おうちBAR開店

本格的なパーティー料理から手抜きお手軽料理まで、私のキッチンから発信します。毎日の出来事を含めて楽しくご紹介。

目指せ!二川在来種@手打ち蕎麦やまに

2017年12月11日 | 蕎麦
私め、外食ばかりしているイメージがあるかもしれません。
自己承認欲求を満たすべくSNSは
リア充ぶりを偽装告知するために使っているので
そのつなぎ合わせは「生活感ない!」
と見えてしまうかもしれませんね。
ところがどっこい、どっこいしょ。
実際には3食自分で作って
地味〜に生きております。
仕事場もダイニングテーブルなので
気分を変えるために
食べる場所と仕事する場所は変えてますよ(笑)

そんな日々がずーっと続くと
「自分以外の人が作ったもの食べたい!」
という衝動にかられるようになります。
大抵、土曜日か日曜日のお昼頃。
そんな時決まって思い浮かべるのが「蕎麦」。
思い立ってすぐ行けるお店は「手打ち蕎麦やまに」。
ということでちょくちょく寄らせていただいとります。
そのやまにの大将から
「明日と明後日、蕎麦を収穫するから見に来ます?」
と突然のお電話。
「行きます」と即答し
お邪魔する事にしました。



豊橋市の東端に位置する二川の某所



まだ蕎麦の花が咲いています


ご存知の通り今年の秋は長雨続き。
大事な時期にシトシト降ってしまい
蕎麦には過酷な環境だったとか。
これは三河地方に限らず
北海道を除き全国レベルの問題だったみたいですね。
丸岡在来で知られる福井や
常陸秋そばで知られる茨城
山形や長野などの一大産地も
天候不良の影響を受けて
かなり収量が減ったと言います。
それからすると二川はまだマシらしいです。




赤い蕎麦の花



白い蕎麦の花

こちらは遅蒔きだそうです。



早蒔きした方は収穫へ









なんと手刈り!

中腰で前進しながら刈っていきます。
見ているだけで腰が痛くなります。



これを数日間天日干しして
一粒一粒選っていくんですよ。
気が遠くなる作業です。
やまにの大将も今回収穫してみて
蕎麦栽培の大変さを身をもって知ったとか。
蕎麦は荒地でも育ち
栽培期間も短くて
楽してできる作物に見えますが
刈り取りからかかる人手の多さは
小麦粉などの比ではありません。
粒を選った後も石取り、磨きなど
様々な工程を経ないと食べられません。
他の麺類に比べてお蕎麦が高いの、
これで理解できますよね。
対価だと思ってください。

ひたいの汗をぬぐいながら
「12月初旬には出せますよ」と大将。
労いの言葉をかけて畑を後にしました。

でも、その前に
「自分で作ったもの食べたくない病」
が発症してやまにさんへ急行。


先日はお疲れ様でした、とお伝えしたら
大将「参った〜」って顔されてます。
その理由を尋ねたところ
収穫した夜に突風が吹いて
被せておいたブルーシートが吹っ飛び
蕎麦の実も飛んで行ってしまったとか!
50kgの収量予定が30kgに減っちゃったと。
そりゃショックですわね。
かける言葉もありません。
お蕎麦を沢山食べて
売り上げに貢献するのが
せいぜい私にできること。



北海道空知の二八

こちらは新蕎麦に切り替わっていました。




香りはあまり立ってません。
終盤に温度が上がってきた時
比較的強く感じられました。



二川の十割

こちらはH28年に刈り取ったもの。
味わいも香りも濃い!
収穫から1年経過しようとしているのに。
凄いポテンシャルだわ。
これはH29年産も楽しみこの上ない。



蕎麦はっと

試作をいただきました。
かみごたえが凄いです。
パンチのある汁じゃないと馴染みません。
お塩をパラパラかけたら丁度良かったです。



納豆だし巻き

息子さんのお料理。
優しい味わいでしたよ。


さて、12月に入りまして
「自分で作ったもの食べたくない病」
が発症したので再訪。



二川の十割

先日刈り取った蕎麦の実が
蕎麦切りとして登場しました。
なんだか感慨深いですね。
あれ?去年の方が味わいも香りも強い。
やはり長雨の影響でしょうか…
ただし特筆すべきはその弾力。
モッチモチ加減が十割とは思えません。
そのことを大将にお伝えすると
乾燥させすぎないよう
気をつけてもらったんですって。
保水しているからこうなるのか。
なーるほど。
これはこれで面白いです。




幌加内の二八

安定の美味しさ。
香りも豊かで味わい深いです。


蕎麦は同じ土地で続けて栽培していると
在来種を名乗れるようになるそうです。
自然交配があったり風土に馴染んで
オリジナリティが創造されるからかしら?
是非とも二川在来種を名乗って欲しいです。
しかし、同じ畑で同じ品種を作っても
品質って安定しないものですね。
だから面白いとも言えます。
食べるだけの私が偉そうに言うのもなんですが^^;


蕎麦に関わるみなさんに感謝!


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