しを浴びていたとはつゆ知らず
健啖家の3人は食べるのも喋るのもノンストップ。
ソース一滴残すことなく平らげました。
創意工夫が自己満足になっておらず
高い完成度へと昇華させられる山田シェフ。
これからの成長がますます楽しみです。


ごちそうさまでした♪

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