おうちBAR開店

本格的なパーティー料理から手抜きお手軽料理まで、私のキッチンから発信します。毎日の出来事を含めて楽しくご紹介。

猪を食す

2010年09月08日 | お出かけ
ずっとずっと炎天下が続いていたのに
よりによって今日は雨。しかも台風。

今日はイノシシ狩りの取材のため
岡崎市の旧額田郡夏山という
まさに夏の山中にでかけました。
暑さの面で言えばお天道さんが隠れていて良かったけれど
取材的には雨ではねぇ。
やっぱり私は雨女なのでしょうか。

人里からどんどん離れて
歪な田んぼが広がる中
かかし?なのか飾りなのか
不思議なネコ科の動物の風船を発見。


撮影したらフラッシュ発光モードになっていて
おもしろい水玉が表れました。ちょっとPOP。

猟師さんがいらっしゃる山小屋は何と携帯の圏外!
沖縄や船の上でもバンバン通じるDocomo Fomaなのに。。。
俗世から離れられて何だかスッキリしました。

猟師のHさんから様々なお話をお伺い。
地球温暖化の影響で獣害が多発していたり
猟師の高齢化で猟がままならないなどなど… 
詳しく知りたい方は12月発行の「そう」をご覧ください。

殺めた命は無駄なくいただかなくてはいけない
というのは海も山も大原則。
なので山の恵みに感謝し、猪肉をいただきました。



シシ飯。
全く臭みなし。メチャクチャ味わい深いです。
思わず山盛りでおかわりしてしまいました。



猪の喉肉。
Hさん曰く、一番美味しい部位だそう。
当たり前ですが喉は一ヵ所しかありませんので
貴重な部位です。切った途端に脂が溶け出します。



シャッタースピードが追いつかずブレブレ。
脂のテリと臨場感はお届けできたでしょうか?
Hさんのお仲間の方が「笑えるほど美味しいですよ」
と言いまして、じゃあ笑わせてもらおうじゃないの、と食べたら
「ハハハハ、旨い!」まんまと笑わせられてしまいました。
臭みがなくって脂の味が濃くて旨い!
家畜は不飽和脂肪酸だけれど、
野生の獣は遊離脂肪酸なのでエネルギーにすぐ変わるんですって。
太りにくいと言われガツガツ。


他に雄の夏鹿の肉もいただきました。
秋の発情期前にしっかりと脂肪を蓄えるので
今が一番美味しいそうです。
確かに旨い。脂がのっています。

猪は臭い、という人は、
血抜きや捌きがきちっとできてないものを食べているはず。
美味しく食べられなかった猪が可哀想だとHさんはおっしゃいました。

椎の実やドングリや木の根っこを食べて育った猪さん。
あなたがたの命、私の血と肉にさせていただきます。
不本意だったかもしれないけれど許してね。
そしてありがとう。

自然界ってすごいなぁ。

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